年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2008/08/12(火)   CATEGORY: 田中芳樹
紅塵
まやさんからお借りした本、第3弾、「紅塵」を読みました。

紅塵 (ノン・ポシェット)紅塵 (ノン・ポシェット)
(1998/07)
田中 芳樹

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私にとっては、田中芳樹先生の本、読むのは第3作目となります。
まやさんが宋代に絞って本を貸して下さったのですが、
先日読んだ「臨安水滸伝」から数年後、というあたりの時代設定です。
秦檜の死後、韓世忠の子供である韓子温が主人公、という事になるのでしょうか。
でも主人公の割には、影は薄いです。(アレレ)
例によって、韓子温の現在の行動を語りつつ、
過去にも遡って歴史を述べる、というスタイルでした。

うーん…
面白いのですが、どうも私は、
基本、主人公がど真ん中で、
心情込めて語られるスタイルでないと、
なんだか心に残らないタイプのようです…(^^;
読み終わって日が経つと、内容を忘れてしまうんですよね(爆)

四太子の男ぶり、とか、完顔亮のあくどさ、とか、
欽宗の最期、酷いとか
感情の入る部分も、多々あるのですが、
壮大な歴史の前では、人間のやっている事など、
「ひとえに風の前の塵に同じ」ってな感じなんでしょうか。
…なんつって。

晩年の梁紅玉の女傑ぶりも素敵です(^^)
変わらず皆に尊敬されているし、時勢を見る目も確かです。
夫の韓世忠と仲が良かったという事で、
そこら辺の過去も描かれているのですが、
良いお話というのはあまり記憶に残らないのでしょうか?
多少、ドギツくないと??
というか、サラリと流されてる感じでもあります。
(そういう描写は求めちゃダメなのかも…?)

「岳飛伝」の時は、当然、岳飛が主人公なので、
岳飛最高!&冤罪で謀殺されてナンダコノヤロ~!
という感じで語られておりましたが、
(といっても、岳飛より他の武将の方が動き回っていたという印象ですが)
田中芳樹先生、「岳飛伝」執筆から数年後に
この「紅塵」を執筆されているからか、
岳飛像についても、完全無欠の英雄ではなく、
ちょっとはなもちならない、みたいな人物像に変わってました。

悪役が見直されたり、
逆に正義の味方もマイナス点を挙げられたり、
というのは、最近の流行(研究の成果?)なのですかね?
普通に現実で考えれば、
100%どこを切っても完全無欠の悪人、とか、
まるで欠点の無い超善人、というのも、
まず、いない訳ですから、当然かもしれません。
評価が正しくなってきた、という事かも・・・。

…とにかく、一直線では、世の中渡っていけないという事でしょうね。
出る杭は打たれます。
まぁ確かに、本当に事を成し遂げたいならば、
例え自分が正しくとも、周りを見下さず、
協力を得られるように、腰を低くして動くのが
近道かもしれません。

…あ、岳飛の話じゃなかったですね(^^;
でもどうしても、この時代で金とか南宋とかの話になると
岳飛を素通りは出来ないというか。
やはりこの作品は、韓子温を通して、岳飛や欽宗や高宗を描いている、
という事なのでしょう。

韓世忠も活躍してるんだけど、(だって主人公の父親ですよ!)
こちらはほんと「良い人」な感じで、
ドラマになりにくいのかもしれませんね。

岳飛伝〈1〉金軍侵攻ノ巻岳飛伝〈1〉金軍侵攻ノ巻
(2001/04)
田中 芳樹

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COMMENT

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rei☆azumi | URL | 2008/08/14(木) 09:51 [EDIT]
私の場合、この本を先に読んで、後から『岳飛伝』を読んだので~
というより、この本で岳飛のことと、その歴史的背景をはじめて知ったので、
「へぇ~。こんなコトがあったんだ!」
と、サラサラと、面白く読んでしまいました。
(いや、面白いというにはちょっと、凄惨過ぎるシーンもありましたが(^_^;)
で、南宋初期の時代背景とか、そのあたりの人物に興味を持つための入門書的なものとしては、結構良かったかなと思っております。
(これを読んでなかったら、多分、『岳飛伝』は読んでませんから、私(笑)

