年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/06/20(土)   CATEGORY: 浅田次郎
きんぴか
金曜日は、九州幇主、重剣さんが博多まで来られたのですが、
夕方の3時間しかない、という事で、
スミマセン、仕事終わりにご挨拶にも伺えませんでした(^^;
かたじけないです!次こそはきっと!

話は変わって、rei★azumiさんからお借りした本、
「きんぴか」を読了しました!
血まみれのマリア―きんぴか〈2〉 (光文社文庫)血まみれのマリア―きんぴか〈2〉 (光文社文庫)
(1999/08)
浅田 次郎

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浅田次郎先生、コメディも面白いよ!
と言われてたのですが、
いや、ほんとに面白い!
忙しい週だったので、「もう寝なくちゃ…」と思いながら、
結構ギリギリ、夜遅くまで読んでました。

「長編悪漢小説」という事で、
登場人物は、ピスケン、軍曹、ヒデさん。
(人物紹介は、reiさんのblogに詳しいので、ぜひそちらをどうぞ!)
悪漢が3人、というのは、なかなかに良いバランス、という気がします。
でもこの3人、悪モノ、と言うのとはちょっと違うような…
それぞれに、自分の生き方に筋を通したが為に、
結果的に貧乏くじを引いてしまう、不器用で純情な男たち、という感じです。
その時代錯誤な生き方が、平成に改まった世の中から見ると、
滑稽に見える、という事らしいんですが・・・

良いですよ、この人たち!カッコイイよ!

ピスケンは江戸っ子、軍曹は薩摩隼人、ヒデさんは会津っぽ、
それぞれが背負っているモノがあります。
なんとなく、”明治維新”のかほりを感じるというか。

とにかく、彼らは”無私”な訳です。
自分が損するか得するか、なんてのは全然考えない。

看護婦長の安部まりあに、新聞記者の草壁明雄、
現代の赤ひげ医者の尾形清、こういった人たちもそうです。
”私”が無い。だからカッコイイ!

ピスケンのオヤジ、岩松円次とか、
叔父貴の田之倉、ヒデさんの元妻、あたりは、
最初は随分とセコイ、っていうか
彼らの生き方を否定するような、アンチテーゼとしての登場なので、
憎たらしい…!と思っていたのですが、
どうしてどうして、話が進んで行くにつれ、
この人たちも憎たらしさが抜け、なんだか可愛らしく見えてきます。
その辺も、この作品がただのピカレスクロマンじゃないな、
と思わせてくれて、良かったです。
義理と人情を忘れちゃ、渡世は出来ませんね!

「血まみれのマリア」
「裏街の聖者」
「チェスト!軍曹」
といった話が好きでした。

特に、「血まみれのマリア」は5回くらい読みなおしました。
さっき、コメディで面白い、なんて言っておきながらナンですが、
泣きました…(T T)5回とも!
”泣かせ”の浅田次郎は必ず泣かす!といったところでしょうか?

アラフォー婦長の安部まりあさんが、過酷な労働条件に耐えつつ、
救急救命センターの激務をこなしていきます。
絶対に死なせない!死んだかどうかは私が決める!
とばかりに飛び降り自殺未遂の女の子を蘇生させ…
って書くと単純ですが、開胸マッサージとか、
返り血(!)を浴びつつ、新人医者が耐えきれず吐いてる中、
獅子奮迅の活躍です。
白衣の天使のイメージじゃなくて、まさに血まみれのマリア!
そんな彼女が返り血を浴びたまま、ぐったり疲れて自宅に帰り、
ピスケンにシャワーで血を洗ってもらいながら、
何度も何度も、ナイチンゲール誓詞をつぶやくんですね。

われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん。
わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを
われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、
悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし
われはわが力の限り、わが任務の標準を高くせんことをつとむべし
わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、
わが知りえたる一家の内事のすべて、われはヒトにもらさざるべし
われは心より医師をたすけ、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん



そこが、何度読んでも泣けて仕方なかったです。(T T)
普通に読んでもコレ、結構クるんですが、
こういう、体張って救命をしてる人が言うと、物凄く説得力があるというか。
私は看護婦ではないですが、友人に看護婦さんはいますし、
なんかやっぱり尊い仕事だな~と思ってしまいます。

で、そんな彼女に惚れたピスケンの男の純情も良くて。



結局、最後には、この3人の悪党たちはそれぞれに歩いて行くんですが、
これはぜひ、続きを書いて欲しい!気になる!
とっても面白い本でした!

COMMENT

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rei★azumi | URL | 2009/06/21(日) 18:35 [EDIT]
『きんぴか』、お気に召してよかったです (*^_^*)

浅田先生のコメディ、一旦笑わせて、読者のアクやら、肩の力やらを抜いておいてから、ガツンと来るから、余計に泣けるんでしょうかね?
(しかも、登場人物は、みんな一生懸命だし)

私としても、①と③を読んだ後で、はたしてこれは、②をコメディーとして、あんな形で紹介してよかったものかと(苦笑)
ともあれ、いい本ですよね。

私も「裏町の聖者」大好きです。

で、やっぱり、もうちょっと年をとって、さらに佳い男になった彼らに、再登場して欲しいです。

例えば~そうですね、すっかりアメリカナイズされた気分のピスケンが、成田に降り立つところあたりから (^m^)
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2009/06/21(日) 23:01 [EDIT]
本当に、面白い本をありがとうございます!

>一旦笑わせて、読者のアクやら、肩の力やらを抜いておいてから、ガツンと来るから、余計に泣けるんでしょうかね?

あっ、それはあるかもしれませんね!
心に染み入りました…(^^)

「裏町の聖者」は、医療というものについて
随分と言いたいことがあるんだろうな~、
って気がしました。
かかりつけの医者であれば、検査なぞしなくても、
患者の事が一番解っているんだ!という。
一見地味な入り婿の尾形清の株を上げました!

>すっかりアメリカナイズされた気分のピスケンが、成田に降り立つところあたりから (^m^)
流石ですねw
もう構想が頭に?是非、二次小説で書いてくださ~い!

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