年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/03/29(日)   CATEGORY: 北方謙三
楊家将
…はい、やっと、私にとっての初★北方先生、
「楊家将」を読了しました!
楊家将〈上〉 (PHP文庫) (PHP文庫)楊家将〈上〉 (PHP文庫) (PHP文庫)
(2006/07/04)
北方 謙三

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…賢明な皆様なら既にお気づきでしょうが、
私、有名な中華歴史小説のほとんどを、まやさんからお借りしています。
そして、ほぼ、お初ですね(^^;
一応、昔から読書好きは好きだったんですけど、
このジャンルにハマるまで一体何を読んでいたのでしょうか?
もはや、思い出せない…(爆)

北方謙三先生といえば、ハードボイルド作家、
それから、男性雑誌の悩み相談室で、
何でもかんでも「ソープへ行け!!」と回答してた(らしい)とか、
常に葉巻をくわえているとか…
ま、そんな感じを頭の隅っこに置きつつ、読み始めました(^^;
一言で言いますと、面白かったです。
でも、なんなんでしょう、他の作家先生には無い、独特な視点ですね。
いくら武官の物語でも、あそこまで細かい戦闘シーンの描写って、
他では無い気がします。
常に、私の脳内で、小魚の大群とか小鳥の大群がワラワラと動いてました。
キーワードは「調練」「逆落とし」「魚鱗」「方陣」「圧力」etc…
兵法とかさっぱり??、なんですが、
ナルホド、このようにして実際に陣形を動かしていくんだな~という感じでした。
個人戦と団体戦はやっぱり違うな~。
この辺のイメージについて行けないと、ちょっとツライですね。
reiさんが、「水滸伝」で戦争シーンが立て続けでシンドイ、というのも納得。

それから、「水滸伝」の食べ物の描写が美味しそう!という弓歩さんの感想、
「楊家将」にもそんな感じの所、ありました!
羊のお腹に色々詰め物をして焼く!なんて、ヨダレが・・・
焼き上がりまでむちゃくちゃ時間かかりそうですけど、ウマソーです(^^)

そして、やっぱり原典とはか~な~り、かけ離れてるんだろうな、
というのは私でも思いました。
もちろん、原典を読んだことはないですが、
これまた例によって京劇等から得た知識によると、
確か「楊家将演義」といえば女将軍の物語、というイメージですが、
今作は武芸をたしなむ、とかいう設定になってはいるものの、
女性陣はほぼ、出てこないに等しいです。
佘賽花とか、ゴッドマザーって感じのイメージだったのですが…

楊六郎 が、主人公っぽかったですね!
実際、原典の「楊家将演義」の方も、彼が主人公部分が長い、
との事ですので、それはブレてない気がします。
七郎も活躍する場面は多いですし、
当主である楊業、長男の楊延平も出番、多いです。
あとは、「四郎探母」の楊四郎も、
ちょっとヒネて、兄弟から浮いてるけど頼れる漢として描かれてました。
(なんとなく、四郎ファン)

それにくらべると、二郎、三郎、五郎の扱いは結構カンタンで、
二郎、アッサリ死んでたなぁ…(^^;キャラ付けも解らないうちに。

北方先生の見せ場は、まさに討ち死にする場面なんでしょうが、
そこは確かに…!
「死んでくれ!」「はい!」…って即答ですか!?
それが武官というものなのでしょうが…。う~ん、ダンディズム!
帝である趙光義の身代わりとなって死んでしまう楊延平とか、
ラスト、味方である潘仁美の裏切りにより、
孤立無援となって死んでしまう楊業とか、
散り際の美学ですねぇ…
そのあたりはやはり、グッと来ます…

それを踏まえて、
七郎がブチ切れるところなどは、
そこまでずっと作戦が取り入れられず、耐えて抑えていただけに、
胸に迫るものがありました。

…とは言っても、
武官と文官の対立なんて、宋王朝だけじゃなくて、
ず~っと中華の歴史では繰り返してたんじゃないかな~?と思いますし、
そもそも、文官の方が武官より地位が上なのは当たり前の世界だし、
他の先生方の小説では、もっと理不尽な扱いを受けている武官もいたなぁ、
(岳飛とかですね)
という事で、今作ではまだ帝や八王には信頼されていた分、
幸せだったんじゃないか?とも思いましたが。

ついでに、遼という国の在り方も、ちょっと不思議というか、
文化的に宋と遼は同等な感じの雰囲気でしたが、
私の脳内イメージでは、ドラマ「天龍八部」の世界で言うと、
ほんとに騎馬民族~!というイメージで、
なんかここまで洗練されてたのだろうか?と思わなくもないです。
(違ってたらスミマセン)

全体的に漂う、王朝政治の中国っぽくない雰囲気も
気になりはしましたが、
オリジナル作品、男とは、軍人とはいかにあるべきか?
みたいな点では、大変面白かったです。

敵役の耶律休哥もカッコ良かった!
蕭太后の娘、瓊峨姫を嫁にする事を拒んだりしてましたが、
それって大丈夫なのかなぁ(^^;

耶律休哥の部下に、麻哩阿吉という人がおりまして、
なんとなく、親近感を覚えた私でありました。

今作には続編があり、
「血涙-新楊家将」というのがそれにあたるそうです。
血涙〈上〉―新楊家将血涙〈上〉―新楊家将
(2006/12/07)
北方 謙三

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遼にとらえられた四郎、ここまでの前フリだと、
瓊峨姫とくっつくのかなぁ?と予想しておりますが、
とすると、瓊峨姫は「四郎探母」で言う所の鉄鏡公主なのでしょうか?

