年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2011/11/21(月)   CATEGORY: 中華雑記
草原の王朝 契丹 - 美しき3人のプリンセス -
九州国立博物館にて展示中の、
草原の王朝 契丹 - 美しき3人のプリンセス -
を、洪八公兄貴と、師妹さんと、3義兄妹で観賞してきました!

草原の王朝 契丹 - 美しき3人のプリンセス -
会期:2011年9月27日~11月27日

動画リンク↓(you tube動画の埋め込みのやり方忘れた!)
http://youtu.be/EtLvi79miqc
http://youtu.be/TOUCauzCAAo


10月29日(土)か、30日(日)に見に行っておけば、
ドラマ「楊家将伝記」も一部、見れてたのにな~(T T)
北方「楊家将」も人気あるみたいですし、
確かに、あの小説中にも、契丹は出て来ますよね。

別の日に見に行ったお友達は、特別講演も聞いたとの事で、羨ましい限り!
まぁ、そもそも、今回観賞に行けると思ってなかったので、チャンスをくれた二人に感謝です!

私が契丹を知ったのは、
中国武侠ファンには御馴染、金庸著「天龍八部」からであります!
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時は、中原の歴史で言う所の宋代。
主人公の喬峯(きょうほう)は、丐幇という乞食組織の幇主です。
彼は武術の達人で、大酒のみ、多くの人望を集めていたのですが、
彼が契丹人であるとの出生の秘密を暴露されたことで、丐幇を追放されます。
その後、彼は蕭峯(しょうほう)と名乗り、
漢人として生きてきた恩と、契丹人の本当の両親を殺された仇の間で
悩む姿を描いた名作です!
喬峯の他に、段誉(だんよ)、虚竹(こちく)、慕容復(ぼようふく)
といった魅力ある登場人物も満載で、武侠の名作であります。

今作からも、そして「楊家将演義」からも解るように、
契丹が隆盛を極めた頃の宋代は、漢人と契丹人は敵対しており、
漢人側から書かれたものだと、どうしても契丹はイメージが悪い!
そして、北方狩猟民族という事で、
いわゆる中原と比べると、大した文化を持っていなかったのでは?
とずっと思っておりましたが、
今回の展示を見て、考えを大きく改めました!
大宰府天満宮境内から、博物館への入口。
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今回は、”3人のプリンセス”という副題がついており、
主に、このプリンセス達の副葬品の展示、という事ですね。

これら副葬品を時代順に見てみます。
(実際の展示は時代順じゃなかったけど)

まず、トルキ山のプリンセス。
埋葬の状態から、
契丹国の初代皇帝、耶律阿保機(やりつあぼき)に近しい皇族女性で、
耶律阿保機の妹のユルドゥグ公主との説があります。

トルキ山のプリンセスの彩色木棺。
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この形に特徴があるのだとか。綺麗な形と色です。

鏡箱のふたの裏…だったかな?
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トルキ山のプリンセスのお顔も右側に描かれております!
そして、真ん中には太湖石が!
「水滸伝」では、青面獣楊志がこの石の為に苦労したんですよね(^^;
契丹にまであるなんて!
華風を良しとしてたんだなぁ、と思いました。

契丹は、4世紀から14世紀にかけて、
満州から中央アジアの地域に存在したとされます。
展示の解説では、唐が滅亡した頃に契丹が興った、
とありました。
隋の楊氏や唐の李氏は鮮卑族=契丹人、という事で、
なるほど、契丹と隋・唐はつながりが深いのですね!
唐といえば、中原の文化華やかなりし王朝です。
よって、契丹は唐の影響を多大に受けており、
決して野蛮なだけの文化ではなかった!
今まで、そんな風に思った事がなかったので、
目が開かれた思いでした。

指輪。
043_20111121161548.jpg
金細工です。
月に住む蛙の蟾蜍(せんじょ)がデザインされているところが可愛いです。
現代人でも欲しい!

鳳凰型簪。
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これも可愛らしい!クリアファイルを買ってしまった…

ガラス水注。
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イスラムから渡ってきたもの、との事。
西域とも交流があったのですね。
これもトルキ山のプリンセスの出土品??

