年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/01/28(水)   CATEGORY: 森福都
琥珀枕
なんだかんだとしている間に、
26日の春節もとっくに過ぎてしまいまして…
ご挨拶記事も、昨日書いてたのに途中で落ちてしまって、
もうどうせ今更だ!と、諦めてしまいました。
やはり、それらしい行事でもやらねば、
西暦が定着してる日本で春節を楽しむのは難しいですね。
長崎ランタンフェスティバル、行きたかったなぁ…。

では、先日読んだ本の感想に行きます。コホン。
森福先生の「琥珀枕」を読みました。
琥珀枕 (光文社文庫)琥珀枕 (光文社文庫)
(2006/11/09)
森福 都

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すっぽんの化身、徐庚先生の下で学ぶ趙昭之(12歳)は、
世間で起こる怪奇現象を先生から見せてもらい、
世間勉強をしています。

徐庚先生自身が既に妖怪みたいなもんですから、
しょっぱなから志怪小説の雰囲気満載です!
中身は短編になっていて、

太清丹
飢渇
唾壺
妬忌津
琥珀枕
双犀犬
明鏡井

以上7編の構成です。

「太清丹」、「飢渇」、「唾壺」、「妬忌津」では、
趙昭之と徐庚先生は傍観者的立場ですが、
表題作の「琥珀枕」は、徐庚先生自身に関するもの、
「双犀犬」は趙昭之の母親、高妙瑛の嫁入りにまつわるお話、
「明鏡井」は趙昭之と、父親の趙季殻をも交え、
徐庚先生からの卒業試験、とでも言うべき内容でした。
こういった構成も、徐々に趙昭之の外側から、本人の問題に収束、
という感じで、1冊で見ても、まとまってて良かったです。

森福先生の作品は大体ミステリー色が強いと思うのですが、
そこに怪異も絡む事により、
より一層、人間の業の深さが表現されています。

妖怪+ミステリー+人間の怖さ、と言えば、
畠中先生の「しゃばけ」シリーズも思い出させますが、
「琥珀枕」は、最後に含みを持たせて読者に想像させながら終わるので、
更に面白味を感じました。
あと、こちらの妖怪は”愛嬌ある人格”って感じじゃないので、
余計にそう思わせるのかも。
古典的な妖怪らしい怖さを持ってる、というか。
あ、そうは言っても、「妬忌津」に出てくる人面瘡は
なかなかに人間顔負けのあだっぽさが魅力的でしたが。

で、個人的には、
「飢渇」、「唾壺」、「妬忌津」が好きでしたw

「飢渇」は、美食家だった大賢が、
いつの頃からか並みはずれた大食漢となり、
財産も食い潰して、しまいには物乞いとなります。
ほぼネタバレになっちゃうんですけど、
カニバリズムのお話でありました。
あ、別に人肉食に興味があるってんじゃないですけど、
自分にそんな習慣がないもので(←当たり前)
さらりと描かれるとなんだかドキッとしてしまいます。

「唾壺」は、継子いじめのお話かと思ったら!
人間関係が解き明かされていくのも良かったですし、
不思議な”唾壺”の使い方や設定も興味深かったです!

以上、面白く読ませていただきました!

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