年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2008/09/03(水)   CATEGORY: 井上祐美子
紅顔
昨日、Brother2が、お嫁さんと、甥のR(3歳半)、姪のM(ほぼ1歳)を連れて
一家で帰省してきました。
…そして、明日、今度は、
Brother1が、お嫁さんと、甥のJ(3歳半)、姪のN(1歳半)を連れ、
帰ってきます!
甥たち(従兄弟同志)は同い年だし、とっても仲良しなので、
今日から興奮している様子。
オバチャンも楽しみだぞ!(^^)
…でも明日は走り回って寝てくれないんだろうなぁ(T T)
来週頭くらいまで、この”赤ちゃんハウス”状態が続きます。
ご近所さん、うるさくてスミマセン(^^;

さて。そんな中ですが、
まやさんが大量に御本を貸して下さり、
その中から、井上祐美子先生の「紅顔」を読み終えましたw
恒例となりました感想を…
紅顔 (講談社文庫)紅顔 (講談社文庫)
(2000/10)
井上 祐美子

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やはり、私は井上祐美子先生の小説、好きだなぁと思った次第です。
程良い歴史の説明と、間合いがツボです。
多分、これ、ドラマにすると、内面描写が難しく、
わかりにくそうですが、小説だととても良い感じでした。

Necoさんで「碧血剣」が終わったばかりですが、
まさに明末清初期のお話ですね。
主人公は、悪名高き漢奸の呉三桂

井上先生は、歴史上で悪者とされている方を
うまく引っ張り出して描写されますよね。

まやさんにも言われてしまいましたが、
「小説に書いてあることを、史実と思わないように!」
ってほんとそうなんですけど、混乱しますね~。

呉三桂は「碧血剣」には名前が出るのみでした。
「鹿鼎記」だと、主人公の韋小宝の敵役として出てきます。
その他でも良く出てくる歴史上の人物ですが、
普通は、明を裏切り、さらに清も裏切った悪役として描かれています。

ドルゴンは「碧血剣」にも出てきていましたが、
正直、その英明さは特に描かれてはなかったですね。
ホンタイジの奥さんと××するシーンばかりでした(^^;
本作では呉三桂が”越えられない壁”と見る大人物として出てきました。

祖大寿は、呉三桂の継母の兄、つまりおじさんなんですが、
この人、袁崇煥の部下だった人ですよね!
「碧血剣」では清に寝返ったものの、袁承志には義理を果たすという
そこそこな役がらでしたが、
本作ではそんな見せ場もなく、漢奸でした。(しかもチョイ役です)

あとは康熙帝。
「鹿鼎記」ではなかなか聡明な少年皇帝で、
出家して五台山で生きていた父親の順治帝を慕うなど、
可愛らしい面もありましたが、
「七剣下天山」ではその順治帝を殺してしまったり、
どっちやねん!と。(だから”小説”だっつうの!)
今作ではそういう悪辣な部分はないですが、
聡明さは生きてます。

まぁ、そんな訳で、
歴史上の実在する人物は、
作家さんによって、いろいろな性格、立ち位置に持っていかれる訳で、
本当はどんな人なんだ…???という興味が膨らみますね。

呉三桂が山海関を清に明け渡し、明朝を裏切ったのは、
陳円円という美女のせいである、というのが良く言われている説ですが、
流石にそれはどうかな~と思わないでもなかったので、
彼の内面の描写を見るにつけ、なるほど、そういう解釈ですか!
と楽しめました。

そして、井上先生、やはり妓女を描くの、お好きですねw
陳円円もですが、柳如是という元妓女が登場します。
現在は落籍されて夫人に納まっていても、聡明であっても、
ずっと良家の子女でした、という女性と比べて、
どこかしら、妓女が持つ独特の”情”がにじみ出ていて、
うまいなぁ~と思ったことでした。

しかしながら、先日読んだ、「臨安水滸伝」と比べると、
こちらは主人公が呉三桂=当事者で、
さらにちょっと年配、という点で、
若き架空の人物、風生=第三者が、秦檜を批判しつつも、
その功績を認めていくという展開だった「臨安水滸伝」と比べると
ワクワク感には欠けました。
今作は武侠モノじゃないですしね。
チャンチャンバラバラやる場面は少ないです。
軍隊での戦のみ!(どうも軍隊同志の戦いがピンとこない…)

悪役として、同じく名高い秦檜と呉三桂を比べても
なんか今作の呉三桂の方が、ずっと迷ってる感じがあります。
実際、呉三桂が明を裏切って清につき、
更にいつ清を裏切って自分が皇帝となろうか迷い続ける、
…そういう内容でしたから。
秦檜の方が、性格はドルゴンぽいのかなぁ~?と思いました。
悪いことしたとしても、迷いがなく、自信に充ち溢れているような。
でもその分、この呉三桂の方が人間味があるかもしれません。
身近な感じですね。