プリンセスのスカート。
034_20111121163256.jpg
この辺は、唐風とちょっと違う趣なのでは…
やはり馬上にある事が多かったからでしょうか?
丈が短めで機能的、といった風です。
でも丁寧な刺繍が施されてました。
フレアスカート風ですね(^^)


続いて、陳国公主。
18歳で夭折した彼女の遺体は…
007_20111121163710.jpg
こんな金の仮面をつけて、
008_20111121163709.jpg
こんな冠を被って、
金の靴を履き、
銀糸で編んだ、アミアミの葬衣で包まれていたようです。
凄い格好だ…
豪華といえばこの上なく豪華ですが、
動きにくそうだ…(^^;

契丹の死生観としては、魂は黒山の向こうに行ってしまうのだそうです。
でも、地下にはこういう副葬品を埋めていたのですね。

琥珀首飾
011_20111121163709.jpg
かなりデカイです。これもつけて、陳国公主は埋葬されてたとの事。
中国といえば翡翠、な訳ですが、
契丹では琥珀が沢山採れたという事もあり、
宝石は、琥珀が主流のようでした。
でも琥珀の色合いは、あの北の草原に良く映える気がします。
私も翡翠より瑪瑙とか琥珀の方が好きなんですよね~。
彫り方もダイナミックです。龍や蓮華が彫られているという事ですが、
なんだか心臓に見えて仕方ありませんでした。

尻懸。
015.jpg
馬のお尻を飾る馬具。
この他にも馬具は沢山埋葬されてました。
勿論、副葬品として、なので、飾りがバッチリつけられてて、
実用品としては使えそうにない(つけたら痛そう)ですが、
実生活でも、馬具は重要だったのでしょうね。
ようやく、私がイメージしてた契丹を見つけた!

山岳群人図壁画
014_20111121163708.jpg
中原の人のように、髷を結っておらず、
髠髪(こんぱつ)にしております。
…髠髪って辮髪の一種?
ま、とにかく、こういうの見ると契丹のイメージ通りだ!
と思ってしまうのでした(^^;

最後のプリンセス(って言うのか?)は、章聖皇太后です。
彼女は仏教を篤く信仰しており、白塔を建立されたのですね。
002_20111121170612.jpg
この塔が草原の中に建ってる写真がありましたが、
なかなか圧巻でした。
塔の改修の折りに、章聖皇太后が建立したと解る資料が出てきたとの事で、
ロマンがありますね。

鳳凰舎利塔…だったっけかな?
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かなり貴重なモノとの事。

釈迦涅槃像…今、ブッダに凝っているので(^^;
078_20111121171143.jpg
見る人が見たら、仏像に特色って出てるんですよね?

随所に、このような↓ボードが掲示されており、
ファッション誌みたいに特集を組んでました。
面白いですね!
102_20111121171328.jpg

…あと、師妹と盛り上がったのが、
孝子図壺。
095_20111121171800.jpg
氷を体で溶かして魚をとる王祥の図、のハズが、
寝転がって怠けているように見え、
どこが孝行息子なんだ!?なんて言いあってました(笑)
雷が鳴ると怖がる母親の元へ息子がかけつけるお話も、
確か、死んだ母親のお墓にまでかけつけて行くんじゃなかったっけ?

四神
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この青龍と百虎は普通に横向きでしたが、
玄武と朱雀(画像無し)が正面を向いているのが
大変珍しいものなのだそうです。
確かに、亀の正面から見た図て…
まぁ展示品は半分欠けてたのですが。

黒釉皮嚢壺と、白磁皮嚢壺
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皮製の液体を入れる袋を真似して作ったもので、
皮の縫い目なども再現しているそうです。
これは携帯してなかったんでしょうかね?
絶対、皮製の方が携帯には向くと思いますが。
契丹文化って、模倣の文化なのでしょうか?
見たまま作ってる…(^^;

遼三彩
060.jpg
唐三彩だけじゃなくて、遼三彩なんてのもあるのね!
3色使ってたら三彩なのか…
そしてこれはやっぱり、唐三彩を模倣した??

その他、契丹文字で名前が書いてあるもの(水差しだっけ?)とか、
逆に漢字で名前が書いてあるものとか、
興味深い展示が満載でした!!

