年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/04/13(月)   CATEGORY: 京劇
花の生涯~梅蘭芳~
映画、「花の生涯~梅蘭芳~」を見てきました!
まやさん、八雲さん、モリーさんと一緒に!(^^)関西で!
鑑賞後は、あめんおささんとも再会し、
非常に楽しい時間を過ごしました。

特別興行、2,000円、という事で、
何かと思ったら、オマケに中国茶と、栞(お守り?)が!
051_convert_20090412225939.jpg
パンフレットは別途購入したものです(^^)
陳凱歌(チェン・カイコー)監督作品で、京劇がテーマ、
という事で、
ど~しても「さらばわが愛~覇王別姫」と比べざるを得ない訳ですが、
テーマは、2作品で全然違うと思います。
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「覇王別姫」の方は、京劇という梨園の特殊な世界を通じて、
同性愛という事、京劇という芸術、中国の近代史を描いていたと思うのですが、
「花の生涯」の方は、梅蘭芳という京劇俳優の人生を追って行った、
という、どちらかというとドキュメンタリーに近い感じの映画だと思いました。
もっと言えば、後半は特に、京劇人の梅蘭芳ではなく、
畹華として、私人としての内面を
取り上げている部分が多かったように感じました。

青年期の梅蘭芳を演じる余少群(ユー・シャオチュン)については、
前評判通り!(^^)
清々しく、美しく、梅蘭芳を演じています。
京劇部分もご本人が演じておられるようで、
歌は梅蘭芳の末息子、梅葆玖氏の吹き替えですが、
そういう事も関係あるのか、役の梅蘭芳になりきっているように感じました。
特に「汾河湾」を師匠の十三燕(王学圻)と二度目に演じた際、
新味を加えて表情や動きに変化を取り入れた時の演技については、
かなり真に迫っておりました!(ちょっと鳥肌もの!)

映像については、陳凱歌監督なので、
相変わらず綺麗綺麗で撮っておられましたが、
今回、ぼんやり思ったのは、
京劇部分は顔のアップばかりで撮影しない方が良いのかな~と。
全身がうつるように撮る方が、
京劇のお芝居としての魅力は解りやすいかもしれないですね。
(映画として、ではなくて)
アップの方が、余少群の美少年ぶりは際立つのでしょうが(^^)
劇中劇はほんのヒトコマずつくらいしか演じられておりませんので、
そこはちょっと物足りなかったですね。

まやさんと意見の一致を見たのは、十三燕の素晴らしさ!
改革に燃える梅蘭芳と、師匠の十三燕の師弟対決は
前半最大の山場でした!

色濃く出ていたのが、京劇俳優の社会的地位の低さです。
人気が出れば、名声は尽きるところがありませんが、
何かのきっかけで、すぐに覆される地位でもあります。
男娼のように扱われる梅蘭芳の兄弟子や、
梅蘭芳の伯父さんの「紙の首枷」、
「京劇王」の異名を取った十三燕ですらも、
一夜にして観客をすべて失い、
命を落とす事になります。
そんな危うい立場でありながらも、
京劇という芝居に全てを賭ける十三燕の姿勢は、涙を誘います。
哀れだから、ではなくて、尊敬の念、ですね。
「負けることが恥なのではない、恐れることが恥なのだ」
という十三燕の台詞、監督の創作だそうですが、なかなか名言です。

そのまま、京劇に改革をもたらした梅蘭芳、
という路線で進んでいたら、又違ったのでしょうが、
黎明(レオン・ライ)が梅蘭芳を演じる部分になって、
孟小冬(章子怡)との恋愛パートに移っていきます。
マネージャー的存在の妻、福芝芳(陳紅)の事は、
信頼しているのでしょうが、
同じ京劇俳優として、孟小冬に魅かれて行く、というのは
ごく自然な形に見えました。
ただ、二人が衣装をつけずに「遊龍戯鳳」を演じる場面は、
孟小冬は女性の姿で男役、梅蘭芳は男性の姿で女形、という、
一種、倒錯した雰囲気でした(^^;
章子怡、器用なのでしょうね、男役もなかなか良かったです!

アメリカ公演については、傷心の梅蘭芳、
一か八かの賭けで、一瞬、失敗か?という空気が漂った後、
観客の大絶賛を受ける、という展開。
ここはもっと見ていたかった気がしますね~!

