年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2008/12/08(月)   CATEGORY: 酒見賢一
後宮小説
まやさんからお借りした、「後宮小説」を読みました。

後宮小説 (新潮文庫)後宮小説 (新潮文庫)
(1993/04)
酒見 賢一

商品詳細を見る


酒見賢一先生の著作は、
今まで「墨攻」、「泣き虫弱虫 諸葛孔明」、
「中国雑話 中国的思想」を読んだくらいですが、
結構、好きな感じの作家先生であります。
…で、今作はデビュー処女長編なのだそうです。
いずれ図書館で借りてみよう!と思っていたので、嬉しかったですw

中華風ではありますが、設定は架空のモノ、ファンタジーですね。
もうちょっと前、あまり中華歴史小説とか読んで無い頃の自分だったら、
「これって本当にあった事なのでは??」と思ったかも知れません(^^;
流石に、今となっては架空の設定、と解ります!
(本を読んだ甲斐があったね!)
王朝の名前も、登場人物も、まるで聞いたことないし、
その他、各人の名前の付け方とか、
反乱が起こってから平定されるまでのやり方とか政治機構が
どうも中国らしくないような…?

しかし、設定が本当らしいかどうか等は、小説の面白さとは無関係!
あっという間に読み終えてしまいました。

でも、半分くらいまで、房中術(!)の講義等が続くので、
このまま最後まで行くのか…?(^^;と危ぶみながら読みました。
「金瓶梅」みたいな話なのかなぁと。
でも隠微な語り口ではないです。どこまでも学術的に!
しかし、ここに書かれている房中術は、本当の事なのかしらん??(*^^*)

にしても、この房中術の質問に見せかけて(?)おきながら、
銀河と江葉と角先生とが哲学的に会話する、
という所は興味深かったです。

やはりヒロインの銀河が14歳で、
とってもイノセントだという事が、この話のポイントのような気がします。
「後宮小説」なんだから
「大奥」みたいな女の争いがテーマかと思いがちなのですが、
銀河のお陰か否か、
そういうドロドロとはかけ離れてる感じがしました。
他の女官達にしても、ひどく厭味なコもいないし。

じゃ、何が書かれているのか?と言われると…
双槐樹(コリューン)との愛情…でしょうか??
しかし、確かに銀河と双槐樹は心を通わせてはいるようですが、
まだまだ幼い感じがします。
実際、皇帝と正妃でありながら、
クライマックスの馬小屋まで何もしていないですし、
それだけでなく、なんというか、
男女の愛情じゃなくて、友情っぽい印象です。
(でも、まぁ受胎してしまう訳ですけどね)
双槐樹が皇帝だから、思い人だから、ではなく、
単純に好きだから、助けてあげる!って銀河は思ってる感じですかね。
そういった意味で、
今作が子供でも見れるアニメになった、というのは納得です。
雲のように風のように [DVD]雲のように風のように [DVD]
(2002/06/21)
佐野量子市川笑也

商品詳細を見る

私は見ていないのですが、ジブリっぽい味わいだとか。
ジブリ作品に出てくる少年少女の関係性というのは、
まさしく、今作にも当てはまるのかな~と思いました。
(こういうの、なんて言うんですかね??)
本来、敵役となるハズの渾沌にしても、
感動したからといって、銀河を助けてあげるあたりも、
なんだかそんな感じです。
もっと言えば、後宮の女性達が決起して、反乱軍と一線交える、
という「戦うオンナノコ」という設定も、ジブリっぽいかと。

とりあえず、房中術とか、
双槐樹と玉遥樹(タミューン)の近親相姦的設定とかが無ければ、
お子様が読んでも、ホンワカ心温まる、
面白いお話なのではないか?という内容でしたw

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する
● なつかし~
ふたば | URL | 2008/12/08(月) 22:44 [EDIT]
わ~懐かしい!確かキャッチコピーが
「三国志」+「シンデレラ」+~とかなんとかだったようなw
第一回ファンタジーノベル大賞受賞作ってことで、
それってなんぞや?と思い、
当時おこずかいをはたいてハードカバーを
買って読んだことを思い出します。
アニメ化も大賞受賞特典だったような気が…。
アニメーションの方もテレビでやってたのを見ました。
すごい昔ですけど…
● アニメが好き
進歩反刺 | URL | 2008/12/09(火) 15:26 [EDIT]
その昔TVで放映された時から大好きなお話です。
と言ってもアニメしか見て無いんですけど…子供か!

アニメでは銀河は『三食昼寝つき』が気に入って後宮に入るんですが、原作もそうなのかしら?気になります。

阿銀 | URL | 2008/12/09(火) 16:57 [EDIT]
この作品が新人賞を受賞した時の雑誌持ってます(爆)ふるっ!
そうなんですよねえ、大人の物語かと思いきや…。
ちょっと物足りないわ~と感じた覚えがあります(爆)
● あはは…… 懐かしい~
rei☆azumi | URL | 2008/12/09(火) 18:31 [EDIT]
これは、先にアニメを見て、原作のほうは、文庫落ちしてしばらくしてから買った記憶です。

アニメのほうは、
双槐樹と玉遥樹の近親相姦的設定がなくなって、
その分、玉遥樹が凛とした性格になって、
あと、女のこたちの性格が、より個性的になって、
銀河が、もうちょっとお転婆になってた記憶。
で、アニメのほうが好みでした。
● >ふたばさんへ
阿吉 | URL | 2008/12/09(火) 18:55 [EDIT]
>「三国志」+「シンデレラ」+~とかなんとか
…+「金瓶梅」と「ラスト・エンペラー」ってなってました!
「シンデレラ」はお妃さまになるから?
「金瓶梅」は房中術?
「ラスト・エンペラー」は双槐樹が最後の皇帝だから?
「三国志」はイマイチどこか解りませんが(^^;
でもウマイこと考えてるキャッチコピーですね!

