年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/01/18(日)   CATEGORY: 井上祐美子
非花
井上先生の「非花」の感想です!
非花(はなにあらず) (中公文庫)非花(はなにあらず) (中公文庫)
(2004/09)
井上 祐美子

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収録されているのは、

梅花山弄  百花譜・梅
傅延年    百花譜・菊
葛巾紫    百花譜・牡丹
非花     百花譜・薔薇

の4作。

「梅花山弄」のヒロイン、李清照
この人の事も、「破壊の女神」に載っていました。
つくづく、あの本は中国史では外せない女性を網羅していたんだなぁ~、
と思うと同時に、
ここに数える程しか、歴史に名前を残した女性はいない、という事でしょうか?

…話がズレました。
李清照は、中国史上を代表する女流詞人で、
最初の夫の趙明誠(字は徳父)と、夫婦二人して学問好き、
しかし残念な事に趙明誠は48歳で急死。
夫の「金石録」編纂と言う遺志を遂げようと、
李清照は張汝舟と再婚していますが、
才女である李清照の行動について、張汝舟はもてあまし気味、
…といった所から物語は始まります。

…”賢い”とはどういうことか?と考えさせられる作品でした。
伴侶である男性を見事におだてあげ、その気にし、
実は自分の意のままに操縦するのが賢妻であるように思いますし、
それこそが女性ならではの手腕の見せ所、だと思うのですが、
李清照は、学問に秀でている、とはいえ、
そういった手管は不得手だったようです。
二番目の夫、張汝舟の前で、「前夫の名をあげるのが自分の務め!」
とばかりにせっせと活動していれば、
そりゃ絶対、夫も良い気はしないですよね…
とは思うのですが、李清照のその一本気な所、
嘲笑うばかりの気持ちにもなれないというか。
賢妻じゃなくたっていいじゃん!そりゃ女にも色々いるさ!
と思いました。



続く、「傅延年」と「葛巾紫」は、
それこそ「聊斎志異」かなんかに元ネタがあるのでは?という感じの作品。
菊の精、牡丹の精が出てきます。
なんだかイメージですけど、菊の精は男性で、牡丹の精は女性、
というパターンが一般的なのでしょうか?
それから、私、牡丹の花は好きなんですが、
品種には疎くて(^^;
でも「葛巾紫」という名前は良く聞きます。
メジャーな品種なのでしょうか。



最後の「非花(はなにあらず)」、
井上先生作品にしては珍しく(と私が思ってるだけか?)、
清朝末期の物語です。
ヒロイン賽金花も実在の人物とか。
お相手(?)役のマンシュタインもドイツ軍の青年将校です。
…と書くと、国を超えた愛の物語か?というイメージなんですが、
そうではなく、むしろ、貞操を守り、国を守ろうとした誇り高き妓女、
といったお話でした。
そう、井上先生が描く女性は、あまり愛に溺れ狂う事はなく、
どちらかというと、貞淑な女性が多いですよね。
彼女をヒロインにした小説、「孽海花」というのもあるそうです。

COMMENT

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● 漱玉詞
謫仙 | URL | 2009/01/22(木) 20:52 [EDIT]
李清照、わたしがもっとも気にしている女性です。
最期もはっきりしなく、この小説でも、普通の言葉を飾って言う空気の読めない女(^_^)。
井上さんに李清照の一生を書いてくださいとファンレターを出したこともありました。もっとも読んでもらえたかどうか。
● >謫仙さんへ
阿吉 | URL | 2009/01/23(金) 22:38 [EDIT]
>わたしがもっとも気にしている女性です。
なんだかわかる気がします!
現代でも李清照のような女性は生きにくいでしょうね。
当時だとなおさら…。

>李清照の一生を書いてください
読みたいですよね~!
創作も交えてでも、長編で是非!(^^)

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