年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2008/10/04(土)   CATEGORY: 塚本 青史
光武帝
まやさんからお借りした「光武帝」を読了しました!

光武帝(上) (講談社文庫)光武帝(上) (講談社文庫)
(2006/06/15)
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光武帝(中) (講談社文庫)光武帝(中) (講談社文庫)
(2006/06/15)
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光武帝(下) (講談社文庫)光武帝(下) (講談社文庫)
(2006/06/15)
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大変面白かったです!
塚本 青史先生の本、これまた初めて読みましたが、
平明な文章で、解り易かった!
雰囲気を出して、中国っぽい言葉づかいで展開する小説も好きですが、
この本みたいに書いてあると、内容が頭に良く入ります。

軍隊モノって苦手だったのですが、これはちょっと違いました。
…とはいえ、「矢が当たって針鼠のように…」みたいな描写の所は
流石にダメだったのですが。
名前のある一個人が、自分の武功で戦う場面は好きなのですけど、
名も無い兵が大勢、作戦の為にワーッと血まみれになって死ぬ、
というのがどうも辛いのですよ…

でもこの小説の場合、全体的に戦い方が、なんて言うんでしょう、
”知恵比べ”っぽくて楽しかった!
孫子の兵法、とか、なんとかの陣、とかは解らないんですけど、
人食い蟹の性質を利用、凧をあげて相手を撹乱、等等
…なんていうのは私でも解って面白い!

”根性とか気合で勝て!”というような、
いわゆる精神論ってどうなの?と思いもしますが、
普段の訓練はキッチリ基礎から練習しなくちゃいけないけど、
最後の最後、土壇場では、気力が勝る方が勝つ、とか、
自発的な意思で戦う方が強い、とか
そういうのは絶対あると思います。
脅かしたら兵士が動揺して総崩れ、とか、
そこら辺の話が、結構、実感として興味深かった!

時代が後漢の始まる前あたりだから、
というのも関係あるかもしれませんね。
なんてったって紀元前!
武器も、連弩が出てきて大革命!みたいな頃ですので。
そうなると、武器の優劣とか気力の有無とか、
そういう一つ一つの影響が大きいですよね。
テポドンレベルになると、気力では勝てませんが(^^;

で、この後漢頃って本当にノーチェックだったので
大変勉強になりました。
前漢のあと、新があって、後漢になるんですね~。

この光武帝
「役人になるなら執金吾、妻を娶らば陰麗華」
とか、名言を多く残されているそうです。
(なんか語呂が良くて好きだなぁ、コレ)
でもって、名君の誉れ高い方なのだそうですが、
その割に、日本では知名度がイマイチとの事。
しかし、志賀島で発見された、漢委奴国王印(金印)を授けた方でもあり、
日本にも縁深い方なのですよね。
あ、小説は、光武帝(=劉秀)が新帝国を滅ぼして即位するまで、
のストーリーになってますので、即位後のお話はほとんど出ないです。
…という事について、結構ご不満な方もおられるようですが、
ぜーんぜん光武帝を知らなかった自分としては、
ここまででも充分楽しめました!

「項羽と劉邦」の劉邦や「三国志」の劉備と同じく、
光武帝(=劉秀)は劉の一族な訳ですが、
私の頭の中の劉氏のイメージにピッタリはまりました(^^)
あんまりアクの強くない、人の良いオジサン、的な感じ…
仁の人、と申しましょうか。

…余談ながら、私の中の劉氏のイメージは、
現在、酒見賢一先生の「泣き虫弱虫諸葛孔明」中の劉備に代表されています(^^;
トンチンカンな部分もあるけど、妙~にカリスマ性がある、みたいな。
そういう血が、代々、劉氏にはあるような気がします。
(ま、劉秀の方が劉備より前の人ですし、創作なんでしょうけどね!)
泣き虫弱虫諸葛孔明泣き虫弱虫諸葛孔明
(2004/11/25)
酒見 賢一

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呂母の乱とか、赤眉軍とか、そのあたりも興味深かった!
え!?民間人がそんな事を!?
というような意外性(しかも史実)が良いんでしょうね。
それから、曲馬団が意外な動きをしており、ほほぉ~と感心しきり。
なんか解らないけど、こういう戦争って、
兵隊だけじゃなくて、民間人とか色々使って展開していくんだな~
と思いました。

政治が悪いと、民間人が蜂起する、というのは普通にある事ですが、
飢饉が続いたり、租税が重いというのが蜂起の主な理由だと思ってました。
しかし、物流が滞るというのも反乱の理由になる、というのが目から鱗でした。
確かに中原くらい国が広くなると、物が流通しないと命取りですね。
いや、現代社会でも当然なことですが、
紀元前でもそうだったのか…というのが!

