年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2012/06/22(金)   CATEGORY: 宮城谷昌光
三国志
宣言通り、随分前から、宮城谷先生の「三国志」を読んでます!
三国志 第一巻三国志 第一巻
(2004/10/13)
宮城谷 昌光

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まだまだ、「文藝春秋誌」で連載中らしいんですけどね(^^;
とりあえず、図書館で借りられるところまで…
と思っていますが、
いつ終わるんだろ??
全部終わってから感想書こうかと思ってたけど、
それじゃいつになるか解らないので、
途中経過での感想を書いておきます。
1巻は、「三国志」というより、その前の「後漢書」を読んでいるような
(といっても原本読んだことないですが)感じです。
しかしここが良い!
光武帝のお話、「草原の風」を読んだ後でもあり、
「後漢」という国の事を、もう一度辿れたのは良い復習になりました。
こっちだと、光武帝も良い皇帝一辺倒ではなく、
徳を優先し、恩のあった人物を登用してばっかりだった、
というのは如何なものか、と書かれてました。
やはり、全方向から高評価、なんてことはありえないんですね。
といいつつ、割と宮城谷先生の著書の場合、
主人公はものすごく評価が高かったりするんですが(^^;

中国の王朝、後漢に限らず、他もそうですが、
建国の皇帝と亡国の皇帝くらいは割と有名だけど、
その中間はあんまりメジャーじゃない気がします。
メジャーなのは清の乾隆帝くらい?
そして、どの王朝も、後半に行くに従い、
短命の皇帝になったり、幼帝になったり、
暗愚になっていくのは何なのでしょうか?
不思議で仕方ないです。これが王政のダメポイント?
そして外戚が台頭したり、宦官がのさばったり、
というのもしょっちゅう繰り返しているような。

で、そのメジャーじゃない皇帝周辺にも、
色々なドラマがあって、
色々な事件がある訳で、
そこが細かく書かれており、大変面白い!

太后が、安帝の暗愚を見越して政権を握るのですが、
なんというか、皇帝が政務をおこなうのでなければ評価されない、
どんなに良い政治を行っても女性じゃダメだ、と言われるのは
少々納得行かなかったりもします(^^;
私が女だからそう思うのでしょうか?

その後、太后が亡くなり、安帝の馬鹿政治時代が始まってしまいます。

楊震のような素晴らしい臣下が、時に出てきては、
皇帝の周りの外戚とか乳母の横暴を諌めたりはするのですが、
なんだろう、パンチが弱いといいますか。
結局、皇帝に上訴しても、周りに握りつぶされてしまうのが歯がゆいです。
そんなの想像つくだろうに、とにかく上奏するしか出来ないもんなんですかね。
それが士大夫というものなのでしょうか?

そして、政治にかかわらない、隠者のような人程、
高潔であるとされるのは何なんでしょうね~。
現代でも政治家は汚い!って所があるので、
解らないでもないですが、
儒教を学んでも、天下国家の為にその学を役立てよう!
という人はいないものなんでしょうか。
皇帝一人で政治が回る訳でなし。

逆に順帝を即位させる為に、
宦官達がクーデターを起こす、っていう方が、
物語としてもワクワクしてしまいます。
まぁ血が流れるのが良いのかどうか、というのはありますが。



2巻・3巻になると急に読みにくく…(^^;
時系列に沢山の登場人物が出てくるから、ですかね。
ようやく曹操とか劉備の名前が出て来る程度。

とにかく進行が遅いんですよね~。

4巻・5巻くらいになると、
ようやくようやく、自分も知ってる戦いとか、武将の名前が出てきます。
普通、三国志といえばこの辺から始まるんじゃないかな。

呂布は、ゲームの「三国無双」とかでも
人気キャラだったりしますが、
こちらではなんというか…評価は低いんでしょうね(^^;
北方三国志とは真逆だ!
ほんと作家によって焦点を合わせるポイント、違うんですね。
全体的に、さらっと書いてあるだけですから(汗)
一応、正史を元に執筆されているという事なので、
正史もそうなのかな。
貂蝉は出て来ないので、美女連環の計はありません。
この辺は創作で、演義だけでの話、って事なんでしょうね~。
羅貫中、うまいこと面白く脚色して作ったものだ。
(まぁ講話からとったとかあるんでしょうが)
呂布の性格は、誰よりも皇帝を助けたい気持ちがあった、
皇帝に認められたかった、
とされてました。
そこだけが揺るがないようです。
なので、裏切ってばかりで、人間的な器量も狭い呂布、
あまり魅力的ではありません。描かれてる枚数も少ないし。
武力でのしあがるタイプ、北方先生とは違って、
宮城谷先生はお嫌いなようですし。


