年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2009/09/06(日)   CATEGORY: 中華古典
「中国怪談」・「異色中国短編傑作大全」・「チャイナ・イリュージョン」
…旅行記まだ終わってないんですが、
あれを書いているとなかなか現実生活に頭が戻らないので、
ここでちょっと気分を切り替え、
rei★azumiさんからお借りした本の感想文。
続けて3冊です!
まずはこちら、「中国怪談」
中国怪談 (角川ホラー文庫)中国怪談 (角川ホラー文庫)
(2009/01/24)
話梅子

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雲南旅行の道中、この1冊だけをお供にしたので、
大事に大事に読みました(^^)
夏に怪談話はぴったりですよね。
この本は、話梅子編訳、という事で、
元ネタは「聊齋志異」とか「警世通言」などにあるようで、
確かに、以前読んだことあるような…という話が多かったです。

「聊齋志異」などを読んだ時に、
何の悪さもしてない人が酷い目にあったり、など、
微妙~に納得いかない話があったりしたのですが、
こちらは、それらの中からウマく話を選んであって、
ちゃんと因果応報、というか、理不尽に懲らしめられた人の話はなく、
納得の出来(というのもヘンですが)でした!

「愛愛」は男女の情も上手く描かれていて、
とかく、思いを残して死んだ女の人はしつこく祟ったりしがちな中、
ちゃんと男の人に自分と同名の女性へ縁を託したりするなど、
小技が効いているな~と思いました。

「金の鰻」も有名な話ですが、
計安の娘、慶奴がほんと小憎たらしい感じで、
こういう目にあっても仕方無いと思える程でした。
…でも奥さんが鰻を殺してしまったのは、
ある種不可抗力のような気もするのですが、
仕方ないんでしょうねぇ(^^;

とにかく、いろいろなタイプの話が収録されていて、
(「聊齋志異」の方はどうしても似たような話が集まりがちですが)、
ダイジェスト版としてもかなり良い出来なのではないでしょうか?



続いてコチラ、
「異色中国短編傑作大全」
異色中国短篇傑作大全 (講談社文庫)異色中国短篇傑作大全 (講談社文庫)
(2001/03)
宮城谷 昌光井上 祐美子

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実はこの本、以前まやさんからもお借りしてたのですが、
短編集だと、どの話に的を絞って書けばよいか解らず、
(じゃ全部書けば良いじゃん、って話ですが)
感想文はUPしてないままお返ししたのでした(^^;
でも今回縁あって再読出来ました!
やっぱり面白いですよねぇ(^▽^)

で、前も東郷隆先生の「九原の涙」という話が好きだったんですけど、
やっぱり今回も同じ作品にハマりました。
浅田先生の「天切り松」シリーズもそうですが、
何か一人称で江戸っ子(じゃなくて横浜らしいけど)が語る、
みたいなスタイルがどうもツボなようです。
なんか味があるんですよね。
時代も関東大震災前後くらい、というのが新鮮で。
お話自体は、あの頃の蘇州の(魔都上海のイメージもあり)、
外人も入り乱れた混沌とした闇の世界の、
痴情のもつれで…、みたいな事なんですが、
「チョロ」とか「チャブ屋」とかそういう言い回しになんか興味が。
ただ、あの長崎弁、「あーそらおもしろかものと言いますばい」
なんてのはちょっと違うような?とか(なんか筑後弁っぽい?)、
「先生」と書いて「しーさん」と読ませるのはいかにもな感じですが、
それって女性に対しても使うのかな?とか、
多少疑問はあるわけですが、
襤褸胡弓弾きの昔話、という視点がなかなか哀愁があって良かった!
理屈じゃないですね、こういうのって。

安西篤子先生の「曹操と曹丕」。
以前読んだ藤水名子先生の「公子風狂」でも曹丕の事があって、
その時と随分印象が違うので
当然ですが、
同じ人物でも作家先生によって全然違う描き方をするよね~、
と興味深く読みました。
安西篤子先生の方が、曹丕を柔らかく描いているような。


最後に「チャイナ・イリュージョン」
チャイナ・イリュージョン (中公文庫)チャイナ・イリュージョン (中公文庫)
(2002/05)
田中 芳樹

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…これも、2~3年前くらいに金庸先生の武侠小説を全部読んじゃって、
他に武侠モノはないか?と図書館で検索したら引っかかったので
その時読んでたのでした。
でも、前回読んだときは単行本だったのですが、
今回お借りしたのは文庫本。
文庫本の方が新たに短編と対談が追加されてて、お得です!
そして、以前読んだ時より、各段に自分の理解が深まって来たので、
より一層面白く読めました!

「宛城の少女」なんかも、短編にしておくのは惜しい!
この主人公の少女の活躍は痛快ですし、
彼女のその後も知りたいな~と思わせられます。

「騎豹女侠」も、
”武侠”と言えばこの人、の、聶隠娘のお話で、
このお話も、聶隠娘のひとつのエピソード、という感じでした。
どうも聶隠娘というと、最初の部分、
尼僧にさらわれて暗殺術を仕込まれ、
匕首を後頭部にしまい込めるように改造された、
という部分の印象が強すぎて、
実際にどんな悪人を殺したか、という部分が
曖昧な記憶になっているのですが、
これは彼女の殺しのテクの一つを紹介(笑)、
みたいな感じですね。

そして、「茶王一代記」
五代群雄伝のうちの一つで、
上の「異色中国短編傑作大全」の中にも収録されていました。
木工であってもお茶を飲めるような世の中にしたい、
という夢を叶える為、一国の王になる、というのがなんとも面白い!
やっぱりお酒好きよりお茶好きの方が、
性格が温和なのかもしれませんね。
五代十国時代って、どこに焦点を合わせて良いのか、
良く解らないんですが、
こういう作品が紹介されると、
本当に中国というのはお話の宝庫だな~と思わされます!
色々なタイプの英雄がまだまだいるな、と。

あぁ、田中先生の岳飛伝、もう一度読もうかなぁ…
岳飛伝〈1〉金軍侵攻ノ巻岳飛伝〈1〉金軍侵攻ノ巻
(2001/04)
田中 芳樹

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最近、新しい本、新しい本、と読んで行っているので、
やっぱり理解が浅いような気がします。
再読って大事ですね~。

reiさん、ありがとうございました!m(_ _)m

COMMENT

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rei★azumi | URL | 2009/09/06(日) 19:53 [EDIT]
>reiさん、ありがとうございました!m(_ _)m
どういたしまして。
以前に読んでおられた本だったんですね。
でも、再読に値する本でよかった~(^▽^;)ホッ

「中国異色短編~」と「チャイナイリュージョン」は、かなり前に購入した本ですが、仰るように、作品世界への知識と理解が深まってくると、より面白く読めるようになって来るきがします。
(「霍去病」を読んでから、「汗血馬を見た男」を読み返したら、感動しましたもの)

>再読って大事ですね~。
私も、そう思います。
ただ、再読に足る本を見分けるのが難しくて(^_^;)
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2009/09/06(日) 21:42 [EDIT]
短編集、というのも今の気分に持ってこいでして、
ほんと、ありがとうございました!
再読に充分値しましたよ~!

対談、というのも結構好きなのです。
今書いてるお話の気分とかもあるだろうし、
どういうバックボーンがあるのか、
なんかも解ったりして…

>「霍去病」を読んでから、「汗血馬を見た男」を読み返したら、感動しましたもの
…という事は私も「霍去病」行かなきゃ、ですね!
馬というのは本当に大事な物なんですね~。

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メトロ THE BEST 実話怪談 新耳袋 一ノ章 2009/09/07(月) 05:16
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