年年大吉
中国に関連するモロモロのつぶやきです。
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DATE: 2008/06/11(水)   CATEGORY: 京劇
京劇「花木蘭~ムーラン~」を見てきました!
遼寧省瀋陽京劇院 京劇「花木蘭~ムーラン~」を見てきました!

会場のアクロス福岡シンフォニーホールは、
よくある扇型のホールと違い、真四角のホールです。
シンフォニックコンサートでも抜群の音響効果を誇りますが、
その形状はむしろオペラなんかに向くのではないかと思っていましたし、
京劇専用の劇場もこんな形だもんなぁ~、と楽しみにしておりました。
キャパシティはまだ余裕ありましたけど、
大体1Fが埋まるかどうか、という程度、
1,000人弱は入っていたのではないかと思います。

ロビーには、四川省大地震に対する募金箱が置いてあったので、
丸いお金を入れてきました。
まだまだ忘れちゃダメですもんね~。加油!

結構、当日券売り場にも人が並んでいました。
まぁ、こういう演目は、前売券で完売、って事はなさそうです。
都会の人は「これ面白そう!今日暇だし、見に行こうかな?」
なんて優雅な生活してるんだなぁ~。羨まし~い。
ウチの方じゃそんなに頻繁に催しなんてやってないから、
前もって予定たてとかないと、とても観劇なんて出来ません。
私なんて、年明け早々からチケット購入ですもん(涙)

でも購読している「京劇ニコニコ新聞」の先行予約のお陰で、
1Fの前から3列目、自分の目線は舞台と同じ高さ、
というグッドポジションでした(^^)

さて、本篇の感想についてですが、
その前に、私はディズニーアニメの「ムーラン」も見てないし、
田中芳樹さんの「風よ、万里を翔けよ」も読んでないです。

風よ、万里を翔けよ (トクマ・ノベルズ)風よ、万里を翔けよ (トクマ・ノベルズ)
(1997/01)
田中 芳樹

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せっかくなんで、今度どちらも見てみようとは思っているのですが。

京劇の感想を書くならば、
他の方が演じた同じ演目と比較して、とか、
同じ劇団の別の演目と比較して、の方が
的確な感想が言えるんじゃないかと思うんですが、
実は私の場合、京劇の「花木蘭」を見たのも初めてなら、
瀋陽京劇院の舞台を見たのも初めてです。
と言う訳で、私、京劇は大好きですけど、
”戯迷”と言うには、あまりにも知識不足、鑑賞数不足でございます(^^;

そこら辺を踏まえ、お詳しい方には
私の不適切なところは、色々とご指南いただきたいです!
でもまだ名古屋や大阪での公演が残っているので、
これから見られる方は、ネタバレにご注意ください!(^^)
この「花木蘭」は、
中国では有名な楽府(がふ)民謡、「木蘭辞」を元に作られています。
「木蘭辞」を元ネタに、
「雌木蘭(しもくらん)」「花木蘭」「木蘭従軍」などといったタイトルで、
雑劇、映画、歌劇、絵画、テレビ、漫画、と、色々な媒体を通じて
中国の民衆に愛されてきました。

ストーリーは、
異民族の侵攻に対し、男の子のいない花家から、
病弱な父親、花弧(ホア・フー)に代わり、木蘭が男装して出征し、
戦場で手柄を立てて凱旋する、というものですが、
ラストについては、
木蘭が愛する男性と結婚するハッピーエンドパターンと、
相手に婚約者がいる為、身を引くパターンとがあるようです。
今回私が見た舞台は新作、という事で、
ラストはめでたくゴールイン!のパターン。
もちろん、ストーリーだけではなく、演出面でも新作という事なのでしょう。
全体としてはアクションメインの武劇ながら、
前半部分やラスト部分などは、
対話がメインの文劇チックな部分もあり、クスリと笑える所もありました。
その辺りは、台詞や仕草を重視する瀋陽京劇院ならでは、
といったところかもしれません。

舞台装置も、伝統的にシンプルに、
ちょっと照明をピカピカさせるとか、
背景に山水画のスクリーンを使うといった程度で、
むしろ私の好みでした。

最初に木蘭が機織りをしている所では、
椅子を機織り機に見立てて、
背の部分から座面に向けて布を掛けてたらしてました。
椅子はこういう使い方も出来るんだなぁ~!と感心。

