年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/01/18(日)   CATEGORY: 森福都
長安牡丹花異聞
「長安牡丹花異聞」を読みました。
あ、言わずもがな、ですが、今んとこご紹介してる本は、
相変わらず、まやさん蔵書であります。
京都方面へ叩頭~!
長安牡丹花異聞 (文春文庫)長安牡丹花異聞 (文春文庫)
(2005/07/08)
森福 都

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森福先生の本、
「十八面の骰子」と、先日読んだ「黄飛蝗」に続いて、
読むのは3作目ですね。
なんだか、徐々にハマってきた、という感じであります。

こちらも短編集。

収録作は、

長安牡丹花異聞
累卵
チーティング
殿
虞良仁膏奇譚
梨花雪

以上6作。

「長安牡丹花異聞」
牡丹好きなので、
夜光牡丹、という設定だけで御馳走様~!(^^)
そう、夜光牡丹や羊頭羹という小物のディテールが凝っています。
その辺は森福先生ならでは、という気がします。
とはいえ、悪徳宦官をギャフンと言わせる、勧善懲悪の要素もあるし、
小蘭の美貌と機転もあるし、
黄良少年のほろ苦い初恋の話にもなっているし、
非常にバランスの良い作品だと思いました。
読後感もさわやかです。

「累卵」
…なんでか、中華モノだと官に対しての民の方が好き、というか、
捕り物がイマイチピンと来ない自分なのですが、
これはなかなか好きでした。
蘇無名の間延びしたようなキャラクターのせいでしょうか?
それから「累卵の戯」というアイデアがまた面白いです(^^)

「チーティング」
郷試の会場が舞台です。
科挙試験の過酷さは聞いてましたし、
カンニングの方法も色々あるのでしょうが、
こんな方法もアリなのか!とちょっと驚きました。
最後の1行でニヤリとします。

「殿」
巨大二瘤駱駝、緑耳の一人称で、
楊貴妃を一方的に恋していた楊建の純粋な行動が語られます。
中華モノで駱駝目線、というのが何だか新鮮でした。

「虞良仁膏奇譚」
名医と良薬を得て、出世しようとたくらむ荀育ですが、
秘薬、虞良仁膏の製法にはなんと…!!
最後のオチが面白かったです。

「梨花雪」
辺境の高地の国は、唐に対しての忠誠の証として、
唐の皇女を降嫁賜りたい、という所から始まります。
次第に唐風に感化されていく高地の国のラムポ王、
それをあまり快く思わない、息子のジェンツェン王子、
この父子の対立と、
李徳秀の、従妹・金鈴公主への想いが軸となっています。
「女則」を愛読する金鈴公主の心がけは立派です。
悲恋モノに終わるのか?と思いきや、
最後にゾクッとする点があって面白かったです。

COMMENT

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● 累卵の如く
謫仙 | URL | 2009/01/22(木) 20:19 [EDIT]
累卵、刑事コロンボを思わせる話ですね。
犯人の力で犯人をあぶり出す。
なつかしい本が続いています。
● >謫仙さんへ
阿吉 | URL | 2009/01/23(金) 22:35 [EDIT]
>犯人の力で犯人をあぶり出す
ナルホド、コロンボってこんな感じなんですね~。
「ウチのかみさんが…」
っていう台詞しか知りませんでした(^^;
● この本は、
rei★azumi | URL | 2009/01/25(日) 09:27 [EDIT]
私にとっても、初めて読んだ森福さんの本。
阿吉さんのレビューを読んでいるうちに、読み返したくなって、また、借りてきちゃいました。
(読んだのが丁度乱読期だったせいで、かなり忘れてましたし(^_^;)

もともと、森福作品って、キャラにもストーリーにも捻りが効いてるなぁと思って読んでいたんですが、これは初期のものだけに、特に捻りと力が入っているような(笑)
(『肉屏風~』あたりが、凄く素直に思えてきますもの(笑)

読み返した感触としては、読後感が爽やかな表題作と、妙に分別くさいような、義侠心に溢れてるような緑耳のキャラが面白かった『殿』が気に入っています。
殿を守るために楊建の取った奇策が、凄いといおうか、面白いといおうか……でしたし。
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2009/01/25(日) 23:37 [EDIT]
おぉっ!私のレビューがreiさんに影響を与えてしまうとは、
光栄でございます!(^^)

>これは初期のものだけに、特に捻りと力が入っている
あ、そうですね!
格別凝ってる気がしました。
表題作は第3回松本清張賞受賞作なんですよね?
そう聞いたから、って訳じゃないですが、
やはりこの中でも出来が良いですよね~。

「殿」は、楊建と緑耳のコンビが良いバランスですよね♪

>妙に分別くさいような、義侠心に溢れてるような
駱駝ってこんなキャラ付けなんだ…と
妙に納得しました!
最後の奇策も良く考えつくな、と。

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