年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/02/03(火)   CATEGORY: 藤水名子
王昭君
節分だよ、全員集合~!(^^)
今夜、我が家でも豆まきしました。
とはいえ、ちびっこもいないので、鬼のお面とかはナシで。

最近全国区に定着しつつある、恵方巻きは食べてないです。
あれ、酢飯だから、夜中にすっごく喉が渇くんですよね~(^^;

とりあえず、明日から、暦の上では、春になるんですね♪
でもまだまだ寒~い!
地球温暖化を防ぐため、あまり暖房の温度をあげたくないのですが、
本日は設定温度21℃で手が冷たくてかじかむ!
…で、23℃、スイマセンです。

というような、前フリとはあまり関係なく、
藤先生、3冊目!「王昭君」を読みました。
王昭君 (講談社文庫)王昭君 (講談社文庫)
(2000/11)
藤 水名子

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これは面白い!
中国四大美女、そして、漢から匈奴の呼韓邪単于に嫁がされた、
悲劇のヒロインとして名高い王昭君ですが、
実際、歴史書に、彼女の事は一行しか登場しないそうです。
という事は、上記のイメージは、民間伝承からなのでしょうか。

しかし、今作を読むと、王昭君のイメージがガラリと変わります!
中国の歴史に登場する女性は、数が少ないですが、
聡明であったり、勇敢であったり、意志が強かったり、
それはそれは素晴らしいけれど、
ちょっと高潔すぎて近寄りがたい感じがする時もあります。
でもこの王昭君は!
狭い場所に閉じ込められるのが嫌いで、どこか遠くへ行きたいと願い、
匈奴へもむしろ喜んで嫁ぎました、となっています。
ちょっと軽々しい部分もあるけれど、”自由人”な感じが現代的でした。
そして、彼女の”美”も、なよなよっとした美しさではなく、
自然で健康的な”美”という描写になっていました。
…まぁ全体的に、設定もエピソードも、創作された部分が多いとは思うのですが、
でも私はこっちの王昭君、好きでした(^^)

呼韓邪単于の死後、
匈奴の習慣により、義理の息子に当たる若鞮単于に再嫁した、
という部分が、儒教では不道徳にあたるらしいのですが、
(ま、現代日本でも複雑な心境だよなぁ…)
呼韓邪単于より、若鞮単于の方が王昭君と年齢も近いし、
二人が結ばれる前に、
ひとつエピソードが入っている(たぶん完全創作)為、
あんまり嫌な感じはしませんでした。
むしろ、若鞮単于との結婚の方が自然な感じ?

呼韓邪単于、若鞮単于、二人とも、それぞれのやり方で王昭君を大事にしている、
というあたりも、
(漢人から)野蛮人のように思われている
匈奴の好感度アップに一役買っています(^^)

あと、何より、作者の藤先生ご自身が、
モンゴル高原を訪れられ、その後に執筆された作品だからか、
風景描写が素晴らしい!
厳しい自然だからこその、壮大さ、というのもあります。
生き生きとしていますよね。

匈奴の習慣にすっかりなじむ王昭君こと寧胡閼氏ですが、
やはり晩年は思わず知らず、故郷を懐かしむ事もあったようです。
時には、烏孫公主の古詩を歌ったりします。
それは人間、自然な事ではないかと思うんですよね。
嫁いだ後、1度や2度くらい、故郷を想う事もあるでしょう。
なので、王昭君が匈奴で本当に不幸せだったのかどうか…。

やはり、今作のように、幸せだった、と考える方が楽しいと思いました。(^^)

COMMENT

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● 幸不幸
謫仙 | URL | 2009/02/04(水) 08:38 [EDIT]
 宋代の王安石は、漢の恩は薄く匈奴の恩は厚い、王昭君は匈奴に行って幸せになったであろうと言っている。
わたしも同感。
夫に名前も顔も覚えてもらえない漢の宮廷生活より、よほど幸せだったのではないか。
陳舜臣さんの、中国美人伝にも王昭君があります。
三峡下りでは昭君号に乗りました(^_^)。
最近藤水名子の本を見なくなりました。
● これは面白そう!
rei★azumi | URL | 2009/02/04(水) 18:57 [EDIT]
藤水名子さんは、相性が悪かったのか、これはと云う作品に巡り会えなかったのと、和モノで時代考証に頭を抱えちゃった部分があったので、しばらく敬遠していたのですが、これは良さそうですね。

図書館の閉架書庫に入ってるらしいんで、今度借りてみます。

あと、そろそろ、藤さんの『紅嵐記』に手を出してみようかと思ってるんですが、これは読まれましたか?
● >謫仙さんへ
阿吉 | URL | 2009/02/05(木) 00:35 [EDIT]
>漢の恩は薄く匈奴の恩は厚い
漢の文化は確かに優れていたのでしょうが、
それと恩とはまた、別な気がしますね。納得です。

宋代の王安石ですら、そのように見ていたのですか!
民間伝承(=一般に流布しているイメージ)と
随分違いますねぇ。

>陳舜臣さんの、中国美人伝
他に、西施、卓文君、羊献容、
薛濤、萬貴妃、董妃ですか!
まだまだ知らない人の方が多いなぁ!

>最近藤水名子の本を
出版リストによると、
2005年の短編「撫子が斬る」が最後、みたいですね。
歴史モノは資料を調べてから書くのでしょうから、
大変なのでしょうか。
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2009/02/05(木) 00:41 [EDIT]
まだ藤先生の本は3冊しか読んで無いですが、
これが一番良かったです。
匈奴の大草原が舞台、というのが、
何か全体に良い作用を与えているような気がしました。

>『紅嵐記』
勿論、まだ読んでません!
reiさんが読まれたら、
是非参考にさせていただこうと思います♪
● 恩とは
たくせん | URL | 2009/02/05(木) 12:54 [EDIT]
恩と言っていますが、これは愛情ですね。
漢の後宮に入って、それきりよりも、きょうどでは子供が三人できたように大事にされた。
後宮の言い方で、恩と言うのでしょう。
私は陳舜臣さんのほうが自然な感じがしました。
● >たくせんさんへ
阿吉 | URL | 2009/02/05(木) 22:15 [EDIT]
>恩と言っていますが、これは愛情ですね。
つまり…夜伽が多かった、という事ですね(^▽^;

>陳舜臣さん
やっぱりこれも読んでみなくては…!!
● 目線を変えれば・・・
まや | URL | 2009/02/12(木) 15:07 [EDIT]
阿吉さんにお貸ししておきながら何なんですが、
私も実はrei★azumiさんと同じく藤水名子さん、作品によってはあんまり。。。
なんですよ(爆)
(勿論お貸ししたのは面白いと思ったやつですが(^^;)

で、この「王昭君」はかなり共感できた一冊です。
漢から匈奴に嫁がされた、「悲劇のヒロイン」という見方は
あくまで匈奴を野蛮だと思っている漢の男の側からの目線。

私も、狭い場所に閉じ込められ、皇帝の寵を競う生活より、
多少厳しくても匈奴での生活の方が、
王昭君にとっては充実していたと考える方が楽しいと思います。
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2009/02/14(土) 02:04 [EDIT]
>作品によってはあんまり
あ、なんとなく、解る気がします。
歴史モノだ、と思って読み始めると、
ちょっと違う視点で描かれている事も多いので
肩すかし…という感じでしょうか?

私も、この王昭君はとっても好きでした!
匈奴って、自然は厳しそうですが、
反面、自然から受ける恩恵もありそうです。
匈奴の生活を楽しめる漢人の女性がいても
おかしくないですよね!

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