年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2008/11/15(土)   CATEGORY: リービ英雄
延安
リービ英雄さんの「延安」を読みました。
延安―革命聖地への旅延安―革命聖地への旅
(2008/08)
リービ 英雄

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リービさんの著作は、以前「越境の声」を読んだものの、
難解で、感想には挫折したのですが、
図書館の新刊コーナーでこれを見つけて再チャレンジ!

しかし、今回も自分の教養のなさに打ちのめされたのでした(^^;
まず、私は中国にとって、延安がどういう意味を持つ土地か、
っていう事を知らなかったのです。
エドガー・スノーという人の事も。

今作は、リービさんが2006年に延安を訪ね、
毛沢東の足跡、周恩来の足跡、革命の足跡をたどる、
といった内容になっていました。

勿論、文学者のリービさんの作品なので、
現代文学の中の中国、
といった観点で書かれているようでした。

…う~ん、やはり考えてもうまく纏まらないなぁ(ーー;
取りあえず、逃げの手段(?)として、
これを読みながら、自分の胸に去来した事など書き記します。

本文中に出てくる、「日本の漢字」「中国の簡体字」
「解放前に使われていた繁体字」「アルファベットの英語」
「カタカナの外来語」
「日本の漢字に中国の普通话の読み仮名をカタカナでふったもの」
「延安方言をカタカナで表現」
等等、さまざまな表記の仕方に興味を持ちました。

リービさんも、延安の運転手、刘四の話してくれる
延安方言を頭の中で、
日本の漢字として理解していたり、
普通語に直して理解していたりしたようです。

例えば、現地方言で「妻」を表わす「婆姨」(boyi)を、
脳内では、日本の読み方で「ばばおば」と捉えていた様子。
逆に、現地方言で「分る」という意味、
普通话では「明白」(mingbai)となる「ハイ・ハ」は、
どこまで行っても「ハイ・ハ」、と”音”としてのみ理解。
「分らない」は「ハイ・不・ハ」と
漢字交じり(”意味”がプラスされる)になるようでした。

耳で聞こえる音と、それを脳内でどう変換し、理解しているのか、
そのあたりが、とっても感覚的な事ではありますが、
実は重要なような気が。

中国語を勉強する時、どうしても日本語に直して理解しようとします。
発音もしかり、で、聞こえる発音と近いカタカナで覚えようとしたり。
習慣にしてもそうで、「これは日本で言うと、何にあたるのか?」
という質問を、つい投げかけてしまいます。
人間、「自分の中に無いもの」は理解できないのだなぁと思います。
だから、「分る物」になぞらえて、理解しようとするのだな、と。
でも、そのやり方だと、微妙に、あるいは全く違う場合が多々あります。
そして、誤解したり、永遠に分からなかったり、という事があるようです。

リービさんは、そのあたり、自分の中になくて、
理解しがたい物は上記のような表現で表してらっしゃるようです。
(まぁ、鉤括弧付き表現を使ってそのあたりを表現する、
とかも、作家さんが使われる普通の手法なのだと思いますが)

…というような考えが頭に浮かびつつ、
それにしても、
と思いました。

それにしても、「現代中国」は、物凄く複雑すぎる!
日本の場合、自分の場合、自分の知ってる知識、
の範囲内で理解しようとすると、たちまち頭がパンクしてしまいます。
勉強不足なのでもっともなのですが。

毛沢東の「革命」についても、
マイナスイメージが、国際的、一般の中国人の評価だ、
と思っていたのですが、
当然、そんな均一的に語れる物ではないようです。
農村部に行けば、今でもプラスイメージであるようです。
「革命」ではなくて「建国」だと。
実際、私の知り合いの農村部出身の若い中国人も、
そう受けとれる発言をしていましたし。

リービさんが、70代の老李の家を訪れた時の気持ちに
以下のような描写がありました。

あの時、幸せだったのか、と聞きたくなった。が、百年の不幸の後のことだし、動乱の十年の前の時だし、幸せは、いつと比べて幸せなのか、そこまで厳密にぼくが聞ける自信はなかった。



う~ん、やはり中国は深い!
四千年の歴史の中で、
自分が最近興味を持っている、いわゆる「古装」の時代も面白いのですが、
現代中国もまた、複雑なのでした。
そして、それは国際社会で見てもかなり特殊な例らしく、
(って私、世界史も西洋史も知りませんので、あんまり断言しきれない…)
そのただ中にいた人であっても、外から客観的に見る人であっても、
簡単には「こういうものである」と断定できないようです。
そのジレンマに惹きつけられるのかもしれません。

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