年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2008/08/11(月)   CATEGORY: 中華TV
中国のシンデレラ
7月にディスカバリーチャンネルで録画していた番組を
ようやく見ました!

中国のシンデレラ

タイトルだけ見て、シンデレラガール誕生とか、
芸能界に憧れる女の子のサクセスストーリーなのかと思っていたのですが、
そうじゃなくて、かなり興味深いお話でしたw

童話「シンデレラ」の原点は中国にある、というのです。

世界各国でシンデレラに似たお話はあるそうですが、
中国でも、京劇(灰姑娘)や紙芝居に似たお話があり、
さらには「イェ・シエン」という絵本もあるようです。
「灰姑娘葉限」というタイトルで日本でも出版されてるみたいですね。

灰姑娘葉限灰姑娘葉限
(2003/12)
段 成式李 漢文

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絵本「イェ・シエン」は、
唐代の異聞雑記集、「酉陽雑俎」に掲載されている、
「イェ・シエン」が原点だとか。

酉陽雑俎 1 (1) (東洋文庫 382)酉陽雑俎 1 (1) (東洋文庫 382)
(1980/01)
段 成式

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イェ・シエンとは女の子の名前です。
実際、イェ・シエンとは、少数民族の言葉を漢語読みにした名前で、
漢字にすると「葉限」となりますが、
本来は「イップ・ハム」となるのだとか。
(”本来”ってもここではカタカナですが)
確かにそのいでたちは
どうみても漢族じゃなくて、少数民族のモノです。
(まぁ絵本は現代に描かれたものですけど)
イップは女性への尊称なので、ハムが名前。
正式にはウーという苗字もつくとか。

葉蘊儀(グロリア・イップ)とか葉童 (イップ・トン)を思い出しました。
葉をイップと読むのでしょうか??

継母に苛められる少女が
舞踏会へ行って靴を落としてきて、最後は王妃様になる、
というストーリーも同じです。
ちょっと違うのは、イェ・シエンは魚を可愛がっていて
継母に隠れて飼っているのですが、
ある日それを食べられてしまいます。
その骨が魔法の骨で、
可愛がってくれたイェ・シエンの望みを叶えてくれるというわけ。

この「恩返し」的な物語って東洋の方が多くないですかね??
ちゃんと統計とって調べた訳じゃないですけど。
西洋版「シンデレラ」の魔法使いは、
シンデレラが可愛そうだから、良い子だから現れた、
って感じですが。

さて、
なぜ、西洋のシンデレラは靴を落とすのか?
そして、どうしてシンデレラ以外は靴に足が入らないのか?
と考えると、シンデレラの足は誰よりも小さいとされている事になります。
という事で、
唐代から中国では纏足が施されていた、という事と合わせて考えると、
シンデレラの原点はイェ・シエン、中国にあり!と考えるのが自然だとか。
ナルホド~!これは凄く納得しました!

…でも少数民族も纏足してたのかしらん???
まぁ話が少数民族→漢族と伝わっていくうちに
変わっていったと考えるべきでしょうか?

番組は「酉陽雑俎」を追いかけて行きました。
この異聞雑記集は、始皇帝が禁書令を出した時、
学者たちが、湖南省は重慶の近くの洞窟に禁書を隠していた、
という所に由来するそうです。
その洞窟のあった地名が「酉陽」なんですって。
編者の段成式は山東省の人。
彼は旅が好きで、あちこちで異聞を集めて、この「酉陽雑俎」を作りました。
唐代としては珍しく、白話文じゃなくて文書文なのだそうです。
(といっても、私にはその違いが何かわからないのですが)
そして、もとはと言えば、李十元という人が
段成式にイェ・シエンの物語を話しているとか。

で、番組は、李十元の故郷、
広西チワン族自治区にイェ・シエンの原典を探しに行ってました。
はたしてイェ・シエンは実在したのか!?
村の長老に「ウーさんを知ってますか?」
と尋ねるレポーター(女優)の張静初(チャン・チンチュー)さん。
…でも唐代の話なんだから、
80代の長老に聞いたとして、
直接イェ・シエンと面識がある訳なかろうに…(爆)
…って、まぁ子孫を探したかったんでしょうけどねw
「ウーなんて苗字は沢山いる!」と一喝されてました(^^;
という訳で、実在した人物かどうかは不明…

チワン族の村では年に一度のお祭りが行われ、
それこそがシンデレラ(イェ・シエン)の舞踏会にあたると思われます。
メインイベントは「歌掛け」!
…と字幕が出てましたが、=「歌垣」の事ですよね??
未婚の男女が思いを歌にして呼びかけあう、というアレです。
その他に、お祭りではトマトレスリングとかあって
雰囲気が違うんですが、面白そうでした(^^)

えぇ~と話がまとまらなくなってきましたが、
総括しますと、
イェ・シエンの物語は、
シルクロードを通じてヨーロッパへ渡った可能性が高いとのこと。
ヨーロッパの最古のシンデレラ物語は
なんでも継母の首の骨を折ってしまうそうです!
なかなかブラックですね…
でもこれでイェ・シエンの「魚の骨」と「首の骨」でリンクします。
ちょっとこじつけっぽくありますが、
でも時代的には確かに中国の方が古いようですしね。
何より、
シンデレラのガラスの靴(小さい足用)→纏足をした女性の足用の靴
というところがとても納得しました。

うーん、なかなか面白い番組でした!

