年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2008/08/25(月)   CATEGORY: 京劇
坂東玉三郎 中国・昆劇 合同公演 NHK教育放送を見ました
以前、記事にしていましたが、
坂東玉三郎さんの2008年3月の京都南座での昆劇公演が、
NHK教育TVで放送されました。

NHK教育TV
2008年8月22日(金)10:39~0:40
劇場への招待 
坂東玉三郎 昆劇 合同公演“牡丹亭”“楊貴妃”

2日にはBSハイビジョンでも放送があったそうなのですが、
この放映を知ったのは21日、つまり前日です(^^;
しかもこの時間帯は、
チャンネルNECO「碧血剣 第27・28話」の放送時間と
びったりバッティングするではないですか!
…私は無意識下で、崇偵帝の首括りシーンを後回しにしているのでしょうか(^^;
「碧血剣」は24日の再放送を録画することにして、
こちらを鑑賞&録画しました。
だって、以前から凄く見たかったんですよ~!
江蘇省蘇州昆劇院との合同舞台ですね。
5月には北京でも同じ公演があったとか。
こういう交流は素晴らしい事だと思います。

●牡丹亭
「還魂記」という長編の中の数幕です。

【超あらすじ】
杜麗娘(とれいじょう)は、春の庭に遊びに出て、
疲れて眠ってしまう。
そのうたたねの夢の中で、
柳の枝を持った青年、柳夢梅(りゅうもんめい)と契りを交わす。
杜麗娘は目覚めてからもその青年を思い続け、
恋煩いでやせ細り、自画像を残して死んでしまう。

昆劇の演目、という事は知ってましたが、
ワタクシ、京劇と昆劇の違いは良く解ってません(^^;
京劇より歴史が古い!という事くらいしか。
あと、歌い方なんかも違うんでしょうね。
メイクとか衣装も違うのでしょうか??
なんか見た感じ、
旦のメイクは京劇よりちょっとだけシンプルな気がしました。

で、このお芝居は、
玉三郎さんの「昆劇での女形復活!」
という強い希望の元、実現したとか。
牡丹亭は、名女形、梅蘭芳の得意演目でもあったようです。
玉三郎さんは何か梅蘭芳と縁を感じてらっしゃるようですね。

今、中国では女形は、極少数。
杜麗娘役を、場面ごとに、
玉三郎さんと中国の二人の女方の役者が演じ分けていますが、
中国側のお二人の指導は玉三郎さんがされたという事です。

あの独特の発声なんかは苦労されたようですね。
良い意味で、
玉三郎さんはどこにいっても玉三郎さんなのだな~と思った次第です。
しかしどちらかというと、
夢の中で、柳夢梅と恋に落ちて、
フラフラ~っとなって踊り、恥じらっている所よりも、
最後、恋煩いで死んでしまう所の方が、迫力があったような気がしました。

やっぱりなんとなく、足の運びとか、
歌舞伎とちょっと違う気がするんですよね。
スカートのすそからチラチラと靴の爪先だけ見せる、
というような技は、纏足愛好の中国ならでは、という気がします。
腰の角度の取り方や、手の使い方、目線、水袖の使い方なども。
(…って素人なんで良く解りませんが)

他の2人の杜麗娘を演じた方々も、
それぞれ特徴がありましたw
最初に庭に出られた方は、どことなく凛として生娘っぽい感じ、
途中、絵姿を描かれた方は、悩ましげな感じでした。
やはり”そういう事”なのでしょうか?(^^;

あと、小間使いの春香(しゅんか)、
コケティッシュな可愛らしい感じが良く出てました(^^)
最後、杜麗娘が死んでしまう所で
「お嬢様~!」と叫ぶところなんかは情感が良く出てて!
基本的に、花旦が好きですね~。

●楊貴妃
これは勘違いしてました!
昆劇の演目なのかと思ったら、玉三郎さんの創作舞踊だとか。
(原作に、夢枕獏先生のお名前がありました。)

初演は20年前だそうです。
扮装は京劇の形を応用し、
振付・演出には京劇、能、歌舞伎舞踊などの技法を融合させた、
とあります。

楊貴妃が死んだ後、方士が玄宗皇帝の命を受け、
死後の世界に楊貴妃に会いに行くというお話なのですが、
「ザ・幽玄の世界」という感じでした!
素晴らしい!
玉三郎さん、人ならぬ身の演技が本当に素敵です。
多分、「雪」とかもこんな感じなんでしょうね~。(見たことないけど)
目を伏せ、しずしずと踊る姿は美しい…!
こちらも息をつめて見入ってしまいます。
京劇風な頭飾りではありますが、こちらの方がより豪華!
なんというか、似合ってるんですよね~w

振り付け、お能の影響が一番強そうでした。
ここでの音楽を聞くと、日本の音楽と、中国の音楽と、
違うって事が良く解ります。
ジャンジャンやらないし、甲高くもなかったです。
今回は、昆劇院の伴奏も入れた、との事でした。
これぞ、まさに日中融合って事でしょうね!