>それってなんぞや?と思い、
>当時おこずかいをはたいてハードカバーを
なんか可愛いですね!(^^)
子供にとってハードカバーは高級品!
● >進歩反刺さんへ
阿吉 | URL | 2008/12/09(火) 18:57 [EDIT]
>その昔TVで放映された
皆さんアニメを見てらっしゃるようですね。
うちの方じゃやってなかったのかなぁ??
全然知らない…

>『三食昼寝つき』が気に入って後宮に入る
原作でも
近所のお姉さんからそう聞かされて決心してました!
● >阿銀さんへ
阿吉 | URL | 2008/12/09(火) 19:05 [EDIT]
>この作品が新人賞を受賞した時の雑誌
日本ファンタジーノベル大賞って
なかなか歴史ある賞なんですね~。
「しゃばけ」も第13回の優秀賞なんだ!

>ちょっと物足りないわ~
それはもしや…
あんなことやこんなことの描写まで踏み込まないと、
阿銀さんを満足させるのは難しかったのでしょうか(爆)
● >rei☆azumiさんへ
阿吉 | URL | 2008/12/09(火) 19:09 [EDIT]
>玉遥樹が凛とした性格になって、
>女のこたちの性格が、より個性的になって、
あっ、このアレンジは良いかもしれませんね!
世沙明とか江葉とか、
もっと際立って出てきたら面白そう!

>アニメのほうが好みでした。
なるほどなるほど!
皆さんの意見を総合しても
アニメに軍配!って感じなんですね。
確かに設定を聞いただけでも
アニメ面白そうです!
● ファンタジー
まや | URL | 2008/12/11(木) 15:35 [EDIT]
第一回ファンタジーノベル大賞受賞作ってことで、
私も興味を持って、図書館で借りて読んだ記憶があります。

でも当時「ファンタジー」といえば、ヨーロッパ中世風、
剣と魔法の物語という固定観念にとらわれていた私は、
中華風のこの作品にかなり違和感を覚え、
「これのどこがファンタジーなの??」なんて思ってました(^^;

アニメも見たのですが、銀河の声のイメージが合わなさ過ぎて、
残念ながらあんまりいい印象ではなかったです・・・。
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2008/12/11(木) 23:11 [EDIT]
>「ファンタジー」といえば
カタカナ外来語だからって訳じゃないですが、
私の頭の中も、
「ファンタジー=ヨーロッパ物」となってました。

陳凱歌監督が
何かのインタビューで言ってたと思うのですが、
中国には
「封神演義」等の神話はあるにしても、
長らくファンタジー(SFだったかな?)映画は
無かったとか。
インタビューは、
「だから自分はファンタジー映画『PROMISE』を撮影した」
と続くのですが、それは置いといて、
そんな所からも、”中華ファンタジー”というジャンルは
こちらも印象にないのかもしれませんね。

>アニメも見た
ほんと、皆さん見られてますね~。
見てない自分が悔しい…
銀河の声優さんは佐野量子さんだそうですねw
● 失礼
謫仙 | URL | 2008/12/12(金) 18:03 [EDIT]
この小説、読んで酷評した記憶があります。酷評の内容は忘れてしまったのですが、
文字のセンスが悪いとか、小説として不完全とか、矛盾があるとか、そんな話だったと思います。
それで、わが書庫には載せなかったのですが、掲示板に載せたのかな。ちーねーさんから、「しかめっ面が浮かんできます」とコメントをいただきました。
けちをつけるようですが、そんなによかったンですか。

墨攻も、この題名の矛盾が、最後まで解けませんでしたね。面白かったんですけど。「戦争をしないために攻め込もう」と言っている右翼の言葉のような感じでした。
● >謫仙さんへ
阿吉 | URL | 2008/12/13(土) 11:04 [EDIT]
そんなによかったンですか、と言われると
アレですが(^^;
基本的に、貧乏性なので、
波長が合わない小説や映画でも、
何か自分で感心できる部分を探そう!
と思う方ではあります。

今作は大人向けではないな~と思った事は確かですね。
自分がローティーンくらいで読んでいたら
もっとワクワクしたかもしれません。
あと、これが25歳当時に書かれたデビュー作、
というのも関係あるのかも・・・
と思いながら読みました。
(中島らもさんが、小説を若年者が書くのは難しい、
とか言われていた事を思い出したりしつつ)

墨攻は墨守と意味が正反対ですもんね(^^;
墨守の意味があまり解らない当時に読んだので、
矛盾が気になりませんでした。
本を読む時、受け手の事情も影響するでしょうね。

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 年年大吉. all rights reserved. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。