劉備もやっぱりさら~っと描写されているだけ、でして(^^;
これからまだ時間が経過したら変ってくるのかな?
彼の行動指針は、儒教によらないのではないか、
と書かれてました。
まぁ首尾一貫してない、ってよく言われますもんね。
そこは私も同感。
儒教的でないのかどうかは、
私も儒教が何か解らないので、何とも言えないのですが。
彼が、尊敬する劉邦をお手本にしていて、
老荘思想を元にしてるんじゃないか、と。なるほど。

正史を元に=曹操主体なので、曹操の事はベタ褒めです(^^;
まぁ確かに曹操の汚点って、
父親の敵討ちの徐州の大虐殺くらいなもん、
って感じでしょうか。
曹操を貶めるエピソードは、やっぱり演義だけの創作なんでしょうかね。
宮城谷節というか、
主役になる人は、徳があるというか、
非凡な存在として書かれております。

確かに曹操は非凡で天才で魅力的だと思うんですけどね。
上司にするなら曹操が良いのかもしれません。
ただし、なんかレベル的にS●NYとかH●NDAとかの
すっごい大企業の創業者レベルなイメージでして、
人材も豊富で、大した才能もない自分がそこの社員だったら、
きっと底辺で埋もれるだろうな~、という印象ではあります。
逆に劉備だったら、屋台の親父、って感じで、
経営とか下手くそだし、しょっちゅうヤバい事して、
逃げてばかりだけど、
働く環境としては、喋ってて楽しいし、悪くない、
ってイメージかな。(あ、この辺酒見先生に影響されてるな。)

正統な王朝は、漢の次は魏だ、
っていうのもよく解るんですけど、
じゃ、なんで「三国志演義」とかでは蜀漢こそ正統、
ってされてるのかな~~?
何故、こんなに蜀漢に人気が?
(昨今は魏や呉の人気も高いようではありますが)
逃げてばかりで、行動も首尾一貫しない劉備が、
何故好かれるのでしょうか?
漢民族は、やっぱり漢の劉家を正統としたい気持ちがあるとか?

劉備は置いといても、
関羽や張飛や趙雲の人気は、解るような気はします。
腕っぷし自慢、って子供にも好かれますもんね。
とはいえ、今作では関羽の千里独行とかも、
さら~っと書かれてはいました。
それでもやはり曹操が認めるだけの武将、徳もある、
みたいな書かれ方をしてました。
何故あの関羽が、あんな劉備なんかに?というニュアンスでした(^^;

ま、とにかく私は聞いたこともないくらいの
マニアック(?)な登場人物が
わんさか出てくるので、その説明にページを割かれますと、
結構、頭がこんがらがったりはします。

ちょうど鑑賞してるTVドラマの「Three kingdoms 三国志」の方だと、
袁紹のとこでは許攸ばっかりが出てたんで、
まるで許攸しかいないのか、ってくらい印象的だったんですが、
今作(正史?)では勿論そうではなく、
他にも色々な人が袁紹に献策してまして、
あぁ、ドラマとかそういう映像だと、
製作費とか俳優さんの都合とかで、一人が何役も請け負う形で、
出てるんだな~と思いました。

6巻ではようやく孔明登場。
とにかく今作では、劉備軍は扱いがアレなので、
三顧の礼とか、心震えるエピソードも割とさらりと書かれております(^^;
とはいえ、やっぱり、あの!根無し草の劉備軍団が
「天下三分の計」の一端を担う事が出来たのは、
孔明のお蔭であると、そこは正史(宮城谷先生)も疑いの無い事として
描いておるようです。
孔明が、自分を管仲と楽毅に比肩する物だと言っている、
とかもそのまんまでして、
うん、決して控えめではない、変わり者な感じは、
他の三国志と同じです(^^;

