年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/03/09(月)   CATEGORY: 中華古典
唐宋伝奇集
まやさんからお借りした本、
第2弾、全61冊のラスト!
「唐宋伝奇集」を読みました!
本当にありがとうございました~~!
まだ第3弾、4弾もありますので、
引き続き、楽しませていただきます!

唐宋伝奇集〈上〉南柯の一夢 他11篇 (岩波文庫)唐宋伝奇集〈上〉南柯の一夢 他11篇 (岩波文庫)
(1988/07)
今村 与志雄

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唐宋伝奇集〈下〉杜子春他39篇 (岩波文庫)唐宋伝奇集〈下〉杜子春他39篇 (岩波文庫)
(1988/09)
今村 与志雄

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訳注が、最後に100頁(!)ほど
まとめて入っているタイプの本だったので、
なんかあまり注を読まずに、ささ~っと読み流してしまったのですが。

上巻の方は、全部で12話、
下巻の方は、全部で40話、
という事で、上巻の方が短編でもちょっと長めでした。

上巻で好きだったのは、
「南柯の一夢―南柯太守伝」。
夢で見た世界が、蟻の世界として現実にあった、
というのが面白かったです。
幼少の頃、小人の話が大好きで、
小学校の校庭の隅に穴を掘って、
石とか小枝とか葉っぱで仮想”小人の家”を作ってみたり、
机の引き出しの中に人形の部屋を作ったりしてまして、
なんだかミニチュアワールドに惹かれる性質でして…(^^;

あとは「鳴珂曲の美女―李娃伝」。
…なんか普通に「娼婦にひっかかって、酷い目にあった、
君たちは気をつけなさい!」みたいな教訓譚じゃない所が
ホッとした要素でした。

下巻の方は、「杜子春」がありました。
芥川龍之介の「杜子春」、
当然、原作はこちらですよね。
訳注によると、この原作者は名前を出さないか、
鄭還古となっている場合が多いそうですが、
ここでは牛僧孺の著、とするそうです。

芥川版では、杜子春は、実の母が地獄で責められるところを見て、
思わず声を出してしまう、というものだったと思うのですが、
こちらでは、地獄に落ちた後、妻が責められているのを見ても黙っていて、
怒った地獄の王が、「陰気だから」と女に生まれ変わらせます。
女(杜子春)は結婚して赤ん坊を産んでも黙っていた為、
怒った夫が赤ん坊を叩き殺します。
そこでついに杜子春が耐えきれなくなり、
「あぁ!」と声を出した、と言う風になっていました。

原作の方がちょっと男尊女卑っぽい?とか、
日本の方がマザコン強調?とか思ったりもしたのですが、
まぁ、そう断定できる要素にも欠けますね(^^;

それから、「則天武后の宝物-蘇無名」!
森福都先生の「長安牡丹花異聞」中の「累卵」というお話で、
蘇無名が出てましたが、そうか、元ネタはここだったのか!
中国のシャーロックホームズ、って感じですね!

「女将とろば―板橋三娘子」も何か絵本で見た事がありますし、
「葉限―中国のシンデレラ」も、昨年TVでやってた!
中島敦の「山月記」の題材となった、「李徴が虎に変身した話―李徴」も、
そして、武侠、と言えば、の、「空を飛ぶ侠女―聶隠娘」も収録!
ラストの「怪盗我来也―我来也」も、なんだか気になって調べたら、
やっぱり、目玉の松ちゃんこと、尾上松之助の代表作、
児雷也の元ネタだったようです。
我来也(我、来る也)→自来也→児雷也と変化したのですね!

色んなルーツが解って、楽しい一冊でした!

COMMENT

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宣和堂 | URL | 2009/03/10(火) 00:16 [EDIT]
聶隠娘は自分好きなんですよねぇ…。短くて不思議でワリにまとまってるので。
唐宋伝奇は投げっぱなしの話が多くて面白いです。

rei★azumi | URL | 2009/03/10(火) 18:38 [EDIT]
さすが岩波。こんなのが出てるんですね。
(それを持っておられる、まやさんがスゴイですが)
南柯の一夢は小学生の頃に読んで、好きだった話。

杜子春の中国版と日本反の違いは、中国といえば″孝”が主流なのに食傷した中国の作者が、子供に対する″愛”の話に仕立てたのを、芥川がわかりやすく″孝”の話に書き換えたのでは……という説を、誰かの本で読んだ記憶があります。
例によって、あの本、どこへいったかな~状態ですが(^▽^;)

その他色々、懐かしい話や、面白そうな話が一杯ですね。
図書館に置いてないかな~

● >宣和堂さんへ
阿吉 | URL | 2009/03/10(火) 21:44 [EDIT]
>短くて不思議でワリにまとまってるので。
確かに不思議です!!
なんで敢えて侠女に限って、
あんな”改造人間”なんでしょう?
男バージョンにはないパターンのような…??

>投げっぱなしの話
そうか!
オチに教訓とかが入ってるんじゃないか…
とか深く考えず、
要するに楽しく読めば良いんですね!納得!
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2009/03/10(火) 21:49 [EDIT]
>南柯の一夢は小学生の頃に読んで
絵本とかじゃなくて、ですか?すご~い!(^^)

>中国といえば″孝”が主流なのに食傷した中国の作者が、子供に対する″愛”の話に仕立てたのを、芥川がわかりやすく″孝”の話に書き換えたのでは……という説

ほほ~う!
確かに、中国ver.の方が母親を見て声を出す、
となってたら、理屈付けやすい気がします。
なかなかシニカルな作者なんですね~!

ほんと、色々どこかで聞いた話がありましたよ!
● 私ってば61冊も送りつけていたのですね。。。(汗)
まや | URL | 2009/03/12(木) 17:22 [EDIT]
昔っから各国の神話や民話集みたいな本が好きだったんですよね~。
ショートショート風で、なんとなくつじつまが合っているような、ないような・・・。
なので、この「唐宋伝奇集」も楽しく読んでしまいました。

>訳注が、最後に100頁(!)

私も大抵の場合注は読んでません(^^;
読みだすと、本編の方の話を忘れそうになるんで・・・。

>色んなルーツが解って、楽しい一冊でした!

そう言えば私が神話や民話を読みだした理由の一つが「ルーツ」でした!!
欧米の小説や映画、絵画、彫刻なんかは神話を下敷きにしているものが多いので、
その元ネタを知りたいっていう動機で読み始めたんです。

これって「知らなくても楽しめるけど、知っているとより楽しい。」
そういう雑学的なものが詰まった本ですよね(^^)
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2009/03/12(木) 22:37 [EDIT]
数えてみたら、
あのスキャナーの段ボール分だけで、61冊ありました。
あとは銀英伝etcが控えております!!
ほんと、ありがとうございます!!

>つじつまが合っているような、ないような・・・。
なんか古典モノだと、
オチとか理由とか教訓とか、「絶対あるはず!」
って探してしまうんですが、
普通に読めばいいんですよね!

>注は読んでません(^^;
そうやって考えると、
注をつけずに本文中で説明して下さる
作家先生って、親切だったんですね~!

私も考えてみると、創作物において、
元ネタありのパロディとか、
そういうの好きな方かも、です。
(インスピレーションを受ける、とか、
リスペクトとか言うの??)
2倍楽しめる気がするので。

>「知らなくても楽しめるけど、知っているとより楽しい。」
それに着きますね!
欲張りになってしまいます(^^)

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