主役の花木蘭を演じるのは、
国家一級俳優の李静文(リー・ジンウェン)さんです。
パンフレットによりますと、
「1972年瀋陽京劇院少年芸術班に入った」
とありますので、現在40代くらいでしょうか?
1987年の全国青年京劇TVコンクールでは9.99点という高得点で
”武旦状元”に輝いたという事ですので、
かなりの実力の持ち主、瀋陽京劇院 副院長でもあります。

がしかし、やはり花木蘭を演じられるには
年齢的に、少々無理があるのではないかと…(^^;
貫録がありすぎだったんです…。
特に、男装から女性の姿へと戻って、
お相手役の孟鉄剛(モン・ティエガン)に「どうどう?」と迫る所など、
可愛い娘の感じ、というよりは、
何かこう、年増が若造に無理やり迫っている感じがして…(^^;
お母さん役の方より、多分年齢上だと思います…。

もちろん、逆に、ベテラン俳優さんならではの、
味のある演技も見せてくれてました!
歌声なんかはとっても綺麗でしたし!
ここは強調しときたいです。

あと、強いのは同じですけど、
穆桂英(ぼくけいえい)みたいな女武将ではなく、
木蘭は、男装の将軍、という事で、
そこをどういう風に演じられるのかなぁ??と見ていたのですが、
戦場で負傷し、部屋で一人故郷を思う場面などでも、
男性的にガバっと股を開いて腰かけてらっしゃったので、
なんか人が見てない設定の時は、
女性的なしぐさがあっても良いのでは?
と思ってしまいました(^^;
もしかしたら男装している時には女性的しぐさはダメ、
とか、京劇的な決まりがあるのかもしれません。
そこんとこ、どうなんでしょうね??

次に、私の最注目項目、アクション部分について。
今回の立ち回りの一番の見せ場は、
木蘭が数人の敵に周りを囲まれ、
投げつけてくる槍などを、足や背中の靠旗を使って投げ返す
『打出手』だったのではないかと思いますが、
それも大体、5~6回でフィニッシュ。
難易度がものすごく高い技である事は承知しています。
でもでも、もっと見たかった!10回以上は!
ただ単に私の趣味の問題かも…ですね(^^;

今回の「花木蘭」は
15分の休憩を入れて通算2時間、全十場の長丁場、
その間、主役は出ずっぱりな訳ですから、体力消耗は相当なものです。
それから考えると、
息切れもせずに演じてらっしゃっただけでも素晴しいし、
演出自体、話劇部分と立ち回り部分とで、
無理のない割り振りをしていたのかもしれません。

それに、衣装替えも7着もありました。
綺麗な衣装が沢山見られるというのも見どころです。
着替えだけでもかなり労力を要しますよね。
そう考えると、お芝居全体から見たら
アクションの配分は妥当だったのかもしれません。

そうそう、この衣装も、男装している時の物では、
梅蘭芳や周信芳が考案したという『改良靠』が2種類もありました。
これはかなりシンプルになっていて、動きやすいそうです。
…でも、私はやはり、甲冑を模した
ゴージャスな『大靠』が好きなのであります!!
もちろん、今回も『大靠』を着て出てきてくれた場面もありました!
そして、その場面が一番生き生きしてたように思います!
さすが、刀馬旦!

「花木蘭」の演目で、木蘭が『大靠』を着用するのは、
李静文さんご本人が演じた1989年の「花木蘭」以降からだそうです。
それまでは何を着て演じていたのでしょうね??
この『大靠』は、見栄えはしますが、
胸も締め付けるし、女性が着て立ち回りをするのは
かなり大変だそうですので、
この衣装を御自分の芝居に取り入れられたという事は
革新的ですよね!

