年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/04/30(木)   CATEGORY: 森福都
吃逆
森福都先生の「吃逆」を読了しました!
吃逆 (講談社文庫)吃逆 (講談社文庫)
(2002/08)
森福 都

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主人公の、陸文挙は、宋代の人、
しゃっくりをすると、奇妙な光景が見える、
という特技(?)を持ちます。
その特技を生かしたミステリー小説、という事になるようです。

主人公、と書きましたが、
どちらかというとストーリーテラーの役割ですね、この人は。
あまり生き生きとしておりません(^^;
むしろ、お話の中心は、周季和について、でしょう。

陸文挙が科挙になんとか合格し、
その異能を周季和に買われて、「話小報」の”吃逆偵探”となり、
更に開封府庁の司理参軍になる、というのが
陸文挙側からみた展開ではありますが、
周季和の生い立ちと屈折、というのが本当の見どころのようです。

周季和、最初はただのキザ男なのかな~と思いきや、
話が進むにつれ、どんどん過去が明らかに…

中身は一応、事件ごとの括りとなっていて、

    綵楼歓門

    紅蓮夫人

    鬼市子

の3編です。

折角の異能を持つ”吃逆偵探”ですが、
一話目以降はあまりしゃっくりもせず、
その能力は生かせていないようです(^^;
…まぁ、何でも事件現場をしゃっくりが見せてくれる、となると、
ミステリーの醍醐味がなくなるから、かもしれませんね。

正直、謎解きは苦手な私、
犯人は誰か?とか、トリックは?とか、読書中も全然想像がつかなくて、
ネタばらしの段階で、ほほぉ~と思う有様です。
どちらかというと、トリックより、その犯罪者の動機、
みたいな所に興味を感じる方なのですが、
「紅蓮夫人」なんかは、その犯罪者の心理とか、周季和の対応とか、
あまりピンと来なくて、
イマイチ、ノり切れませんでした。
”必殺”シリーズみたいに、明確な復讐の意図があっての犯罪だと、
感情移入出来るんですけど…(^^;

オーラスは、なんだか暗めな方向に行ってしまい、
ちょっとムムムな感じでしたが、
今作の見どころは、ミステリよりも何よりも、
開封の都の文化の成熟度!

解説で田中芳樹先生も書いてらっしゃいましたが、
宋代、開封は何でもアリです!
金庸武侠小説に引き摺られるあまり、
宋代=北方異民族とのイザコザ、というのがインプットされている私ですら、
宋代の文化水準は凄く高い!と聞いていたものの、
こうやって小説の描写で読むと、唸ってしまいます。
まぁ小説だからどこまで本当かは解りませんが、
それでもある程度は裏付けがあって書かれていることでしょうし・・・

宋蓬仙は厨娘、女料理人です。
そういう職業が当時あった、というのも新鮮!
「紅蓮夫人」では、
からくり仕掛けの人形(頭は竹枠に革を張った上に絹張、という凝り様)や、
水上演芸に使われる船、
そして、「鬼市子」では、五更前という真っ暗な中、露店が立ち並ぶ市の様子や、
珍獣を飼ったり、食したりする趣味、が描かれています。
海豚の脳の蒸しもの、なんて、グリーン○ースが聞いたら卒倒しそうですが、
そんな料理が当時あったとしたら、凄いですよね~。

宋の街を覗いてみた~い!

COMMENT

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rei★azumi | URL | 2009/05/01(金) 18:34 [EDIT]
そう、そう。
私、ここから二次小説のネタを拾ったんですよ~(笑)

あと、等身大の傀儡(くぐつ)があって、かなり精巧なものだったことに感激したり。
……と云う次第で、仰るとおり、内容よりは、風俗のほうを、より楽しめる小説でした。

>宋の街を覗いてみた~い!
私もです。
田中芳樹さんの小説『創竜伝 12』によると、茶店のお菓子の種類なんかも、物凄く豊富なようですし。
(興味は、そこかい!? といわれそうですが(^▽^;)

そういえば私、宋代の文化水準って、日本の江戸時代くらいかなと云う感じを持ってるんですが、いかがなものでしょう?
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2009/05/02(土) 14:39 [EDIT]
>私、ここから二次小説のネタを拾ったんですよ~(笑)
わ~そうなんですか!
reiさんの二次小説、まだ全部読み切れてないんです…
どれがこの小説がネタ元のモノか、探してみよう♪

>茶店のお菓子の種類
おぉ!嗜好品が豊富、というのは
文化水準が高いシルシですよね!

関係ない(?)ですが、
ようやく田中芳樹先生の「銀英伝」に着手しました!

>宋代の文化水準って、日本の江戸時代くらい
確かに似てますね!
庶民文化の水準が高い、
という点で共通してるような…

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