よく、歌舞伎と京劇は似てるとか比較とかされますが、
私が思うに、
歌舞伎の開祖は出雲阿国で1600年頃でしょう?
京劇は、乾隆帝八十歳の祝賀の1790年に~
とか言うのですよね。(←スミマセン適当です)

なんというか、どちらが元祖、とか、どちらがどちらに影響して出来た、
という可能性は少ないような気がします。
私見ですが。

自然発生的に、日本でも中国でも芝居ができて、
たまたま似てた、みたいな事じゃないかな~と思います。

どちらもクマ取りがあったりするので、似てる気がしますが、
歌舞伎のクマ取りは筋肉の流れを描いていますが、
京劇は顔の色で登場人物の性格を表していたり、と、ちょっと違います。

音楽はこれまた静かなのとジャンジャカうるさいのと全然違いますし、
ミエを切るやり方も、
歌舞伎は首を下から上にぐる~り、ですが、
京劇は後ろから前にぐるり、です。

でも、お芝居である、という点ではもちろん共通してますので、
京劇や昆劇と歌舞伎とがお互い影響しあって高めあっていく、
というのはとても良い事だなぁ~!とファンの1人としては思います。

う~ん、見たかったモノが見れて、大満足でした(^^)

COMMENT

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やそちゃん | URL | 2008/08/25(月) 02:37 [EDIT]
阿吉さん、おじゃましてます~。
玉さんの『楊貴妃』は、今回の上演では今までのものにだいぶ中国味を加えて、更にアレンジしたと聞いてます。
この舞踊を初演した頃、今の片岡仁左衛門さんと玄宗と楊貴妃を題材にしたお芝居をやっています。そしてこの舞踊があったので、あぁ、玉さんは中国の演劇に興味があるんだなぁと思ったことがありました。

余談ですが、昔、歌舞伎で京劇の『西遊記』を一日だけ上演したこともあるんですよ~。
● 楊貴妃
謫仙 | URL | 2008/08/25(月) 07:44 [EDIT]
夢枕獏原作でしたか。わたしは芝居は見ませんが、夢枕獏さんが原作を書いた頃の話を、玉三郎さんとのやりとりを読んだことがあります。
「ト書き」という字の読み方さえ知らないで…、と言うような話です。
「できが悪いのに、せっかくだから…と使うことはしないでください」「それはありません」
と言うようなやりとりを獏さんが書いていました。
劇を見ないことには話になりませんね(^_^)。
● >やそちゃんさんへ
阿吉 | URL | 2008/08/25(月) 18:48 [EDIT]
いらっしゃいませ~!(^^)

>だいぶ中国味を加えて、
はい、ご本人も上演前の解説でそのように言われてました。
ただ、ノーマルバージョンを知らないので、
どう違うのかが解らなくて(^^;
歌詞が中国語かなぁ?とは思ったのですが。
あと、二胡が使われていたような…?
そのうち、昆劇院の方々だけでも
演じられるようになったら面白いですよね!

>片岡仁左衛門さんと玄宗と楊貴妃を題材にしたお芝居
楊貴妃の動きの型を学ぶため、中国へ渡り、
梅蘭芳の息子の梅葆玖に出会ったそうですね。
玉三郎さん→楊貴妃→梅蘭芳という繋がりが
なんだか素敵です(^^)
名人は名人を知る、みたいな…

>歌舞伎で京劇の『西遊記』
そんな面白そうな事もしてたのですか!
歌舞伎の題材で中国モノって結構あるんですよね?
新・三国志とか・・・

私、ナマで玉三郎さんは
1回しか見たことないんです。
色々教えて下さいね~!
● >謫仙さんへ
阿吉 | URL | 2008/08/25(月) 18:55 [EDIT]
>夢枕獏原作
はい!最初にお名前が出てました。
踊りの原作というのは
どういう事なのでしょうね?振り付け、とかではなく??
20年前だと
獏さんも「ト書き」が解らなかったのですね!

ストーリーは、死後の世界にいる楊貴妃を訪ね、
方士が訪ねて行く、という、
それだけ(笑)のモノなのですが、
玉三郎さんの仇っぽさ、本当に素敵でした!
御簾(?)をかかげてチラっと外を見やる風情とか・・・
でも”霊界の人”という雰囲気はバッチリありまして。

もし博多座でやってくれるなら、
私も是非、再度ナマで見たいと思いました!