COMMENT

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● 言葉
八雲慶次郎 | URL | 2008/08/12(火) 00:27 [EDIT]
葉は広東語でイップです。隣の広西ですから発音も近いのでしょう。
葉限の話の中に「玉の輿」の語源があると聞いたような気がします。
「酉陽雑俎」のなかに招き猫の元祖のこともあったはず(^^;

白話文はしゃべり言葉とほぼ同じ書き言葉。文言文は古典的な書き言葉になります。

纏足はちょっと眉唾かと。どっちかというと北のほうで多く行われたものですし、少数民族にはあまりこの習慣はひろまらなかったものですから。
ただ完全に無かったわけではないので珍しかったか、漢人の娘の纏足に興味津々だったとかで話に残ったということがあるかもしれませんね。
● 妙に納得!
まや | URL | 2008/08/12(火) 14:52 [EDIT]
シンデレラは纏足していたというのはなかなか面白い説ですね!
しかし纏足は、ずっと宋代くらいからの風習だと思っていたんですが、
唐代からあったんですね~。
でも昔私が読んだ本では靴が小さくて入らないというより
「サイズがあわない」というような書き方でした。

一時期流行したような心理学的読み方をすると「靴」は性器の暗喩とされて、
シンデレラはかなりエロチックなお話しになっちゃうんですよね・・・、
まあもともと神話や民話って結構エロ話多いから・・・(^^;
そういう意味では纏足云々は別にしても、足フェチとして名高い(笑)
中国にシンデレラの起源あり!という説は説得力あります!

あ、ちなみに今、手元に本がないのでうろ覚えですが、
イタリアにも勿論類話があり、そのお話ではシンデレラを変身させるのは
妖精ではなく、「木」がドレスやアクセサリーを振り出してくれるという、
想像するとなんだか間抜けなシチュエーションになっています(^^;
● >八雲さんへ
阿吉 | URL | 2008/08/12(火) 21:35 [EDIT]
>葉は広東語でイップ
あ、道理で(^^;
広東語ではイップ=女性への尊称という訳ではなく、
普通に苗字ですか??

>「酉陽雑俎」
やはりこれは読んでみなければなりませんね!
玉の輿と招き猫ですか!面白そうです!
全5巻…大変そうだけど、日訳あるし(^^;
(中国語よりはなんとかなりそう…)
図書館で借りてみようと思います!
課題図書が多いので、いずれ!

>しゃべり言葉とほぼ同じ書き言葉
おぉ!中国では
昔から言文一致で書かれてる書物があるのですね!
日本じゃ二葉亭四迷から、とか習いましたが・・・

>纏足
やはり眉唾ですか?(^^;
漢族じゃないですし、
纏足してたら労働はおろか、歩く事が出来ませんので、
継母にこき使われてる継娘がやってる可能性は低いかも。
でも原典は違うにしても、伝わっていく過程で
尾ひれがついていった可能性はどうでしょう???
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2008/08/12(火) 21:56 [EDIT]
>唐代から
馮 驥才先生の「纏足」って小説に、
そのあたりの蘊蓄が満載だったような。
(勿論もっと詳しい資料も沢山あると思いますが)

>「サイズがあわない」
そうですね!
=「靴が小さい」ではないような気もします。
ガラスの靴だと、履くのは難しそうです。
割れそう(!)だし、足の形も関係ありそうです。

>「靴」は性器の暗喩
「足」は性器の蓋、でしたっけ?(^^)
結局突き詰めると、神話や民話は
五穀豊穣、子孫繁栄にまつわる話ばかりですもんね。
少子化日本には、エロも大事ですな(笑)

継子いじめの童話は各地に諸説ありそうですよね。
と考えると、「イェ・シエンの物語が原典だ!」
とは決めつけにくいような気もします。
しかし遺留品が靴、というのは、良くできてます。
装飾品では本人の物と確認が難しいですし、
衣服じゃ脱げ落ちないでしょうし、
靴だからこそ、落としもするし、
服以上にサイズ(履く人)を選ぶというか。
ほんとに纏足=ガラスの靴だと面白いのですが。

>「木」
それはやはり主人公が可愛がってた木ですか?
それとも、たまたまそこに生えてた木かなぁ(^^)
精霊信仰みたいな意味なんですかね??
魔法の骨もビックリしましたが(^^;
大体、昔の魔法使いって、
メルヘンチックじゃなくて、
どちらかというと悪いイメージですもんね…
魔女狩りとか…。

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