年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2011/10/27(木)   CATEGORY: 中華映画
サンザシの樹の下で
全国公開は随分前だったのですが、
ようやくこの地域でも2週間限定で公開となったので、
見て来ました。

「サンザシの樹の下で」公式サイト

張 芸謀(チャン・イーモウ)監督で
文化大革命時のラブストーリーで、
主演は監督が発掘した新人女優、
周冬雨(チョウ・ドンユィ)、New謀女郎!
…となれば、誰もが「初恋のきた道」を思い出すと思うのですが、
私としては、それ以上の出来栄えだと思いました!
ま、「初恋のきた道」については、
章子怡(チャン・ツィイー)が大成した後に観賞したので、
私にとっては新味が無かったのかもしれないですが、
それを置いといても…!

テーマは、”純愛”です。
鉄板の、”泣けるストーリー”です。
しかも、実話!
でも、その話の展開に感動するんじゃないんですよね。
シーンの一つ一つがとても印象的で、
それこそ映画ならではでした。

手垢のついていない、新人の周冬雨、
そして売り出し中の竇驍(ショーン・ドウ)、
この二人を主役に配した時点で、
成功はある程度決まっていたのかもしれません。
もちろん、93回も影りなおしたシーンもあるとの事なので、
監督以下、スタッフの力や、
CGを使うのとはまた全然違う、
根本的な映画作りの大変さを感じます。

静秋(ジンチュウ=周冬雨)が、勉強に来た農村で、
孫(スン=竇驍)に初めて会うシーン、
あんな、服の裾を引っ張って、モジモジ、
なんて演技、普通だったら恥ずかしくて!
カワイコぶっちゃって!と、私のような奴は思うでしょう。
でも、彼女だと、それがとても自然。
とても透明感のある、良い意味で普通っぽい女の子で、
この映画は周冬雨だからこそ、と思います。

孫も、今時の草食男子とは違い、
自分の好意を前面に出してきて、積極的です。
とはいえ、壊れた万年筆を使っている静秋に
新しいのを買ってあげるとか、
バス停まで迎えに行くとか、そういう行動で示すんですね。
変な欲望なんかはカケラも出しません(笑)
常にニコニコ笑いながら、静秋を見守ります。
なんだろう、子犬がただただ純粋に、嬉しさ爆発、
しっぽを振ってご主人に駆け寄るような、そんな感じ。

はたから見ても、絶対に好きあってると解るのに、
いくつかの誤解があったり、
文革で虐げられている階級の静秋の立場や、
時代的に恋愛が奨励されていないという事もあり、
二人の関係は、なかなか進みません。
そこらの演出がまたうまい!

小川を渡るのに、直接手をつなぐことが出来ず、
小枝を介して手をつないでいたのに、
結局距離が縮まって、手をつなぐシーン。

静秋が孫に婚約者がいると誤解していた時、
経済的に苦しい静秋の家に、
孫がコッソリ、友人を介してサンザシを送り、
静秋も孫からだと解っていて、帰って行く友人の跡をつけると、
川べりで友人と孫達の乗った船が岸を離れる時に、
思わず、友人に向かって声をかける静秋。
勿論、その言葉は友人にではなく、孫に向けられた言葉で、
でもそうする事でしか、孫に声をかけられない静秋の思い。
勿論、それは孫にも伝わっていて、
あっという間に船から飛び降りて、
ジャブジャブと川を渡って、静秋の元に駆け寄るシーン。
(説明長いですね…汗)

…等は秀逸でした!他にも沢山!

お互いがお互いを思いあう気持ちが
本当に素晴らしい!
又、周囲には隠さなければならないという事もあって、
それが更にドキドキ感を煽ります。

川で二人が泳ぐシーンの
静秋の水着姿はサービスショットって感じでした(^^;
真っ赤なスク水の上に白いシャツを着てはにかむ、
なんて、まぁ~お好きな人にはたまらないって感じでしょう!
同性だけど、私までなんかドキドキしたぞ!

ETさながらに、静秋がシャツで顔を隠して
自転車二人乗りしてはしゃぐシーンは
こっそりと会っていた二人にとって、
開放的なシーンでした。

そう、こっそり、とか、密会、とかいうと、
すごく陰湿なイメージがありますが、
そんな事は全然なく、健全そのもの!
休みになるとしょっちゅう農村から出てきて、
静秋を遠くから見守っている孫の姿は、
とにかくひたむき、一途です。
献身的でもあります。

でも、孫の身体は、
やたら眠たかったり、腕を切ると血が止まらなかったり、
という暗い影がさして来て…

二人の交際がバレた時、
静秋の為に、彼女の母から会う事を制限されても、
黙って受け入れます。

1年2ヶ月なんて待てない。
25歳までなんて、とても待てない。
でも僕は、一生、君を待つよ…

タイトルにもなっているサンザシの樹は、
抗日戦争の英雄たちの血で、
赤い花が咲くという事でしたが、
二人がそのサンザシの樹を揃って見る事はありませんでした。

孫の最期、
ようやく再会出来た静秋は、孫の父親初め、党の幹部の人たちに
「まだ聞こえるから、普段のように名前を呼んであげて」
と言われますが、彼女は
「静秋よ、静秋が来たわよ」と言い続けます。
結局、ずっと静秋は孫の事を名前で呼んだ事が無かったのですね。
孫は、「他の誰とも違う、特別な呼び方をしてほしい」
とお願いしていたのに、恥ずかしがった彼女は、
「今度ね」と言ったまま、会えなくなってしまっていたので。
大変、胸が締め付けられるシーンでした。


中国映画はいつも人が少ないのですが、
20人弱は観客がいたかな?
やはり、イーモウファン、
純愛ファンの方が多かったようです。
みんな泣いてました。
泣いたら良い映画って事でもないけど、
良い映画でした。

悲しい事に、ハッピーエンドじゃないんだけど、
全然、嫌じゃなかったです。
爽やかな映画でした。
お勧めです!

COMMENT

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進歩 | URL | 2011/10/27(木) 11:21 [EDIT]
阿吉さんのあらすじだけでウルウルしてしまった。
実際見たらヤバいですね…笑。

いかにも“泣ける映画”って好きじゃないけど、
これはいいかも~
ま、岐阜ではまず上映されませんがね。。。

ふく*たま | URL | 2011/10/28(金) 16:06 [EDIT]
正直言うと、『初恋の来た道』の二番煎じかと思って、あまり興味がありませんでした。
でも、阿吉さんのレビューを読んだら、見たくなってきた(笑)
なのに、鳥取じゃやってくれないんだよなぁ(_ _;)
● >進歩さんへ
阿吉 | URL | 2011/10/31(月) 10:27 [EDIT]
あらすじ下手でスミマセン(^^;

私も泣ける映画は湿っぽくて
基本、嫌いですが、これは結構良かったです!

TVで放映されたりしたら、
是非見てください(^^)
● >ふく*たまさんへ
阿吉 | URL | 2011/10/31(月) 10:30 [EDIT]
>正直言うと、『初恋の来た道』の二番煎じかと

私もそう思ってました(^^)
でも本当言うと、私は、イーモウ作品で
同じ系統でいうと、『初恋の来た道』
よりも、『至福の時』とか『あの子を探して』
とかの方が好きなんですよね~。
男女愛じゃない方が、
グッとくるのかもしれません。
でもこちらは良かったですよ(^^)

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