いや~、もっと早くに見に行けば良かった!
九州国立博物館が出来上がる前から取り組んでいた展示、との事で、
力の入れようが解ろうかというものです。
大変素晴らしい内容だったのではないかと思います。
今回は、主にプリンセスに焦点を合わせておられたようですが、
他にも沢山の副葬品がありそうなので、
是非、またやっていただきたいと思います!
会期終了が近づいて来ましたが、
お近くの方は勿論、遠方の方も是非是非、一見の価値あり!
だと思いますよ~!(^^)

尚、本文中の博物館内の展示物の写真は
「九州国立博物館」から提供をうけております。
どうもありがとうございました!

COMMENT

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九博市元 | URL | 2011/11/21(月) 22:09 [EDIT]
このたびのご来場まことにありがとうございます。
契丹展を担当しました九州国立博物館の市元です。

孝子図壺は、耶律羽之の墓におさめられていたもの。
ひとつひとつの説話は、本当に首をかしげたくなる奇妙な内容ですが、
それでもなかなか含蓄があり、僕は、この壺を見るたびに、ああ親孝行してないなぁと、しみじみ考え込んでしまいます。
この壺を手にしながら、契丹の人々がどんな会話をくりひろげたのか、想像するだけでも楽しいですね。

ふく*たま | URL | 2011/11/21(月) 23:09 [EDIT]
いいですね~、見応えありそう。
実は、私、遊牧民族とか好きなんです。
歴史や文化に詳しいわけじゃなくて、ただ、馬で草原を疾駆するというのに憧れてるだけなんですが(^^;ゞ
見たいけど、九州は遠い~(T_T)
阿吉さんの写真と感想で見た気になっときます(笑)
● >九博市元さんへ
阿吉 | URL | 2011/11/21(月) 23:18 [EDIT]
企画を担当されたご本人からコメントいただくとは、
光栄の至りです!
(ダラダラと長いだけのblogですみません)

孝子図壺、確かにおかしいというか、
極端な話も多いですよね。
風刺や皮肉かと思う程です。
耶律羽之はこれを契丹の人々に見せて、
漢化したかったのでしょうか?
儒教の教えや中華の文化に
憧れていたのでしょうか?
耶律羽之の考えを垣間見た気がします。

とても良かったので、
是非、また他の出土物も見てみたいです!
遅くまでお仕事、大変ですね。
でも、市元さんの熱意を感じる事の出来た
展示でもありました。
是非、再企画を宜しくお願いします!
● >ふく*たまさんへ
阿吉 | URL | 2011/11/21(月) 23:24 [EDIT]
見応えありましたよ~!

>実は、私、遊牧民族とか好きなんです。
生き生きした民族、という感じですよね!

王族の副葬品だけでなく、
何か、本当に彼らが暮らしていた跡を見たいな~、
と強く思いました。
どういう住居だったのかとか、
どういう食器を使ってたのかとか。
金銀玉の飾りも勿論良いですよ!(^^)
● 博多
たくせん(謫仙) | URL | 2011/12/02(金) 20:39 [EDIT]
11月の初旬、九州旅行しておりまして、博多にも行ったのですが…、見ませんでした。
博多は泊まるだけで、一日は吉野ヶ里遺跡見学、最終日は帰るだけ。
博多には行ける予定ではなかったので、少しも事前の準備をしていなくて、どこにも行けませんでした。
こんな展覧会があったのですねえ。それにしても写真をこうして自由に使えるのは驚きです。
わたしも契丹のことはほとんど知らない。しっているのは名前だけ。
こういうものを見ることによって、知識が広がりますね。
ブログに載せるには、それなりにいろいろと調べなければならない。そのため思わぬ発見がいろいろあったことでしょう。
わたしも旅行の話をまとめていますが、今まで知らなかったことばかり。言葉通り見聞を広めました。(^。^))
● >謫仙さんへ
阿吉 | URL | 2011/12/03(土) 18:08 [EDIT]
九州方面に来られていたんですね!
存じ上げませんでした…
吉野ヶ里遺跡は私、まだ行ったことがないのです。

九州国立博物館は、流石国立というだけあります。
そして、九州はアジアの玄関、という事で、
興味深い展示が多いように思います(^^)

写真は、博物館のサイトで、
ぶろぐるぽというのに登録すると、
画像を貸し出してもらえるのです。
画期的ですよね。
でもやっぱり写真だけでなく、
生で見るのに越したことはありません。
それから、こちらの博物館は、
展示に大変工夫が凝らしてあって、
説明も丁寧でした。

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