あと、主に、動きやすいように、
底の薄い靴を履いてらっしゃいました。
すると、どうしても身長が低くなって見栄えが…(^^;
ま、女性だから良いのかな・・・。
とはいえ、後半の立ち回りでは
厚底靴も一部、履いてらっしゃいました。
あれを履いて立ち回りするのはかなりのバランス感覚が必要です。

木蘭が思いを寄せる相手役は、
孟鉄剛(モン・ティエガン)役の常東(チャン・ドン)さん。
この孟鉄剛は「新しく創造された人物」と注釈があるので、
それまでの「花木蘭」では、違う人物なのかもしれません。
常東さんも国家一級俳優です。
京劇役者にしては、小顔なので見栄えがし、
色男っぷりを発揮してました(^^)

馬屋番役の、張善(ジャン・シャン)を演じるのは、
何興海(ホー・シンハイ)さん。
軽快に、小気味よく演じてらっしゃいました!

木蘭側からすると敵陣、
柔然の部下、虎烈児(フーリエアル)を演じるのは、
趙小龍(ジャオ・シャオロン)さん。
かなり豪快な役がらですが、滑稽でもあり、
キャラクターとして好きでした。

やはり、生の舞台というのは、俳優さん達、楽団、観客、
一体となって作り上げる部分もあると思います。
拍手のタイミングとか、本国で上演する時とは違ったりして、
ノリ切れない部分もあるのかもしれません。
それらも割り引いて、全体的にはまとまりがあったと思います。

瀋陽京劇院のお芝居、又、見られるチャンスがあるのなら、
是非見てみたいです!

COMMENT

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空心菜 | URL | 2008/06/12(木) 23:20 [EDIT]
私も見ました「花木蘭~ムーラン~」。
常東さん、かっこい~!と思いながら見ていました(笑)
最後になるまで木蘭が女性であることに気が付かないボケっぷりが妙にツボでした♪
全体的にはアクションの所で武器を落としまくっていたので微妙でしたが、最後は話も盛り上がり結構楽しめました。
もっと色々な演目を日本で見れるようになるといいですね。
● >空心菜さんへ
阿吉 | URL | 2008/06/13(金) 00:01 [EDIT]
空心菜さんも見られましたか!(^▽^)//

>常東さん、かっこい~!
やはりオトコマエは良いです!
福岡でも武器を1回落とされてましたが(爆)
何べんも「雌雄の区別もつかないのか」
って言われてましたね~(笑)

>もっと色々な演目を日本で見れるように
よくある孫悟空モノとか「三岔口」以外の演目も
バンバン見れるようになったら嬉しいです!
特に、「地方でも!」(爆)

かこ | URL | 2008/06/16(月) 18:08 [EDIT]
こんにちは!
私も千秋楽公演を楽しんで来ました。

私もオトコマエさんが武器を落さないかとハラハラして見てました。
多分、私が見た時は落さなかったと思うが「新体操の乙女達ならもっと危なげなくこん棒を扱ってるのに」と密かに思ってた。(笑)
彼は一級俳優なのですね。おみそれしました!

主役女性、可憐な男装の麗人というより化粧のせいもあるのかお局さん風で何だか怖かった。化粧の雰囲気も含めあんなお局さん、実際にいそうだ・・。
女性に戻った時は、「恋する可憐な乙女」というより何だか「普段怖いお局さんが若い男の子の前で急に色気づいてぶりっこしてる」みたいで怖さ百倍だった。

などと失礼でくだらぬことを考えたりしつつも見てましたが本音ではとっても感動、素敵な公演を見られてとてもよかったです。
最後の方の戦いの場で彼女がヘディングやキックで敵の武器を投げ返すシーンには感動。あれだけの衣装をつけて(あの年齢で。失礼!)動き回るのは大変だったろうなと思います。
● >かこさんへ
阿吉 | URL | 2008/06/16(月) 19:07 [EDIT]
初めまして!
かこさんは千秋楽公演を見られたのですね!

>武器を落とさないか
ハラハラする雰囲気は漂っていたのですね(^^;
瑣末な事ではなく、
全体的な事を見なければならない
…のかもしれませんが(^^;

日本公演なので、
若手よりも、
格上の俳優さんが抜擢されたのかな~??
と思ったりしました。

京劇の公演では、
3種類程度の演目を、
主役が入れ替わってやる事が多いので、
今回みたいに通しで演目をされるのも
新鮮で良いです!

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