やそちゃん | URL | 2008/08/25(月) 20:09 [EDIT]
仁左衛門さんとのお芝居は、いわゆる色物ってやつでして、京劇風新劇だったんです。なので、きっと玉さんとしては20年近く経った今までクオリティを求め続けていたんでしょうね。
だからこそ、ちゃんと中国まで行って勉強してきたんだと思います。一流の演者で、一流の手による、一流の芸を受ける、そして身につける。あ~、この文化交流は両国にとって財産ですよ~。

『楊貴妃』が夢枕獏原作というのは、たぶん、ストーリーと歌詞なんかも手がけたのかもしれないです。
どちらが先だったかは忘れましたが、もう1本、夢枕氏原作の舞踊劇を玉さん主演で上演しているんですね。その御縁での仕事だったんじゃないでしょうか(その後は夢枕氏が関わったお芝居はありませんので)。

今回の『牡丹亭』は京都で初演しましたが、逆に考えると東京では上演してませんので、きっといつか再演されるのではないかなと思います。博多座でも上演になるといいですね~。

直接的な中国ネタは、市川猿之助のスーパー歌舞伎がお得意です。あとは、若干舞踊であるかなぁ位です。

玉さんは、私も半年見てません(笑)。なかなかお目にかかれない方ですので、チャンスがありましたら、是非阿吉さんもご覧になってくださいね!

タラ | URL | 2008/08/26(火) 13:37 [EDIT]
こんにちは。
私も碧血剣の録画は再放送時にまわして、玉三郎様を先に録画してしまいました。しかし、手に入れてしまうと安心してしまう私の悪い癖、まだ見ておりません。阿吉さんの記事で予習させていただきますね。美しい玉三郎様の楊貴妃、楽しみです!
● >やそちゃんさんへ
阿吉 | URL | 2008/08/26(火) 19:02 [EDIT]
>20年近く経った今までクオリティを求め続けていた
玉三郎さんの芸に向かう姿勢は本当に素敵ですよね!

他のジャンルのお芝居を勉強するというのは、
きっと役者さんにとって物凄い刺激になるんでしょうね!
歌舞伎と昆劇なら、他のお芝居よりは近い気がしますし。
(女形があるので)

夢枕氏、もう今はかかわってらっしゃらないのですね(^^;

スーパー歌舞伎も見たことないですが、
宙づりとか、アクロバティックな感じが
中国モノに向くのでしょうか?
(想像で言ってます、すみません)

『牡丹亭』、東京でも博多座でもあると良いですね!
昆劇院の方を呼ばないといけないので、
大変そうですが・・・

>チャンスがありましたら
今ちょっと揺らめいております!
↓フリーペーパーでのインタビュー記事を見つけました。
ttp://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/083/bookdata_20080731/book1013.html
● >タラさんへ
阿吉 | URL | 2008/08/26(火) 19:05 [EDIT]
タラさんも気になられましたか!
私も録画すると
しばらく放置してしまうタイプです(^^;
(HDDがパンパンです)
これは録画しつつ、リアルタイムで見ました!(笑)

私の記事は拙いのですが、
やそちゃんさんは歌舞伎にお詳しいので、
コメントをいただいて
とっても勉強になりました!

タラさんも見られたら、
ぜひ感想をお聞かせ下さいね!
● 見ればよかった~
rei☆azumi | URL | 2008/08/27(水) 10:06 [EDIT]
玉三郎さんの……と言うか、獏さんの『楊貴妃』、気にはなったんですが、
あの放送時間では、私は大概夢の中のなので(^^ゞ
(録画することも思いつかなかったんですよね、お間抜けなことに)

この『楊貴妃』は、獏さんが作詞をされたんですよね。
で、そのあたりのいきさつと、舞踊劇の『安倍の清明』(正式なタイトルは忘れました)の台本を書いた話、
『絢爛たる鷺』という本に収録されていました。

あの本、手放すんじゃなかった~(T_T)
● >rei☆azumiさんへ
阿吉 | URL | 2008/08/27(水) 20:38 [EDIT]
あらまぁ!残念でしたね(^^;
でもきっと再放送して下さる…かしら?NHKさん!

獏さんは作詞ですか!
ナルホド、原作ってそういう意味なんですね。
でもなんて言ってらっしゃるか
サッパリ解りませんでした(^^;

『絢爛たる鷺』ですか!
これも読んでみなくちゃリストに入れます!

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