で、孔明は、ほんとは董卓を討伐した世代の事は見限っていて、
その次の時代になってから出仕しよう、と思っていたとか。
劉備から三顧の礼で迎えられた時も、嫌々だった、
とされています。
同じような「天下三分の計」になぞらえると、
曹操を劉邦とし、孫権を項羽と見た場合、
劉備は韓信になり、そんな劉備を助けても大して利がない、と。
曹操には仕える気がなく、孫権の所は兄の諸葛瑾がいるので、
その後塵を拝するのはちょっと…
みたいな事で、劉備しかないのかなぁ、どうかなぁ…と思っていたようです。

…ところが、三顧の礼の三度目に初めて劉備を見て、
これは偉材だ!と思う、ってのが、
なんだか無理やりな感じがしないでもないのですが(^^;
見た目で人を判断(!)というのは、
宮城谷節の一つなのかもしれませんがね。

とにかく、劉備が、今まで部下とか妻子とか土地とか、
色々なものを捨ててきた、という所が良かったのだそうで。
失敗も成功もなく、過去も未来もない、という事で、
無であり、空である、と。
良く解りませんが、担がれる神輿としては最高、という事なのでしょうか。
ま、器は小さくはないと思うんですけど。
自分がこの人を補佐して何事か成し遂げて見せる!
と決意させるに足る人物だったのかもしれませんが…(^^;

赤壁の戦いについても、
孫劉連合で曹操を破った、というよりは、
主に呉の単独戦だったよ、と。
東南の風を孔明が呼んだ、とかいうのも
完全なる創作だったようで、
連合とは名ばかり、として書かれてました。
いや~、劉備軍団、良いとこ無し!
曹操を追撃しても逃がしちゃうし、
孔明も軍師としては落ちる、と書かれてました。

ついでに、苦肉の策も特には無かったようで。
黄蓋は曹操に内通するフリをして密書を出し、
そのまんま、曹操に信じられてしまう訳ですが、
ここまで曹操の兵略はほとんど漏れ無し、神のようだったのに、
何故ここで疑わないのかな~、とは思ってしまいました。
最近負けなしだったから慣れが出てた、みたいに書かれてましたが。

取りあえず、赤壁って色々エピソードてんこ盛りな戦いなんですけど、
結構、演義の方で盛ったのでしょうね。
こちらではさほどページを割いてはおられませんでした。

なんかアッサリやな~、と思わないではないですが、
それでも自分が知ってる戦いとか人物が出てくるので、
かなり読みやすくなってきました。
ここまで、とにかく読みにくかったので…

7巻以降の感想は、また読後に!

COMMENT

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● 青史と演義の間で
謫仙 | URL | 2012/06/23(土) 12:25 [EDIT]
宮城谷三国志
わたしには小説ではなく歴史書を読んでいるイメージで、頁を繰る力が無くなりました。でも阿吉妹の感想を読んでいると、なんか面白そう(^_^)。
中国の王朝では皇帝に権限が集まりすぎて、皇帝の優劣が国の優劣に繋がりやすい気がします。
日本だと天皇は御輿で、藤原家の摂政関白とか将軍とかに権限が集中して、政治のイメージが違いますね。もちろん日本は地方分権でしたけれど。
青史は蜀出身の人が、精一杯劉備たちを美化して書いてあの程度(^。^))。
赤壁の戦いなど青史に近い扱いですねえ。
>いや~、劉備軍団、良いとこ無し!
このころには、まだ劉備軍団はできていなかったんではなかったかしら。
図書館にあるので、いつも背表紙だけ読んでいます。

8月に京劇「関羽千里行」を見に行きます。(^。^))
● 上海行ってきます
鳳楽泉 | URL | 2012/06/26(火) 11:33 [EDIT]
こんにちは、今日から3泊4日の上海旅行に行きます。出発まじかになってアクシデントがあり、沈んだ気分ですがなんとか気を取り直して行ってきます
● お疲れ様です
rei★azumi | URL | 2012/06/26(火) 20:16 [EDIT]
……という言い方も変ですが、これって、なんか、体力がないt読めない感じの本ですよね。
宦官たちのクーデターの所は、私も夢中になって読みましたが。