>韓子温
>主人公の割には、影は薄いです。
そう言われれば、確かに。
仰る通り、彼の目を通して、この時代を描こうとしたからなんでしょうね。
しかし、あの両親で、こういう大人しそうな息子が生まれるとは……(笑)

>悪役が見直されたり、
>逆に正義の味方もマイナス点を挙げられたり、
>というのは、最近の流行(研究の成果?)なのですかね?
特に、田中さん、井上さんにこの傾向が強いみたいです。
おかげで、違う視点で色々な人物が見られて面白いというか、勉強になることも多々あります。


● >rei☆azumiさんへ
阿吉 | URL | 2008/08/16(土) 09:52 [EDIT]
>この本を先に読んで
読む順番って感想に影響しますよね。
確かに、内容としては興味深いです。
この時代の特殊さが良くわかりました。
欽宗と高宗の微妙な関係とか。

>あの両親で、こういう大人しそうな息子が
反面教師でしょうか(笑)
でも家族としてはバランス取れていて、
良い感じですよね(^^)
韓世忠一家は、あの時代の英雄としては、
皇帝に忠誠も尽くしつつ、悲劇的な最後でもなく、
安心して見ることができました。
● 南宋初期の入門書かも・・・
まや | URL | 2008/08/16(土) 18:05 [EDIT]
私これは中国に特に興味のない時に読んだので、とても面白かったです。
徽宗に関しては、彼の描いた絵が歴史の資料集に載っていたため、
「絵の上手い皇帝」ってくらいの認識しかなかったので、結構衝撃的でした。

それから、「岳飛伝」をあとから読んだこともあり、
正直、この本の岳飛サイドにはあんまり思い入れがなかったんですよねえ。
もっとも「岳飛伝」読んだ時も全然魅力感じなかったのですが・・・。
やっぱり優等生過ぎるのはちょっと・・・(^^;

>でも主人公の割には、影は薄いです。

まあ、韓子温はあくまで狂言回しですから・・・(^^;
私は主人公は梁紅玉と思って読みました(笑)
韓世忠との出会いやロマンスとか勝手に想像して頭の中で
コマ割りして、漫画化しておりました(爆)

基本的に梁紅玉みたいなタイプ好きなんですよね~。
守られるタイプより一緒に戦場に出ちゃうような、
平家物語でも、静御前より巴御前や北条政子の方が好きです。
(もちろん静御前も好きですが。。。)

だから強くて、一途なヒロインの多い武侠ものが好きなのかもしれませんね~。
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2008/08/16(土) 20:48 [EDIT]
>「絵の上手い皇帝」
らしいですね。
芸事に長けていると、政治の方はアレなのでしょうか。
でも心優しい皇帝だったんですよね。

>岳飛サイドにはあんまり思い入れがなかった
私も「岳飛伝」を読んだのは、
京劇「小商河」を観る前のお勉強だったんです。
特に岳飛最高!と思ってた訳ではないのですよ。
あ、でも「岳飛伝」よりは「紅塵」の方が好みでした!
私、まだ北方「楊令伝」読んで無いのですが、
そちらでは岳飛は悪役サイド(?)なのだそうですね。

>主人公は梁紅玉
フフフ(^^)
私目線では、主人公は四太子とか完顔雍かな?と。
…というくらい、主人公がハッキリしなくて。
でも梁紅玉は最高です!
子供を抱いて、逃げるところとか!
(あ、本文に書けば良かった!)

>守られるタイプより一緒に戦場に出ちゃうような
そうですね!
自分もそうだろうな~と思います。
戦力になるかどうかは別として。

梁紅玉が太鼓を叩く音に、
韓世忠は随分と勇気づけられたでしょうね。

女侠万歳!

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