最後、日本軍から梅蘭芳は公演をするように迫られるのですが、
彼は髭を生やし、チフスの注射を打って、公演が出来なくし、
静かに抗議します。

比べてはいかん!と思いながらも、
無意識に「覇王別姫」と比べるのですが、
京劇に生涯を捧げていた程蝶衣なら、
日本軍の前で歌を歌った訳ですから、
程蝶衣は梅蘭芳をモデルにした、と言われていたのは、
そこから見ても違うなぁ、とか考えながら見てました。

もうひとつ、張国栄(レスリー・チャン)は、
程蝶衣役にかなり入れ込んでいたのだろうから、
京劇の場面も自分で演じたし、
本当になりきっていたんだろうなぁ、とも。
そのあたりが、画面からも迫力となって出ていたように思います。
そこは、俳優としての張国栄の素晴らしさですね。

梅蘭芳が京劇に新味を取り入れるきっかけとなり、
そしてまた、梅蘭芳と義兄弟となった邱如白(孫紅雷)。
この人の存在は大きかったですね。
どこまでも、俳優、梅蘭芳を支える決心をし、
盲目的になっていく事で、最後には梅蘭芳から疎まれるようになります。
芸術家とパトロンの間柄は古今、同じような感じかもしれませんが、
話が進んでいくにつけ、邱如白の狂気が際立ってきまして、
静かなる男の梅蘭芳との対比で迫力が出てました(^^;

そして、スタッフロールで名前を見た気がしてたのですが、やはり!
「覇王別姫」で、小豆子(少年時代の程蝶衣)を演じていた尹治、
彼も、この「花の生涯」に出演していました!
孟小冬を狙撃した刺客の役と、黎明の京劇部分のスタントとして!
尹治ファンなので、嬉しい限りです(^^)

COMMENT

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● 遠路はるばるお疲れ様でした!!
まや | URL | 2009/04/13(月) 22:03 [EDIT]
一緒に映画を見られてとても嬉しかったです(^^)v

前半は余少群と、十三燕の王学圻の熱演と、
京劇の近代化をかけた師弟対という決緊張感ある展開に引き込まれて
「おお、これは予想よりいいじゃん!!」
なんて思っていたのですが、
どうも後半なんか気が抜けて、一瞬睡魔に襲われました(^^;

やっぱり「さらばわが愛~覇王別姫」と比べちゃうと何か物足りない・・・。
結局、映画ってちょっとベタでも、
暑苦しいくらいの方が印象に残っていいのでしょうかねえ。

>孟小冬を狙撃した刺客の役と、黎明の京劇部分のスタントとして!

えええ~~、
あの刺客、「覇王別姫」で、小豆子を演じていた役者さんだったなんて!!
全然気づきませんでした!!
尹治さんですね、ちゃんと覚えておこう!!!
● >まやさんへ
阿吉 | URL | 2009/04/14(火) 19:56 [EDIT]
こちらこそ、いつもの事ながら、ありがとうございました!

前半はほんと良かったですよね!
ずっとあのテイストだともっと好みなのですが(^^;

>暑苦しいくらいの方が
そうかもしれないですね。
その為にも、設定は現代より、
ちょっと前の封建社会とか、激動の時代、
みたいな方が、
障害も多くて盛り上がるというか。

>尹治さん
そうなんですよ!凄く嬉しかった~(^^)
確か、「京劇俳優として後進の指導にあたっている」
という記事を、数年前見かけていたのですが、
またスクリーンでお目に書かれるとは!(^^)
でもあの刺客、
女装させる必要あったんでしょうかね?(^^;

監督、女装が好きなのかしら???

ふたば | URL | 2009/04/21(火) 21:53 [EDIT]
章子怡の役って京劇女優さんだったんですね。
京劇も歌舞伎のように女性の役は
みんな女形の役者さんが演じるんだと思ってました^^;

「さらばわが愛~」は、そういえばNHKBS2で
5月20日に放送予定みたいですね。
また見てみようかな~。
● >ふたばさんへ
阿吉 | URL | 2009/04/21(火) 22:16 [EDIT]
>女性の役はみんな女形の役者さんが演じるんだと
京劇も、最近では女性役もほぼ、
女性が演じておられて、
女形の俳優さんは少ないそうですよ。
来日された京劇団でも、
随分前にお一方見かけた限りでした。
しかも、武劇に女性の女将軍で、
楊貴妃みたいな芝居に男の女形、という…
ちょっと予想を超えてました(^^;

日本で活動されている京劇俳優さんだと、
自分の行当以外であっても、
女形をされる事もあるみたいですね。

章子怡が演じた孟小冬は、
女性なんだけど、男性役、という事で、
ややこしいです(^^;
女性が男役、と言う方が、
京劇ではより少ないようですが。

日本はまだどちらもアリですね!
歌舞伎の女形と宝塚の男役と。

「さらばわが愛~」は何度見ても飽きないですね~。
私もBS見てみようかな・・・

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