年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2010/01/23(土)   CATEGORY: 読書感想
坂の上の雲
年末から読み始めて、ようやく読み終わりました、「坂の上の雲」、全8巻!
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
(1999/01)
司馬 遼太郎

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時間がかかったのは、
人が来たり色々忙しかった、とか、風邪ひいてた、とかありますが、
最大の理由は、自分の脳みそが軍隊用語とか数字に弱い、
という事だったような気がします(^^;

戦争モノをこう言い切っちゃう事に、一抹の後ろめたさがあるのですが、
「面白かった!」
人間の成長に幼年期・少年期・青年期・老年期とあって、
その時期時期で、考えられる事、出来る事が当然違うように、
歴史の中における国家についても、
同じように、必然的にたどる過程があるのだなぁ、と改めて思いました。

明治になって、開国して、近代国家になったばかりの小国である日本、
そしてその国家を動かした人々、国民の一人ひとりに至るまで、
今、21世紀を生きる私の尺度では測れないですね。

祖母は明治最後の年の生まれなのですが、
私が子供の頃、教えてくれたお手玉歌(というのかな?)に、
「いちれつらんぱん破裂して、
 日露戦争始まった、
 さっさと逃げるはロシアの兵、
 死んでも尽くすは日本の兵」
というのがありました。
”いちれつらんぱん”って何でしょう?というのは置いといて、
私にとっては、日露戦争ってナンジャラホイ?というくらい遠く、
さっぱりピンと来ないものです。
自分の中で、戦争というと、第2次世界大戦がすぐ思い浮かぶ訳ですが、
恐らく、大多数の現代日本人にとっても同じ感覚ではないでしょうか?
戦後●年、という数え方も、第2次世界大戦から、ですしね。

本作の中でもしばしば、司馬遼太郎先生が
日露戦争と第2次世界大戦を比較されています。
ある意味、誰もが勝てないと思っていた日露戦争に勝ってしまったから、
日本軍は精神性を重んじるようになり、誤った方向へ行ってしまった、
と言えるのでしょうね。

少年の国だった日本が、大国ロシアに何故勝てたのか?
理由は色々あるでしょうが、
大きくは、ロシア側が専制国家だった為、
軍首脳部の多くが、国の存亡ではなく皇帝のご機嫌取りに向いていた事、
等の理由と、
さまざまな、日本にとってのラッキーによる部分が大きい気がしました。

でも!
運だけを信じていては絶対にダメな事も良く解ります。
それを呼び込むだけの努力、というものが重要ですよね。
戦争と比較するのはアレなんですが、
自分も団体でコンクールに出場した時、
普段の練習(=訓練)がいかに大事か、
その積み重ねで、普段から100%の事が出来ていて、
初めて本番(=戦争)で80%くらい力が発揮できるものだ、
というのを実感しています。
そこまで行った時、後は運がちょっとひっぱりあげてくれるものだ、と。

それから、従来の固定観念に縛られない戦術を考える事、
新しい武器も出来る限り採り入れる事、
戦略的に、ギリギリのタイミングで講和に持ち込む事、
等、
明治の国家がバランス良く動いているのを読むのも面白かった!

ドラマ版の主人公としては、
秋山好古・真之兄弟と正岡子規、という事になりますが、
やはり日露戦争の描写中では、
東郷平八郎児玉源太郎大山巌、あたりに非常に魅力を感じてしまいました。
…まぁ、多少、司馬遼太郎先生は、
「男は黙って部下に任す!何か事あれば責任とってハラキる!」
みたいな薩摩の人間が好きなんだろうな~、
という感じを受けはしましたが。
実際、TOPはそんな人の方が上手くいく気はします。
逆に、長州の人は謀略に長けているが…みたいな描写も多く、
長州人としてはやっぱりちょっと胸が痛くもあります(^^;
山縣有朋とかは非常に評判悪いですし、
(これは以前読んだ「天切り松 闇がたり」でもそうだったなぁ…)
何より、乃木希典の評価は非常に低かったですね~。
いや、正確に言うと、乃木希典は戦が下手である、
とは述べられていますが、その”仁”の人格はやはり評価しておられる様子。
旅順攻略で、乃木将軍は大活躍したのだ、と聞いてましたが、
実際は逆だ、という事でした。
無駄に万人の死者を出してしまった、と。
まぁ参謀が良くなかったとかもあるようですが、
責任は乃木将軍がとるべきでしょうしね。
明治という時代には、前時代の武士道精神を持った人もいれば、
秋山真之のような新時代に生まれた人もおり、新旧混沌とした感じが大変面白いです。

それにしても、海軍、
艦隊戦というのは面白いなぁ、と思ってしまいました。
大変不謹慎な事とは解っていますが、
沢山砲撃が命中した方が勝つ、という道理は解っていたものの、
そのために、艦隊運動をいかに上手くやるか練習する、とか、
火薬を他国と違うものを開発してみた、とか、
一斉砲撃の方法を編み出した、とか、色々、知恵を絞っております。
自国の命運がかかっているからでしょうが、考える方も凄く真剣ですよね。
その一生懸命さが可憐な感じです。
この辺が、原爆1個落として終わり、とか、枯葉剤を撒き散らそう、
とかいうのとはちょっと違う気がするんですが…違わないですかね(^^;?
まぁどちらも殺人の手立てには違いないのですが、
兵器そのものの威力に頼りすぎてたり、
自分は安全な所にいて…というのと、自分も危険に身をさらしながら、
というのは違うような…って、あんま書くの止めときます。
自分でも何が違うかハッキリ書けないんで(^^;
とはいえ、やはり戦争は戦争で、勝つ為に、味方の犠牲は当然な訳ですが、
小さい船はちょっと動いただけで波をかぶって大変、とか、
「兵士の胴体が転がった」とかいう描写を読んだだけで、
「ひぇ~!」と思ってしまう私は、軍人には絶対なれません!
指揮官には勿論、ですけど、一兵卒にもなれないな。
その辺も、帝国主義が当然だった明治時代の国民と、
平成を生きる自分との感覚の違い、なんでしょうね。

今年の年末に放送される、ドラマの第二部!
この辺から日露戦争に具体的に突入しますよね。
艦隊戦をどう見せてくれるのか、楽しみですし、
上記の大変個性的な歴史上の人物を、俳優陣がどう演じてくれるのか、
これも大変楽しみです!

という事で、原作も大変面白かったです!

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