年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/01/28(水)   CATEGORY: 田中芳樹
運命 二人の皇帝
高虎(ガオ・フー)さん見たさに、
中華歴史ドラマ、「大明天子」を見たのは、昨年7月の事…
その時、rei☆azumiさんから本のご紹介もあり、気になっていた所、
流石は私の本ソムリエ(!)、まやさんが貸して下さった中に入ってました!
田中芳樹先生作、「運命 二人の皇帝」!

運命―二人の皇帝 (講談社文庫)運命―二人の皇帝 (講談社文庫)
(2005/09)
田中 芳樹幸田 露伴

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この作品は、幸田露伴原作の「運命」を、子ども向けにリライトされたものだとか。
あ、当然(?)ですけど、幸田露伴原作の方は読んだことないです。

運命・幽情記 (講談社文芸文庫)運命・幽情記 (講談社文芸文庫)
(1997/02)
幸田 露伴

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大正八年発表!漢文書き下し調の文体!
…というだけで尻ごみしそうなんですが、
「運命 二人の皇帝」の方は、子供向けならでは、というべきか、
非常に読みやすく、且つ、面白く書かれていました!
でも文体が子供向けに優しくなっているというだけで、
内容的にはいろいろ考えさせられましたよ。
以前、田中芳樹先生の著作を読んだ時、
サラリとしててピンと来ないな~、
とか失礼な事を思っていたのですが、
今作は、流石、田中先生の修士論文の題材となっただけあります!
(ってこんな書き方、さらに失礼か!?)
細かい所まで補足説明されるのはいつものスタイルでありますが、
「こういう事件がありました」、という事実が並ぶだけでなく、
「皇帝になるべき人物とは、いかなる心構えであるべきか?」
みたいな所まで、読み手に問うような感じで、そこが良かったです。

ドラマ「大明天子」を見てた時は、
ど~しても、俳優の好き嫌いで、
「建文帝(高虎)が可愛そう!なにさ、永楽帝(申军谊)なんて!」
という気持ちになってしまったものですが(爆)、
やはり本当の所はどっちもどっち、というか。
皇帝はこの世でただ一人中華を統べる、という特別な存在な訳ですから、
ほんと色々な能力に長けていないといけない訳で、
建文帝のように、ただ、人が良いだけじゃね…と思い直しました(^^;

で、ドラマとの比較の感想になりますが、
映像だと、軍隊での戦闘シーンというのは、
撮影費がかかるのか、結構短かったのですが、
(中文で見てるからか、時間の経過も良く解らなかった)
小説で読むと、靖難の変、って結構、数年に渡ってて長かったのね、と。
それから戦いの描写は流石、田中先生お手のモノ、という感じでした。

あと、ドラマでは、宦官の鄭和、イシハ、候顕の活躍は出てきませんでしたが、
小説ではしっかり描かれてました。
そう、「二人の皇帝」というタイトルですけど、
永楽帝と建文帝の事だけでなく、この時代全体を描いておられます。

ドラマでは核となっていた女性、徐達の次女、徐妙云は、
小説では一ミリも出てこず(^^;
でも逆に良かった~!
建文帝と永楽帝が彼女を争う様はちょっとアレだったので。
やはり皇帝一家の叔父と甥の二人が、女性問題でモメてると、
なんか臣下は報われないよな~とか思うので、
純粋に覇権争い、って所に絞られてたのが良かったです。

建文帝の出家後については、
ドラマではと徐妙云とイチャイチャした後、
老人になった建文帝が、最後、ポロっと出てきて終わるんですが、
小説では、流浪の日々も描かれていて、
その過程で悟っていく、という流れも良かったです。

楽しく読ませていただきました!

COMMENT

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rei★azumi | URL | 2009/01/30(金) 19:15 [EDIT]
拙宅~では無くて(^▽^;)
拙ブログへのリンク、ありがとうございました。

鄭和たちの活躍やら、争いの背景やら経緯やら、楽しんでいただけたようで、良かったです。

で、私はドラマのほうは見ていないのでなんなのですが、
やっぱり、ドラマには視覚的な“花”とかヒロインが必要だから、叔父と甥の女性問題にしたのかな、とか、
そのあたりの小説とドラマの作法の違い等々、考えてみるのも、ちょっと面白いかなと感じました。

ところで、幸田露伴の原作の方は、あの後、もう少し挑戦してみたんですが、やっぱり歯が立ちませんでした(T_T)
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2009/01/31(土) 00:56 [EDIT]
>ブログへのリンク
いやぁ~無断ですみません!
既にトラバしてたので、
再度トラバするとおかしいかな?と思いまして…(^^;

>鄭和たちの活躍やら、争いの背景やら経緯やら
そうなんです!一気に永楽帝一派の株が上がりました!
やはり、登場人物の印象って、
制作側(書き手)の匙加減次第だな~
と思った次第です。

>視覚的な“花”
そっか!そうですよね!
娯楽に恋愛要素は不可欠…(爆)

メディアミックスというのかクロスメディアというのか、
原作本と映像と同じテーマの物を両方見ると
作り手の気持ちとか事情とか解ってきそうですね!

>幸田露伴の原作
reiさんが挫折とあれば、私はハナから無理かも…!
内容を理解しようとすると、
漢文書き下し調では我々は難しいんですかね…
漢詩のように、音読とかして楽しむモノなのでしょうか?
● 幸田露伴の原作
まや | URL | 2009/02/08(日) 18:20 [EDIT]
私も勿論読んでません・・・。

>「運命」を、子ども向けにリライトされたものだとか。

読みながら、
「リライトしてる暇があったら、あの作品の続きや、
未完のままのあの作品の続きなんかを書いて下さい!!」
と、思ってしまったことはヒミツです(^^;

>ど~しても、俳優の好き嫌いで、
>「建文帝(高虎)が可愛そう!なにさ、永楽帝(申军谊)なんて!」

あはは、
これ、すごく良く分ります~~。
俳優さんの好き嫌いで、本筋とは関係なく肩入れしちゃったりしますよね~。

その点、小説読む時は冷静に判断できるはずなんですが、
歴史物を読む時は、つい自分のお気に入りの人物が悪く書かれていたり、
反対に印象の悪い人物がよく書かれていたりすると、
「この人はこんな人じゃないのに~~~!!」
なんて、思ってしまうんです・・・。

客観的に判断するのって難しいですね(^^;
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2009/02/08(日) 21:40 [EDIT]
>「リライトしてる暇があったら、あの作品の続きや、
未完のままのあの作品の続きなんかを書いて下さい!!」

ハハハ!ファン心理ですね(^^)
小説書くって、大変なんでしょうねぇ…
なかなか続きが出ない所を見ると。

>つい自分のお気に入りの人物が悪く書かれていたり、
反対に印象の悪い人物がよく書かれていたりすると、

…ですね~!
思い入れが強いほど、そうなっちゃいますよね。
まやさんお勧めの永楽帝、
私も見直しましたので!

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