光武帝の忠臣は、
後半、沢山出て来すぎてちょっと覚えきれなかったのですが、
朱佑と李通はキャラが立っていたので覚えました(^^;
あと、光武帝の皇后、郭聖通のイヤミっぷり、ダメっぷりも
なんか面白かったです。

まやさんからお借りした本、あとは大物を残すのみとなりました!
アレです、アレ!

…大物を読む前に、八雲さんからお借りしたコッチを読むことにし、
現在読書中です!

COMMENT

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● よかった(^^)
まや | URL | 2008/10/04(土) 23:22 [EDIT]
これ、私もストーリー的には面白かったのですが、
むしろ私的には文章があっさりしすぎてるかな~、なんて
思っていたので、阿吉さんに楽しんでいただけたようで良かった!

>名も無い兵が大勢、作戦の為にワーッと血まみれになって死ぬ

あ、これ同感です。
「やあやあ我こそは・・・」という一騎討ちだとちょっとスポーツっぽくて
凄惨さを感じないのですが、名も無き兵って、無残に踏みにじられる
感じで辛いんですよね・・・。

光武帝、歴史的にも、普通のいいお兄ちゃんという感じの人だったように
伝わっているらしいですが、意外と漢という王朝は、始祖が始祖だし、
庶民派の人が名君になるのかも・・・(^^;
小説的には、劉秀も陰麗華もいい人過ぎてちょっと物足りない感じも
しましたが、その分脇のキャラが立っていたと思います。

さて、残すアレですが、これは全くのフィクションです。
井上先生と相性の良い読者ならきっと長さなんて感じないうちに
読めちゃうと思います!!
読み終わられたら、また何か見繕ってお送りしますね~!!
● 光武帝は……
rei☆azumi | URL | 2008/10/05(日) 10:34 [EDIT]
確か、田中芳樹さんが『中国帝王図』の中で、ちょっとふれておられて、
(まやさんが書いておられるように、大人しい、いいお兄ちゃんだったようです)
気にはなっていたんですが……

あれ? 全3巻? と、改めて図書館で検索をかけてみたら……
ウチの地元の図書館、なぜか上巻と下巻しか入れてないんですわ。(爆)
ナンだって、そういう半端な本の仕入れ方をするんだ~(ToT)
外部取り寄せで、中巻も読めますけどね。
(次の3連休に借りられるように、予約しておこう……)

残すアレ、フィクションな分、話がかなり派手です。
かなり切ない展開もありますが、いい男もいい女も、面白いキャラも色々出てきます。
話のスケールも大きいし、中盤からは一気読み間違い無し……と思うんですが。

感想、楽しみにしております。
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2008/10/05(日) 13:52 [EDIT]
>文章があっさりしすぎてるかな
あっさりなんですけど、終始一貫した調子だったので、
変な期待感を持つ事なく、
最後まで面白く読めましたよ!
妙に盛り上がって肩すかし、だとガックリしますが。

>名も無き兵
そうなんですよね~(T T)
自分が戦に参加してたら、武将じゃなくて
”名も無き兵”側だろうな~と思いますし(^^;
絶対、将軍とか軍師にはなれなせん!
小物なんで、
自分が動く方が性に合っています(苦笑)

>庶民派の人が名君になるのかも
ですね!あと、臣下を信頼出来る、というのも
ポイントかもしれません。
崇禎帝とか見てても(爆)
…劉邦はちょっと違うような気もしますが。

残すアレ、今日から取りかかります!
楽しみ~b(^^)d
● >rei☆azumiさんへ
阿吉 | URL | 2008/10/05(日) 13:58 [EDIT]
光武帝を書いた小説って、あまりないようですね?
時代が古いほど、資料入手が難しいから
小説にしづらい、とかあるのでしょうか??
塚本 青史先生の略歴を見ると、
同時代の新朝皇帝、王莽について書いた小説、
「王莽」というのも出されているようです。

>なぜか上巻と下巻しか入れてない
図書館の方、ウッカリ屋さんですね(^^;
reiさんのご感想、楽しみにしております!!

>かなり切ない展開もありますが
おぉっ!実はそういうの、嫌いじゃないんですよね~。
秋の夜長に楽しく読ませていただく予定です!

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● 『光武帝』
月の歴史講座 2010/09/01(水) 20:59
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