てことで、(お勧めした私ですが)目下、7巻辺りでストップしちゃってます。
又、最初に戻って読み直さないと、もう、わけがわからなくなってますし~(^▽^;)

>曹操を貶めるエピソードは、やっぱり演義だけの創作なんでしょうかね。

でしょうね。

あと、先週、同じ宮城谷さんの『楽毅』を読んでたんですが、なんだか感銘が薄くて、そこで、ひょいと思い出したのが、少女時代に読んだジュブナイル向け三国志の解説。
演義のほうは、敢えて曹操を悪、劉備を善とすることで、善が滅びる壮大なドラマとなったのである、とあったんですが、
ぬる目のハッピーエンド的な『楽毅』や、この宮城谷版三国志を読んでると、そのあたり、妙に納得してしまいます。
● >謫仙さんへ
阿吉 | URL | 2012/06/26(火) 21:26 [EDIT]
>小説ではなく歴史書を読んでいるイメージ
いや、全くその通りです。
ところどころに宮城谷先生の推測が入ってはいるものの、
小説というよりは歴史書、解説書のような感じでした。
これだけ沢山の作家先生が、三国志モノを書いてる、
という事で、新しく執筆する人は、
個性を出さないといけない、
って事なのかもしれないですけど、
敢えて書くのは何なんでしょうね(^^;
それだけ人気があり、需要があるのでしょう。

あと、宮城谷先生は短編・中編が
読みやすい気がしました。
文体的に、柱となる人物が複数いると
読みにくい気がします。

私の読書感想文も、今作のみについては
とても書けないので、他作との比較とか、
みたいな書き方になってしまって…

>皇帝に権限が集まりすぎて、皇帝の優劣が国の優劣に繋がりやすい気がします。
なるほど。あれだけ広い国を治めるのは、
そもそも一人では無理ですよね。
そのために士大夫もいる筈なのですが、
最高権力者というのは絶対なのだろうし…

>精一杯劉備たちを美化して書いてあの程度(^。^))。
人間的魅力はあると思うんですけどね。
統治者としてはやはり向いてない、
って事でしょうか。

>8月に京劇「関羽千里行」を見に行きます。(^。^))
良いですね!凄く羨ましい!
今検索したら、新潮劇院さんですか!
http://www.shincyo.com/main_03.htm
張飛役の殷秋瑞さんがきっと素晴らしい筈です!
張春祥さんが 関羽とは、どんな感じなのか気になるし。
もうこの何年か、京劇を見ていないので、
禁断症状がでそうです!
● >鳳楽泉さんへ
阿吉 | URL | 2012/06/26(火) 21:32 [EDIT]
おぉ、上海とは羨ましい!
今頃は美味しい物でも召しあがっている頃でしょうか?

こちらでトラブルあったとしても、
上海の旅が無事だと良いですね♪
海外での盗難とか、
日本でやられる比ではないですし。
お気をつけて!
● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2012/06/26(火) 21:39 [EDIT]
>なんか、体力がないt読めない感じの本ですよね。
解ります~。
3巻だったか、一冊に3週間かかった時もありました。
全然内容が頭に入らなくて(汗)
しかも、かなり読み飛ばしたと思います。

今日、ようやく7巻を借りて来ました!
間あけると、後戻りしないといけないから
この本の場合、辛さ倍増ですよね(^^;

>敢えて曹操を悪、劉備を善とすることで、善が滅びる壮大なドラマとなったのである
なるほど~。
悲劇として面白い、って事ですかね。
水滸伝も、ある意味、
悲劇的な終わり方ではあるし…
娯楽小説とかは、
官は悪で、任侠は善、みたいなとこあるので、
その系統という事でしょうか?

田中先生とか、
「三国志以外にも面白い話が中国にはある!」
とか良く言われますが、
何故こんなに日本では受けるのか、
解ったような解らないような、
不思議なお話ですよね。

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