年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2011/11/16(水)   CATEGORY: 読書感想
戯史三國志「我が糸は誰を操る」「我が槍は覇道の翼」
三国志関係の本って、ファンも多いからでしょうか、
ほ~んと、無数に出版されてると思うので、
どんだけ世間に出てるのか解りませんが、
たまたま、図書館の新刊コーナーにあったので、
こちらを読みました。

戯史三國志 我が糸は誰を操る戯史三國志 我が糸は誰を操る
(2011/05/10)
吉川 永青

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戯史三國志 我が槍は覇道の翼戯史三國志 我が槍は覇道の翼
(2011/09/07)
吉川 永青

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なんか、この装丁&タイトルにゾクゾクして!

で、この2冊、明らかにセット物、って感じなので、
どっちを先に読むべき?と思ったら、
「我が糸は誰を操る」は、曹操配下から呂布配下(?)へと裏切った、陳宮の、
「我が槍は覇道の翼」は、呉の程普の話でした。
なので、どっちから読んでも良かったようですが、
一応、出版された順に、
「我が糸は誰を操る」から読みました。
ぶっちゃけ、私の場合、三国志の武将、
超有名どころを除いては、そんなに沢山名前を知らないんですが、
読書中断中の北方三国志、
恐らく、北方先生が大好きだと思われる呂布の所で、
やたらと陳宮が出てたので、彼の名前や活躍を覚えており、
こちらを読むのにも好都合でした。世の中って無駄がないもんだ。
あと、三国志では味方を裏切ったりするのは普通によくある事ですが、
その裏切った人を主人公に描くのってどんなんだろ?
とも思い、興味を持って読んだのでした。

実際の戦の場合は、
作戦を立てる、頭脳派の軍師も、
それを実践する武将も、どちらも重要なんでしょうが、
なんというか、娯楽読み物としては、
ついつい、軍師の立てる謀略等の方が面白く感じてしまいます。
見せ場が多いというか。

…なんかもうね、魚燐の陣とか鶴翼の陣とか、
しょっちゅう、文中で見かけるけど、
頭の中に陣形が浮かばない身としては、
結構、読むの辛いんです(涙)
戦のシーンだとしたら、例え、現実には嘘であっても、
一将軍が、バッサバッサと相手をなぎ倒すような無双乱舞~~!
とかの方がスカッとするんですよね。
有り得ない話だけど。
ま、私の頭の程度が知れてしまいますが(^^;

…という事で、比べるモノじゃないですけど、
「我が糸は誰を操る」の方が面白かったです。
陳宮、こんな人だったのね、と。
(もちろん、虚構だらけだと思いますが)
そもそも、程普の事は陳宮以上に知らないんです(汗)

陳宮が曹操の部下になるまでのお話は、
結構、楽しく読ませてくれました。
盗賊を捕まえるくだりとか。
色々、創作の腕の振るいどころなのでしょうね。

当然、今作では、曹操は陳宮に一目置いていた、
という事になっております。(主人公だからね)
友人とも思い、側近の中でもかなり、頼みにしている様子です。
陳宮が策を立てるのに、相手の立場になって考える癖がついたのは、
若き日の曹操からの指摘によるものだった、と。
ちなみに北方三国志では、
曹操の陳宮評価は、兵糧の調達には長けているけど、という程度でした。
他でもそんなものなのでしょうか?
色々読んでる訳じゃないので解らないのですが。

曹操のキャラは、
近年の三国志モノだと、大物に描かれる傾向にありますが、
今作も、それに沿っておりました。
奸雄っぽい、嫌な面はあんまり出てなかったです。
ただ、ゲテモノ食い、というのはちょっと新鮮?


続く、陳宮の上司?の呂布、
彼の強さが狂気によるものだった!というのはなんともまぁ!
他人からの殺気により、発狂して、敵も味方もなく殺戮していく、
というキャラでした(^^;
「あ……ア、あァアああぁアアアァっ!」とか、
ラノベっぽく叫んだりして(^^;
で、董卓を殺してからは、恐怖が取り除かれ、
呂布の狂気も収まった、というのはちょっと都合が良いかな~。

で、今作も北方三国志に続いて貂蝉は出てこないのですが、
「美女連環の計」に似たような策略に絡める為か、
張鈴という娘が出て来ます。
ここでは彼女は、陳宮の思い人でもあったのですね。
でもどうせこっちも創作なんだろうから、
だったら貂蝉でいいじゃん!
と思うのは私だけでしょうか(^^;
呂布が董卓を裏切る程、張鈴にのめり込む、というのに
ちょっと納得がいかない気もするのですが。

一方、劉備。
漢室の後胤ではあるものの、
元々は筵売りで、
地元のチンピラだった、というのが近年の評価ですが、
今作でもズバリ、渡世人キャラです。
中で唯一、喋り方が「あっし」とか言っちゃう人なんで、
かなりビックリしましたが、
でも実際の所、そうだったかもね~と思わせられたり(^^;
彼があっちを裏切り、こっちを裏切りしながらも、
”仁の人”と言われた、カメレオンで読めない性格を
良く表現しておられました。

張飛は、乱暴者だけど愛すべきキャラなのね。
関羽は、近寄りがたい感じなのらしい。
(北方先生も同じような描き方ではありました)
何となく、色々納得。

で、こんな衰退した漢王室じゃ民は幸せになれない!と、
陳宮が曹操を頭に頂き、共に覇道を進むのは良かった訳です。
ですが、曹操は自分が操るには大きすぎる、と見限り、
操りやすそうな呂布につく、というのは
裏切る理由としてはちょっとヘンな感じもしたのですが、
そこはまぁ…史実がそうなんだから仕方ないですよね。

李儒はすっごい憎たらしい感じでした。
それは「我が槍は覇道の翼」の方でも同じです。

結局、同じ作者の方が、
三国志のサブキャラ(って言っていいのかな?)を二人、
陳宮と程普とを別々に主人公に描くと、
周辺人物のキャラは同じように描く事になっちゃいますよね。
逆に全然違う解釈で出てきても良いんじゃないかと思いましたが、
董卓VS連合軍のあたりとか、2冊とも被る下りがあったので、
後から読んだ方はつい、読み飛ばしてしまったり。
まぁ、そういうものでしょう。

程普、「我が槍は覇道の翼」の方は、
孫堅に仕えてる時が一番イキイキしてました。
続く、孫策、孫権の下りは結構、年寄りじみてしまって、
周瑜との間に確執があったりとかして、
ちょっと読んでて爽快感に欠けました。
赤壁も出てくるんですが、割とスラ~ッと終わっちゃったかな(^^;

どうしても、最期が決まってるから、前半の方が
自由に描けて良いんでしょうかね~。


自分としては、三国志のサブキャラ主人公の小説は
初めて読んだので、
なかなか新鮮で良かったです!

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