と、全てが史実という訳じゃない!と思いながらも、
結構、感情移入しながら読めました。
面白かったですw

COMMENT

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● 読まれましたか!
rei☆azumi | URL | 2008/09/04(木) 19:31 [EDIT]
この本、一度読んでみたい思いつつ、閉架書庫にあるので、つい、予約手続きを忘れがちで……
もうちょっと仕事に馴染んで、図書館通いの気力が戻ってきたら、借りてみます。

井上さんは、歴史小説になると、オリジナルに比べて少~し精彩が薄れる気がしますが、とにかく上手い方ですよね。
時代考証なんかも、そのへんの参考本を読んでるより、しっかり、わかりやすく書き込んでありますし。

あとは……以前みたいな長編を書かれないのが惜しいなぁ、と思うこの頃です。
● >rei☆azumiさんへ
阿吉 | URL | 2008/09/04(木) 22:40 [EDIT]
>一度読んでみたい思いつつ
ありがたいことに、善意の図書館、
まやさんが貸して下さいましたので、
読む機会に恵まれましたw

>歴史小説になると、
オリジナルに比べて少~し精彩が薄れる
そうなんですね~。
やはり歴史小説は制限があるからでしょうか?
流石に実在の人物は、誰か解らないくらい
はじけさせる訳にはいかないでしょうし。

>時代考証
あまりにも参考書的にガチガチに描かれると
小説としての面白味が薄れると思うのですが、
そこのバランスがとっても上手だと思います!
すっと頭に入りますよね。

井上さんの本を読むの、これで3作目となりました。
やはりお勧めの長編を読まなくては!ですね。
あと、この本のからみで、
「海東青 摂政王ドルゴン」も読まなくては!
ドルゴンさん、なんだか思っていた以上に、
実力者というか、デキル人みたいです!
● 気に入ってもらえてよかった!
まや | URL | 2008/09/06(土) 00:21 [EDIT]
自分が井上祐美子さんのファンなので嬉しいです(^^)
前にも書きましたが、やはり男性作家の書く女性は
どうも共感しにくい場合が多いので・・(^^;

>やはり妓女を描くの、お好きですねw

私はやっぱり陳円円よりも、知的な感じの柳如是が好きでした(^^)

妓女が登場する理由としては、良家の子女は家に縛り付けられ、
良妻賢母であることのみを求められていたのに対し、
妓女たちは男たちと対等に渡り合う為に文化芸術を学び、
その才能で生きていたから書きやすいのかもしれませんねえ。

私は小気味の良くオリジナルキャラクターを活躍する作品も勿論好きですが、
史実の制約を強く受ける、こうした作品も水墨画のような落ち着いた雰囲気で、
また違った味わいがあって好きで~す。
● 呉三桂&柳如是
Mario | URL | 2008/09/06(土) 20:27 [EDIT]
井上祐美子さんは「臨安水滸伝」をワクワクしながら読んでかなりたちますが、呉三桂&柳如是がでてくるのですか・・・読まなくちゃ(笑)
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2008/09/07(日) 20:58 [EDIT]
>男性作家の書く女性は
どうも共感しにくい
それはあるかもしれませんね~。
異性の事は理解しにくいかも…

私の場合は女性がどう描かれているか?
よりも、主人公がどう描かれているか?
で好き嫌いがあるかも、です。

>良家の子女は家に縛り付けられ、
良妻賢母であることのみを求められていた
ナルホド。
妓女の方が職業婦人出身なので、
そういう意味では男性と対等ですもんね。
しかし妓女の場合は
売られた寂しさ、がつきまといますね。
そこが味わいかもしれません。
● >Marioさんへ
阿吉 | URL | 2008/09/07(日) 20:59 [EDIT]
>呉三桂&柳如是
呉三桂は知ってましたが、
柳如是も実在の人物なのですね!
是非、読んでみてください(^^)
● 「破壊の女神」
Mario | URL | 2008/09/07(日) 21:25 [EDIT]
小説ではありませんが井波先生のこの本お勧めです。 題名は「破壊の女神」と凄いですが、中国史の一般には知れていない「女傑」達のお話です。 柳如是はここで知りました。 こういうのが好きで読んでましたので武侠小説のあの「侠女」の皆さんにも抵抗が無いのかな・・・と思ってます。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4403240410/ref=cm_rdp_product
● >Marioさんへ
阿吉 | URL | 2008/09/08(月) 21:54 [EDIT]
>「破壊の女神」
おもしろそうな本、ご紹介ありがとうございます!
これもぜひ読んでみたいですね!
まだ10冊以上、借りてる本があるんですが、
絶対読みます!

「女傑」、良いですね~!
中国の女性、というと、
昔は楊貴妃とかのイメージしかなかったので、
色々知りたいですw

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