北方先生の、「水滸伝」の楊志、「楊令伝」の楊令、
いずれも元をたどるとこの「楊家将」になるようで、
まだ読んで無いとはいえ、
既に読了している人の感想を合わせてみても、
「水滸伝」、「楊令伝」共に、話の組み立てとかキャラの配置とかは
似通っているんだろうな~と思いました。

COMMENT

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● 割と好きでした、北方楊家将。
ふたば | URL | 2009/03/30(月) 01:10 [EDIT]
読んでから、
『少年楊家将』のキャストがぴったりだったので
日本版が出るのを心待ちにしてるんですけど…
まだ出ないのかなあ…。
キャストは
四郎がピーター・ホーで
六郎が胡歌、
五郎が陳龍でなるほどなあ…と
ひとしきり頷いてました^^
● 楊家将、必読ですね
弓歩 | URL | 2009/03/30(月) 14:37 [EDIT]
楊家将は楊志の先祖の話しだし、楊令の先行きも気になるし、それぞれ私の読書予定リストには入っているのですが、わたしの読書ペースからすると読了するのはいつのことになるやら  金庸作品もまだ半分ぐらいしか終わってないうえ、三国志に突入してしまったので

楊家将にも映像作品があるのですね
基本的に映像よりも活字を先に楽しみたいので、これもまたいつになるのでしょうか
武侠ものはまだまだマイナーな面もあってか、うかうかしているとレンタルショップからある日突然消えていることがあるんですよね
トニー・レオンとアンディ・ラウの鹿鼎記も一巻だけ観て、セットのあまりの安っぽさに「やっぱり本をよんでからにしよっ!」って、読み終えてから映像に再挑戦しようと思ったら、お店から無くなってたんですよ  もうショック! 古書店での出会いと同じでご縁を大切にしなくてはなりませんね



rei★azumi | URL | 2009/03/30(月) 19:10 [EDIT]
『楊家将』借りようか、どうしようか、ちょっと思案中です。

上手い作家ではあるんですよね、北方さん。
水滸伝でも、何やかやと言いながら、読み出すと夢中になるシーン、いいなぁと思うシーンが一杯あるし。

ただ、描かれる女性像が、男性にとって都合の良いタイプが多いというか、剣を執って戦う女性を描くのが苦手なのじゃないか、と云う気がします。
その分、男性が、作品によっては、なかなか佳い男が出てくるんですが(笑)

● >ふたばさんへ
阿吉 | URL | 2009/03/30(月) 20:01 [EDIT]
>『少年楊家将』のキャスト
>四郎がピーター・ホーで
>六郎が胡歌、
>五郎が陳龍
おぉ~!ピーター・ホーが四郎ですか!
彼は古装のがオトコマエですね!
(そう思うのは私だけ?)
しかしイケメン揃いだなぁ…!

日本版出たら、私も見てみたいです!
(中国語で見る根性が最近無くて…)
● >弓歩さんへ
阿吉 | URL | 2009/03/30(月) 21:25 [EDIT]
ほんと、読みたい本と時間と、兼ねあいが難しいですね。
北方先生は、楊家に思い入れがあるのでしょうか??

『少年楊家将』は、中文版しかまだ出てないようですね。
早く日本版も出て欲しいなぁ…そしてレンタルにも!

昔の武侠モノは、今みると、
どうしても安っぽく見えるのは否めませんよね(^^;
それはそれで面白いとは思うのですが。
レンタルショップ、
武侠コーナーを増設してくれる所もあれば、
逆に減ってる所もあるようで…
お近くに無い時は、TSUTAYAディスカスで!
(私もまだ利用した事ありませんが)
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2009/03/30(月) 21:31 [EDIT]
>描かれる女性像が、男性にとって都合の良いタイプ
やはり、ハードボイルドですからねぇ…
男が男らしく(逞しく勇ましく?)ある為には、
女は女らしく(弱くはかない?)ないとダメなのでしょうか?
小説で読む分には、そういうのも好きですが、
実際に、自分は出来ませんなぁ(^^;

…ずっと今まで、
完全オリジナルの創作小説ばかり読んできたので、
こういう歴史小説の場合、
どこまで創作がアリなのか、悩む(?)トコロです。
面白ければ良いような気もするし、
かけ離れていてもいけない気もするし。

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