年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2012/06/14(木)   CATEGORY: 読書感想
戯史三國志「我が土は何を育む」
昨年読了した、
戯史三國志「我が糸は誰を操る」「我が槍は覇道の翼」
の姉妹シリーズみたいな本、
戯史三國志「我が土は何を育む」を読了しました。
戯史三國志 我が土は何を育む戯史三國志 我が土は何を育む
(2012/03/20)
吉川 永青

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しかしすべてこの戯史三國志シリーズは、
「我が●●は●●●●」というタイトルで行くんでしょうかね~。
揃ってて綺麗ではありますが。
先に感想言いますと、面白かったです!
今回は、蜀の廖淳、改め、廖化が主人公です。

はっきり言って、この人の存在、全然気に留めてませんでした。
(毎度の事ですが)
黄巾賊の遺児で、劉備に拾われた、という生い立ちで、
あぁ、なんかそんな人いたなぁ…ってくらいの認識でして。

でも正史の方ではそういう生い立ちとかは書かれてないようで、
『三国志演義』の方でも、関羽と最初に接触した事になってるんですね。

てことで、かなり吉川先生の創作部分が多いお話のようです。

でもねぇ…なんか私の本読みスタイルって、
正しい歴史を知りたいという欲求が第一ではないようで、
物語として面白いかどうか、に一番関心があるようです。
なので、面白かった、と。

小さい頃から劉備と一緒にいて、
孔明の死後も蜀の武将だった、という長いスパンで活躍する人な為、
実際の歴史では目立った活躍が無い筈なんですが、
(ってよく知りませんが)
いい具合に事実(?)と絡めてお話が進んでいきます。
桃園三兄弟からの信頼も抜群です。
劉備を主君と仰ぎ、関羽の主簿だったので、関羽を上司と見、
張飛は武芸の師匠、という立場。
世代も下なので、趙雲程、関張に疎まれないし(笑)
廖淳は特にずば抜けて強くも賢くもないけど、
空気を読めるというか、危険を察知する感性に優れている人、
として書かれていました。

姉妹シリーズの陳宮と程普もちゃんと(?)出てきます。
この辺、同じシリーズ内で、キャラはぶれてない感じです。

9歳の廖淳が、曹操の軍から逃げる所、
義姉さんが凌辱されて、苦しみから救う為に殺してあげる所等、
前半はなんか重たい話ながら、興味深いです。

戯葉っていう、曹操の養女と恋仲になるんですが、
この子はオリキャラですよね。
この戯葉が、劉備についていく為、敵となる廖淳から身を引くあたりは
なんか拍子抜けですが、
廖淳が、魏・呉・蜀すべての土地に大事な人がいる、
という人物にする為には必要な行動だったのかな。

ちなみに、呉の大事な人、というのは程普の家族の事です。
「我が槍は覇道の翼」の方でも、
廖淳が程普の義理の息子になる、ってエピソードは出てきてました。
(これまた創作なのでしょうが)

劉備は、相変わらずべらんめぇ口調の武侠の人で、
(後半、皇叔として、ちゃんとした口調を演技しますが)
やっぱりちょっと違和感が無きにしも非ず(^^;
長坂の戦いの前、新野の民をぞろぞろ引き連れて逃げる所とかで、
劉備の浅知恵で、連れて行った多くの民を死なせてしまい、
酷く落ち込む、というのが何か新鮮でした。
使えるものは何でも使う、という彼の姿勢からすると、
なんか珍しいというか。
(劉備ファンの方、すみません)

…でも劉備の言動不一致って、
なかなか解釈しづらいんだろうと思うんですよね~。
場面場面ではとっても良い人に見えるんですが、
総合的にみると、呂布ほどではないにしろ、
あっちを裏切りこっちを裏切り、の日和見な感じがあるので。

そして更に、今シリーズで、孔明が初めて出てきた、
って感じですが、
何だろう、これまたすごく偏った人というか…(^^;
叔父さんを民に殺されて心が壊れた人、という事で、
冷酷な印象です。
前述の、民が大量に死ぬ事によって、劉備の目を覚まさせる、
とか言っちゃってるし。
劉備(=魚)は孔明(=水)に従え、とか、
思うように政治を行えるから楽しい、みたいな事まで言ってのけるし。

関羽、張飛は(北方三国志を除けば)あんまり誰が書いても
キャラがぶれない気がしますが、
劉備とか孔明って、書く人で随分違うな~、と思いました。

赤壁の戦いとかもろもろについては、
さらりと書かれてます。
とにかく、人物を掘り下げて創作してる、
って感じの小説でしたが、
面白かったです!

想像が膨らみますね!

COMMENT

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rei★azumi | URL | 2012/07/08(日) 17:38 [EDIT]
シリーズ3冊読み終わりました。
みんな、それぞれに面白かったです。
吉川さんって、かなり筆が達者で、でもってキャラ立ちの人なんですねぇ。なんか、主人公たちより、ゲテモノ食いの曹操とか、何かと言うと大食い勝負をやる孫堅、ヤクザ者丸出しの劉備にウケてしまって(^▽^;)
この先、どんなものを書いてくれるのかなって、楽しみです。

>でもねぇ…なんか私の本読みスタイルって、
>正しい歴史を知りたいという欲求が第一ではないようで、
>物語として面白いかどうか、に一番関心があるようです。
私もそう。っていうか、楽しむ以外に読書の目的ってナニがあるの? って感じです(笑)

● >rei★azumiさんへ
阿吉 | URL | 2012/07/09(月) 21:01 [EDIT]
面白かったですか!
なんか私もちょっと嬉しい気がします(^^)
良く解らないけど、吉川さん、
作家である前に、ものすごい三国志ファンなのでは…
という気がしました。
こういう解釈の仕方等から、そう思わせられるんですよね。

>ゲテモノ食いの曹操とか、何かと言うと大食い勝負をやる孫堅、ヤクザ者丸出しの劉備にウケてしまって(^▽^;)
特徴ありすぎですよね(^^;
本編(?)では主役の彼ら。
これくらい癖があっても面白いと思います(^^)

>楽しむ以外に読書の目的ってナニがあるの? って感じです(笑)
そうですよね(^^)
ただ、歴史上の人物とかがベースになってると、
完全なる創作モノとは違って、
史実と違うかどうか、っていう事が
取りざたされる事も多いので…
その場合は小説を読む感覚と、
歴史書を読む感覚とで
切り離さなければならないのかな?
と思う事もあります(^^;

取りあえず、この先の吉川先生の作品、
要チェック、ですかね~。
ずっと三国志外伝みたいな感じで行くのでしょうか??

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