年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2008/12/29(月)   CATEGORY: 中華古典
聊斎志異
年末年始休み突入~!(^^)//Yeah!

今年は年末休みの方が長いです。
なんとなく、その方が大掃除とか時間が取れるので嬉しい!
年が明けてしまうと、もう炬燵と同化して、
グダグダになっちゃいますからね~(^^;

今年はBrother1一家がお正月に帰省して来ない(お嫁さんの実家へ行くらしい)、
という事が11月末に判明し、
「甥も姪も来ないんだったら、温かい台湾に行くか!」とか思ったのですが、
思い立ったのが遅くてツアー申込は全滅でした(爆)
自分で飛行機とかホテルを取れば良かったのでしょうが、
その頃はそんな計画を立てる余裕もなく、結局断念しました。
まったり、自宅で年末年始になりそうです。

…近況報告はおいといて、
まやさん文庫、「聊斎志異」を読みました!
魑魅魍魎のお話で、年末年始にはピッタリ!?
聊斎志異〈上〉 (岩波文庫)聊斎志異〈上〉 (岩波文庫)
(1997/01)
蒲 松齢

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この手のお話、と言うと、
以前読んだ「宋・元・明通俗小説選」を思い出しました。

蒲松齢は明末の生まれ、清代の人という事で、
収録されているお話の時代も、「聊斎志異」と「宋・元・明通俗小説選」と、
大体同じくらいなのかな~という気がしますが、
「聊斎志異」の方が読みやすいです!
それは蒲松齢の創作も入っているからでしょうか?
ちゃんとオチがあるというか、納得できる終わり方です。
善人には良いことが、悪人には悪いことがおきている感じですね。
「宋・元・明通俗小説選」の方は、結構、投げっぱなしというか…
あと、あちらだと、誘惑するのは女性の幽鬼がほとんどで、
大体「とり殺してやろう!」という悪意満々ですが、
「聊斎志異」の方は、結構、常識的で、義理がたい幽鬼、
という気がしました。
幽鬼に常識的、っていうのもヘンですけど(^^;

それから狐が女性に化けた、というのが物凄く多かった!
狐と幽鬼がどちらも女性に化けて、
生員の取り合い…というパターンも多いです。

…にしても、
お嫁に行かずに死んだ女性が化けて出る事が多い
という事は、
よっぽど未婚の女性は現世に未練があるもんなんですかね~。
男の幽鬼ってほとんど出てこなかったんですが。
(今回読んだのは92編のみなので、他にはあるのかもしれませんけど)
やはり、時代的にも、女性は出歩く事も少なかったので、
結婚&夫婦生活は物凄いイベントだった、と解釈すべきでしょうか?

その後、こちらも読みました!
聊斎志異考―中国の妖怪談義 (中公文庫)聊斎志異考―中国の妖怪談義 (中公文庫)
(1997/08)
陳 舜臣

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こちらは陳舜臣先生の解説が間に入っていますので、
読み応えが増しています。
12話しか入っていませんけれども。

で、これらの中で特に気になるお話といえば、
「侠女」でしょうか。
このお話、「破壊の女神」の方でも引用されてた気がします。
(手元に本がないので確認しようがないですが)
「聊斎志異考」の方では、この主人公の娘こそ、
雍正帝に「文字の獄」によって辱められた呂留良の孫娘ではないか?
という考察がされていました。
当時、彼女が雍正帝を暗殺したのではないか?という噂が流れたとか。
彼女は、岡崎先生の著作から見ると、呂四娘、という事になるのでしょうか?
漂泊のヒーロー―中国武侠小説への道 (あじあブックス)漂泊のヒーロー―中国武侠小説への道 (あじあブックス)
(2002/12)
岡崎 由美

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呂四娘の事は、中国ではしょっちゅう映画やドラマになっているらしいので、
中国人ならだれでも知ってるヒロインなんでしょうね。
(そういえば、この本読んだ頃は、
自分に下地となる知識が全然なかったけど、
今、もう一度、読み返したらもっと色々理解できそうです!)
金庸先生や古龍先生の、新派武侠小説に出てくるような女侠だと、
「仇討ちをする!」という強い意思を持っていたとしても、
恋愛もするし、感情も揺れるし、腕は立っても普通に人間臭いのですが、
呂四娘とか聶隠娘とかは、マシーンというか、情緒0!
御恩を受けたお返しに、
顧家は貧乏だからお嫁さんも貰えないだろう、
ってんで跡継ぎを産んであげるという…(^^;
産んだら早速、顧家にあげちゃって、自分は仇討ちへ!
う~ん、凄いですね~!呂四娘、母性はどこに…?(^^;
親子の愛、夫婦の愛より仇討ち!
…っていうのは現代的感覚では理解しにくいですが、
子孫繁栄最優先、と言う所は、
動物的本能、という感じもしないでもないです。
カッコイイ!けどまぁ普通は真似出来ませんね~。
女侠と侠女は別モノ?と思ってしまいました。
なかなか興味深い作品です。

それから、「黄英」と「竹青」は、
太宰治の「清貧譚」、「竹青」として読んだことがありました。
元ネタはここだったんですね~。

その他、色々な小説や映画が、この「聊斎志異」をネタ元として作られているらしく、
小説としての完成度の高さが伺えます。
武侠ファン、中華ファンとしては、「聊斎志異」、マストですね!(^^)

COMMENT

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rei★azumi | URL | 2008/12/31(水) 08:20 [EDIT]
聊斎志異、色々な作家さんがアレンジして書いておられたり、“中国怪奇なんとか”などと云う本に、幾つか抜粋されていたりで、
意識するとしないとにかかわらず、何篇かは読んだことがあるけれど、通しで読んだことはない、という人が多いんじゃないでしょうか。

私も、今年図書館で借りたんですが、
あれ? この話も? この話も聊斎志異だった? というものが一杯ありました。

>狐と幽鬼がどちらも女性に化けて、
>生員の取り合い…
この話、なんかユニークで好きなんですよ。

それにしても本当に、未婚の男性の幽霊ってのは、いませんねぇ。
女性と同程度には、いそうな気がしますが。
(でも、出てこられたらイヤかも~(~_~;)

陳舜臣先生の『聊斎志異考』が面白そうなので、検索をかけたら、地元図書館にありました。
今度、借りてみます。
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2008/12/31(水) 14:47 [EDIT]
>あれ? この話も? この話も聊斎志異だった?
本当ですよね!
”怪奇なんとか”と言っても
そんなおどろおどろしいのではなく、
幽鬼が身近に感じられるお話が多いので、
お子様向けにも良さそうです!

>この話、なんかユニークで好きなんですよ。
私もです(^^)
狐と幽鬼が同等、っていうのもなんだか微笑ましい!

>未婚の男性の幽霊ってのは、いませんねぇ。
ですねぇ。現代の幽霊も、女性の方が多い気がします。
なんだか女性の方がビジュアル的に
怖そうに見えるからでしょうか?
でも本当に怒ったら男性の幽霊の方が祟りそうです!
菅原道真、関羽など・・・

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