年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2011/08/26(金)   CATEGORY: 藤水名子
紅嵐記
藤水名子先生の、「紅嵐記」を読了しました。

元末群像異史 紅嵐記(上) (講談社文庫)元末群像異史 紅嵐記(上) (講談社文庫)
(2010/06/15)
藤 水名子

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サブタイトルに「元末群像異史」とありますね。
でもこれ、文庫化する際に入れた模様です。
図書館から借りた単行本の上下巻で読んだのですが、
そっちにはそういうタイトルが入ってなかったです。

あとがきで、”朱元璋について書いた”
とあったので、そういう目線で振り返りましたが、
実際は、このサブタイトルの方が正解、という気がします。
もともとは、新聞連載だったのだそうですね。
で、群像劇な訳ですが、
メインキャラ(?)の朱元璋は上巻の最後にならないと出てきません。
生命力が強く、異相ですが、なんか魅力的な人物、という描かれ方でした。
個人的には、最初に出てきた蒙古人のサカルというキャラが好きでした。
温和な性格で、料理人になりたい、という。
この人の作る料理についての描写なんかも、すごく美味しそうでした。
『山家清供』を参考にしている、という事でしたが、
そっちも興味深いですね。

中盤に出てきた、トクトとフラウンのくだりも、面白かったです。
私のイメージする蒙古人というか、草原や狩猟民族をイメージさせる感じ。
彼らが漢人支配をどうするか、漢文化と蒙古文化をどうするか、
みたいな事で悩むあたりに、ぐっと来ました。



しかし、終盤に向かうにつれ、なんか破綻してきたというか、
魅力が減少…
各地で戦闘が勃発して、みたいな部分を、少ないページ数で書くと、
どうも荒削りになりがちだし、
そういう描写はされない先生なのかな、という気がします。
あと、やっぱりキャラクターが多すぎて、
収拾つかなくなったのかな?とも。
そのまましぼんで終わった感じがちょっと残念でした。

全体的に、幼少期のエピソードはオリジナルっぽいんですが、
そこの方がイキイキしていて面白かったです。
やっぱり後半は史実に縛られたりする部分があるのでしょうか。
完全虚構の中華モノ書かれた方が面白いのかなぁ…



張士誠が九郎と呼ばれていたという事ですが、
その弟が三郎だったり六郎だったり、
というのは何故なんでしょうね?数字は序列ではない??

馬皇后の幼少期のエピソード(お寺への生贄がどうこう)も、
なんか展開が「そんなんあるわけないやろ!」
と、納得いかない部分もあったり。
まぁオリジナルなのではないかと思うのですけど。
(ちゃんと検証した訳ではないです)

あと、どうしてもどうしても、藤先生、
男色のキャラを出さずにはおられないんですね(^^;
方国珍の兄さんがそっちの趣味、
という描写があったし、
張士誠が六郎にちょっとムラムラしたり、とか、
まぁ事実は知りませんが、
そういうの、本筋には関係ないし、
別に書かなくてもお話を進められそうなのにな~、
と思ったことでした。


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